世界観警察

架空の世界を護るために

考証

「エイブルグロッド」と「エイブルスキーバー」 - 近代レシピ考証

こんばんは、茅野です。 12月に入ったことだし、キリスト教のことを少しリサーチしておこうと思って、先日、『イエス・キリストの生涯』という凄いド直球タイトルのドラマを観ました。 奇跡の子の養父ヨセフ リック・ローブル Amazon ↑ アマプラで観られます…

「スモーブロー」 - 近代レシピ考証

おはようございます、茅野です。 明日(というか最早今日)、朝早いのに、書き始めたら止まらなくなってこの時間(※4時半です)。なんてこった。意識して中断するのって難しいですよね。 さて、今回はお料理企画、近代レシピ考証シリーズです! ↑ これまでの…

「オルデンブルク公爵夫人」の謎と「パスチラ」 - 近代レシピ考証

おはようございます、茅野です。 世間はお盆休みですが、如何お過ごしでしょうか。東京はここ数日全く天気予報が当たらずなので、皆様折り畳み(というか日傘兼用?)傘の携帯をお忘れ無く。 今回は久々の近代レシピ考証シリーズです! 当シリーズは意外と人…

辻村七子『僕たちの幕が上がる 決戦のオネーギン』 - レビュー

こんばんは、茅野です。 不思議なもので、春は供給が集中します。冬眠していたのでしょうか。三件くらい一気に来たので、順番に書き起こします。 しかし、マイナー沼の住民が、こんなに供給に恵まれていてよいものか? さて、第一弾は、我らが最愛の『エヴゲ…

「グリエフのカーシャ」 - 近代レシピ考証

こんばんは、茅野です。 レビューを溜めてはいかん……ということもあり、更新頻度が上がっております。執筆のスピードに関してだけは自信がありますが、更なる効率化を目指して参りたいところ。 しかし今回はご好評頂いておりますお料理企画、近代レシピ考証…

「カブのプディング」 - 近代レシピ考証

こんばんは、茅野です。 本を買おうと読書メーターの「欲しい本リスト」を開いたら、1万円超えの本ばかりが入っていて震えています。調べたら大学や近所の図書館にもないし……。恐ろしい。 読書友だちも欲しいのですが、如何せん興味が非常に偏っているために…

モンテフィオーリ『ロマノフ朝史』殿下関連ファクトチェック

こんばんは、茅野です。 わたくしは Wikipedia の編集もたまに行うのですが、最近、ごく簡単な修正を数カ所しただけですけれども、とうとうロシア語版にまで手を出しました。Wikipedia からロシア語でメールが届くようになりました。怖い。 「 Wikipedia は…

「カブの挽き肉詰め」 - 近代レシピ考証

おはようございます、茅野です。 二月は毎年何故だか読書強化月間になるので、先月は楽しく読書に勤しんでおりました。わたくしは物書きですので、どちらかといえば読むよりも書く方が好きですが、知識がなければものは書けないですし、読むこともとても好き…

「ホット・チョコレート」 - 近代レシピ考証

こんばんは、茅野です。 明日は恋する乙女たちの祝祭、「バレンタインデー」だそうです。皆様、チョコレートの準備は宜しいですか。 わたくしはあまりこういう商業的な由来のあるアニュアル・イベントには参加しないのですが、今年は折角近代19世紀の、主に…

「ビーフ・ストロガノフ」 - 近代レシピ考証

こんばんは、茅野です。 デンマーク語を始めてみたり、色々なことに手を出しているのに、またなんだかよくわからない新しい遊びを始めてしまいました。 現代と1861年の地図を重ね合わせたり、当時の街の写真を見たりしていたら、OSMのデータを元に1861年の帝…

「ネッセリローデ・アイスプディング」 - 近代レシピ考証

おはようございます、茅野です。 この記事を準備している間に、少しフランス語を喋る機会があったのですけれども、焦ってキメラ言語になってしまいました。複数の言語の学習をしていると、混ざりませんか。 特に一音節の接続詞が危険なのですよね……。フラン…

「苺のロマノフ風」とはなにか - 近代レシピ考証

おはようございます、茅野です。 わたくしは健康優良児であることが数少ない取り柄の一つなのですが、最近利き手に謎の切り傷を作りまくったり(しかも最もよく使う親指と人差し指……)、歯茎が腫れて痛いなと思った途端親知らずが暴れ出したり(恐らく親知ら…

真っ赤なベレー帽の婦人と話しているのは誰? - 『オネーギン』考証

こんにちは、茅野です。 ひょんなことから19世紀のスペインに関心を持ち、最近は憲法を翻訳したり色々調べたりしています。チック・コリア御大の『スペイン』や、リムスキー=コルサコフの『スペイン奇想曲』、沖仁先生のフラメンコギターなどを垂れ流しなが…

トンデモ医療史 - 考証雑記

こんばんは、茅野です。 わたしには生活リズムという概念がないのですが、流石に最近は我ながら酷い有様です。昨日外出したこともあって今日はほぼ二徹目なのですが、変にアドレナリンを分泌したせいで溌剌としています。その勢いで記事まで書いちゃう。 今…

オネーギンになるための5つの小物 - Eugene Onegin 考察

おはようございます、茅野です。 先日は井内美香さんの講座にお邪魔させて頂いたり、相も変わらず元気に『オネーギン』オタク活動しております。個人的なことなので詳しくは書けませんが、他にも『オネーギン』のご縁でちょっと良いことがあったりなかったり…

映画『マチルダ 禁断の恋』 - レビューと時代考証

どうも、朕です(史上最高に頭の悪い導入)。 改めまして、茅野です! わたしは普段国際政治の模擬会議(TRPGを思い浮かべて貰うとわかりやすいかとおもいます)をやっているのですが、今年九月の会議では、1914年WWI開戦時のロシア帝国評議会の議場にて、皇…

時代考証的側面から観るボリショイ・バレエ『オネーギン』

こんにちは、茅野です。 いよいよシュトゥットガルト・バレエ団の『オネーギン』が迫ってきましたね! ワクワクとそわそわが止まりません! さて、今回は別の劇場ですが、気になったことがあったので少しだけ書きたいと思います。実は長らく下書きに入れてい…