世界観警察

架空の世界を護るために

バレエ

Theatre in my Blood 翻訳 2 - バレエ『オネーギン』資料

おはようございます、茅野です。 前回の記事を書いてから大分経ってしまいましたが、『Theatre in my Blood』の翻訳の続きをやっていきます。前回はこちら。↓ 前回と今回で、この本に書かれたオネーギンの記述は全部拾ったことになります。索引見たので誤植…

オネーギン上演史・公演情報 - オペラ・バレエ

こんばんは、茅野です。 外出自粛とのことで素直に家に引きこもっております。かなり埋まっていた四月の予定がほぼ白紙になりました。何処へ、何処へ去ったのか、わたしの予定。 しかしそれよりももっと悲しいのは、オネーギン公演が中止されまくっているこ…

パリ・オペラ座バレエ『オネーギン』パンフレットについて

こんばんは、茅野です。 パリ・オペラ座来日公演、全ての演目が終演しました。お疲れ様です。そしてありがとうございました。またオネーギン持ってきて下さい! 懲りずに! 劇場側にとってコスパがいい作品なので!(たぶん) 千秋楽行った方はわたしに批評…

パリ・オペラ座バレエ『オネーギン』2020/3/7 Soirée

こんばんは、茅野です。 オネーギンを観終えた二時間後にまたオネーギンを観ました。何を言っているかわからないとおもうがわたしも夢か現か判断が付かなんだ。しかもその間にちゃんとレビューが書けたのでわたしは満足しました。 今回は個人的千秋楽! 明日…

パリ・オペラ座バレエ『オネーギン』2020/3/7 Matinée

こんにちは、茅野です! 今日も元気にパリ・オペラ座オネーギン! 行っております! マチソワ2回! 頭がおかしくなりそうだ!既におかしいは禁句 今回は感想執筆リアルタイムアタックということで、比較的コンパクトに書くことを目指しております。目指して…

パリ・オペラ座バレエ『オネーギン』2020/3/6

こんばんは、茅野です! 当たり前に連日オネーギンを観ています。バレエだとオペラと違って本当に”連日”なので凄い。長文記事を書く人間の身にもなって頂きたい(ありがとうございます)。 昨日今日はいいですが、明日はマチネですし(絶起厳禁)、その二時…

パリ・オペラ座バレエ『オネーギン』2020/3/5

こんばんは、茅野です。 パリ・オペラ座『オネーギン』、いよいよ開幕でございます。今回はコロナウイルス騒ぎもあり、「やはりオネーギンを日本で上演すると何某かのトラブルが必ず起こる」というような上演史に裏付けができそうな具合ですが(※49年公演大…

Eugene Onegin Ballet Guide - 初・中級者向け解説

こんばんは、茅野です! パリ・オペラ座来日公演『オネーギン』が迫っております。皆様席は確保されましたか? まだ間に合いますのでどんどん買い足していって下さいね。『ジゼル』は完売なのに『オネーギン』は残っているとなると、次から『オネーギン』が…

タチヤーナ、オネーギンの恋の解釈 - Eugene Onegin 考察

こんばんは、茅野です。 松本オネーギンが幕を下ろしました。とにかく寂しいです。千秋楽お疲れ様で御座いました。感想を拾っている感じ、素晴らしい舞台だったようで1オタクとしても非常に嬉しいです! さて、個人的なことを言えば明日から研究会の全国大会…

N公爵とグレーミン公爵 - Eugene Onegin 考察

こんばんは、茅野です。 松本が迫ってきてますね。感覚的にあと3週間くらいあるもんだとおもってたのでびっくりしております。 早速ですが、今回は謎の多い人物・N公爵とグレーミン公爵について、相変わらず原作・オペラ・バレエ版を比較して考えていきたい…

『オネーギン』に於ける同性愛的解釈 - Eugene Onegin 考察

こんにちは、茅野です。 前期、フランス文学史の講義を受けていたのですが、名前は出しませんが講師の先生が同性愛文学に滅法つよい方で、講義の題は「近代フランス同性愛文学史」だったかな……ってくらい偏っておりました(面白かったのでいいんですが)。 …

『オネーギン』第1幕の季節 - Eugene Onegin 考察

こんにちは、茅野です。 一回『オネーギン』の記事を書いたらもう『オネーギン』のことしか考えられなくなりました。厄介ですね。これが合法ドラッグか……。 というわけで今回は、オペラ・バレエ『エヴゲーニー・オネーギン』の第一幕の「季節」について、挿…

Theatre in my Blood 翻訳 1 - バレエ『オネーギン』資料

おはようございます、茅野です。 夏休みに入りました! が、色々やってます。ただ、学校行っている時よりは流石に時間に余裕があるので、趣味のほうも頑張っていこう! ということで、資料翻訳記事を書いてみようとおもいます。今回はクランコ版『オネーギン…

マノンの思い出 - 文学・オペラ・バレエ雑記

こんばんは、茅野です。 この間、早稲田音楽劇研究所にお邪魔して「『マノン・レスコー』のオペラにおける「聖女」マノン像―マスネの≪マノン≫を中心に―」という発表を聴講しました。 マノンに関しては、原作・オペラ・バレエ取り敢えず一通り履修した程度の…

Mayerling Suite (Ballet) - 『Mayerling』楽曲解説

こんばんは、茅野です。 先日(公開初日の12/7)、友人と ROH ライブビューイングの『Mayerling(うたかたの恋)』を観て参りました! いや、ずっと楽しみにしていたのでもう楽しくて嬉しくて、という感じでした……。 11日にもう一度観に行く予定なので、それ…

ROH Blu-ray(2009) 『Mayerling』レビュー

こんにちは、茅野です。最近、バレエ『Mayerling(邦題:うたかたの恋)』にハマっています。とは言え、実は全幕を通してみたのは一昨日が初めてです。観る前からハマるって我ながらなんなんだ。いや、確実にハマるなとおもったので、早々にBlu-rayを注文し…

シュトゥットガルト・バレエ団芸術監督講演と『白鳥の湖』2018/11/11

こんばんは、茅野です。 先日、「シュトゥットガルト・バレエ団2018公演についての記事はこれにてお終いです」と書いたばっかりなんですが、早速アクロバティックに禁反言を決めてしまいました。 11月11日朝にドキュメンタリー映画『シュトゥットガルト・バ…

シュトゥットガルト・バレエ『オネーギン』パンフレットについて

こんばんは、茅野です。 夢のオネーギンから一週間が経ちましたね。時の流れの速さにびっくりしています。 今回は、シュトゥットガルト・バレエ『オネーギン』で販売されていたパンフレットについて述べようと思います。これが非常にクオリティが高くて! そ…

シュトゥットガルト・バレエ『オネーギン』2018/11/4

こんばんは、茅野です。夢の三日間がとうとう終わってしまいました。現実世界に戻りたくないです。 今回は最終日のオネーギンの感想を述べたいとおもいます。初日、2日目についての感想はこちらからどうぞ。 ↑ こうやって並べると美しすぎますね。 キャスト …

シュトゥットガルト・バレエ『オネーギン』2018/11/3

こんばんは、茅野です。連日生でオネーギンが見れるってどういう状況ですか。すんごい。それしか言えません。すんごい。 しかし人間とは不思議なもので、明日が最終日だと思うと「うそだ~!もっともっと!」とか思っちゃうんですよね。欲張りだ……。世界一終…

シュトゥットガルト・バレエ『オネーギン』2018/11/2

おはようございます、茅野です。夜が白んで参りました。ブログ記事書いてるとすぐこうなるんですよね。困っちゃう。 さて、いよいよ始まりました、本家本元シュトゥットガルト・バレエ団のオネーギン! 早速行って参りましたよ! ↑パネルがお洒落 三日間、魂…

時代考証的側面から観るボリショイ・バレエ『オネーギン』

こんにちは、茅野です。 いよいよシュトゥットガルト・バレエ団の『オネーギン』が迫ってきましたね! ワクワクとそわそわが止まりません! さて、今回は別の劇場ですが、気になったことがあったので少しだけ書きたいと思います。実は長らく下書きに入れてい…

バレエ大学の「オネーギン」講義について

お久しぶりです、茅野です。 所属組織にて当方が責任者を務める事業が現在進行中で、非常にバタついております。そんな中で心機一転Twitterアカウントを作り直してみたりだとか息抜きに趣味に走り逆にのめり込んだりだとかしてます。よくないですね。 twitte…

オネーギンをイヤなヤツと断定する前に

お久しぶりです、茅野です。 実に執筆四ヶ月ぶりですよ。このブログも存在を忘れられたのではないかと。いや、忙しかったんですよ! 気を取り直して。今年の11月にシュトゥットガルト・バレエ団が来日し、プログラムにジョン・クランコ版の『オネーギン』が…

The Taming ofthe Shrew Suite (ballet) -『じゃじゃ馬馴らし』楽曲解説

おはようございます。締め切り間近の課題を見て見ぬふりしている者です。 記事書いていたら朝になっちゃいましたよ。この時間に課題するはずだったんですけど……おかしいな……。 さて、先日は Bolshoi cinema さんのバレエ『じゃじゃ馬馴らし』を観劇して参り…

バレエ・シャンブルウェストさんの「タチヤーナ」について

ご無沙汰しております。茅野です。 夏は忙しかった! 八月はサークル活動一色でありまして、朝から晩まで国際情勢研究にどっぷり浸かっておりました。九月は、ロシアへの旅に出かけ、我らが帝政ロシアの世界を肌で感じて参りました。 さて、今回は、先日バレ…

Eugene Onegin Suite (Ballet) - 『オネーギン』楽曲解説

こんにちは、茅野です。 本日はバレエ: クランコ版『オネーギン』の楽曲の解説をしていこうかと思います。 Tchaikovsky: Onegin Animato Amazon クランコ版オネーギンの楽曲は、全てチャイコフスキーの既存の曲のアレンジになっています。所謂「ポプリ形式」…