世界観警察

架空の世界を護るために

バレエ大学の「オネーギン」講義について

お久しぶりです、茅野です。
所属組織にて当方が責任者を務める事業が現在進行中で、非常にバタついております。そんな中で心機一転Twitterアカウントを作り直してみたりだとか息抜きに趣味に走り逆にのめり込んだりだとかしてます。よくないですね。
twitter.comTwitter新アカウント。引き続き宜しく御願い致します。


さて、そんな中、バレエ大学さん主催の「オネーギン 作品解説&映像鑑賞レクチャー」にお邪魔して、斎藤友佳理さんのお話を伺ってきました!
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最早オネーギンの情報をサーチするのがほぼ日課になっているのですが()、そこで目に付いたのがこちらで、その場で申し込んでしまいました。いや、こんな機会中々訪れませんよ。シュトゥットガルト・バレエ団の公演が近いとはいえ、オネーギンですよ。まあ行くしかないんですよね……。


浅学なもので、氏についてよく存じ上げず、予習もしないまま来てしまったのですが、本当に貴重なお話でした。
あまりその内容をインターネットに放出するのも憚られますので控えますが、全クランコ版オネーギンファンは必聴だったと思います。


 例えば、クランコ財団が色々厳しい()のは有名なお話ですが、具体的に裏でどのようにオネーギン公演の認可が為されるのかなど、正にこのような機会以外に知ることは難しかったと思います。改めて、そんなに過酷だったのか……と思いましたし、それらを見事パスした公演の質の高さ、観ることが出来る歓び、噛み締めていきたいですね。しかし、DVD化されるとあっては、その厳しさも多少は揺るいできたという認識でよいのでしょうか? 相変わらず財団が何を考えているのかは謎です……。


 又、「人前で決闘の申し込みはしない」「決闘は1月末なのでそんな薄着じゃ外に出られない」「決闘の場に女性は訪れない」「2幕〜3幕の間は10年も経っていない」「帝政ロシア貴族(文官)は髭を生やさない」など、クランコ版に対するロシア本国のガチ勢の皆様の冷たい対応()も有名ですが、暖炉の形についてなどの話もあったそうで、あぁもっと時代考証詰めなきゃなあと思ったりもしました。
sylphes.hatenablog.com↑過去に少しばかりそういう記事も書いています。宜しければ……。


 わたしは基本的になんでも原作や時代考証に忠実にやってほしいと思うタイプなんですが、氏もDVD化される手紙の場について熱く語っておられて、「メッッッッチャわかる~~!!」となってました。貴重な映像も拝見出来て、公演史についても掘り下げたいところ……。


 そして当然、裏事情なんかもお伺いすることが出来て、とても面白かったです。オネーギンは場転換の幕間も音楽で繋ぎますから、たしかにそりゃあ準備せわしないだろうなぁと……。


 わたしは、ご存じの通り(?)、マニアックで凝り性なディレッタントなので、趣味の範囲で調べられることはかなり念入りに調べているのですが、やはりこういう場でプロフェッショナルにお話を伺うのは特に勉強になります。オネーギンは奥が深いので、調べても調べても知らないこと、わからないことが出てきて大変に調べ甲斐があるんですよね。ほんとうに危険な沼です……。いつまで経っても出てこられる気がしません。今日もお話を伺って、「あっ、やっぱり好きだな~~」と再確認しました。


 結びに、ほんとうに素敵な企画でした。沢山メモを取ったので、今後の研究に役立てたいです。
バレエ大学さんにお邪魔するのは冒頭でも申し上げましたとおりはじめてだったのですが、とても参考になりましたし、たのしかったのでまた機会があれば是非お邪魔したいです。


 そして11月のシュトゥットガルト・バレエ団の公演ですが、全日チケット取りました。見比べて楽しむ心積もりです。毎日感想書けたらいいなぁと思っています。とっても楽しみ!
それでは、短いですが、オネーギンファンが増えることを願って締めとさせて頂きます。