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アニメ『ROAD TO THE TOP』のオペラトークを解析する - 『ウマ娘』考察

 こんばんは、茅野です。

わたくしは普段近代(19世紀)を追いかけているので、所謂「現行ジャンル」を追った経験が無く、「次回を待つ」という初めての体験をしました。正気を失わずに連載を待てるということは才能なのだと、皆様に是非ともお伝えしたい次第です。

 

 さて、『ウマ娘 プリティーダービー Road to the Top』、全四話が公開されましたよ! 皆様ご覧になりましたよね!

↑ 未だに埋まっていない「coming soon...」が気になるところではあるのですが!

 YouTube でいつでも誰でも無料で観られる上、字幕付きという最高の親切設計です。

「関心はあるが、ソシャゲには抵抗がある……」「アプリを始めたが、オペラオー君をお迎えできていない……」という層をガッツリ取り込み、オペラオー君とオペラの魅力を伝えるまたとない好機です。

 

 というわけで今回は、オペラではなく、アニメ鑑賞のお時間です。

オペラ鑑賞ファンと一緒に、『Road to the Top』を観て参りましょう!

↑ 沢山の方に愛読頂いている記事。光栄です!

↑ オペラオー君のオペラトークを中心に、これまでにも幾つか記事を書いていますので、こちらからどうぞ!

↑ 普段はこのようにオペラを観たりしています。ちなみに、『エヴゲーニー・オネーギン』という演目が大好き。

 

 こちらの記事がバズった時、よく「いや、オペラ鑑賞ファン、こんなところで何してんの?」と訊かれたものですが、わたしは元々ゲーム考察とか、ゲームの BGM の採譜などは結構書いていた方なんですよ(記事カテゴリ:ゲーム)。

但し、アニメはほぼ全く観たことがありません。従って、変に少し緊張しました……、『RttT』でアニメ入門です。

 

 今回は、アニメ『ウマ娘 プリティーダービー Road to the Top』に登場する、テイエムオペラオー君によるオペラに関する発言を解説して参ります。

 

【注意書き】

・考察・解説記事ですので、当たり前にネタバレを含みます。

・考察なので、必ずしも正しいとは限りません。深読みもします。

・漏れ・抜けがあったらすみません。

 

 それでは、お付き合いの程、宜しくお願い致します!

↑ この OP 、オペラオー君トレーナーは全員好き(主語デカ主張)。

 

 

第1話

 伝説の幕開け、第1話からです。今観返すと何だかんだで一番好きかも知れません(※オペラオー君勝利補正◎)。まだ観ていない? ではここで観ていって下さい!

 珍しく疲労が伺えるオペラオー君や、最後に後方一気でぶち抜く覇王様が観測できます。ここから某翌年末まで秘蔵される伝家の宝刀・追込型です。

レース終盤(22:11~頃)、トプロちゃんが勝利を確信した瞬間、彼女から滴った水滴が、王冠の形と桃×金の見慣れたカラーリングに変貌して、覇王の到来を予告する演出がお洒落すぎますよね。

 

 第1話のオペラネタはわかりやすく2箇所です! 順番に見ていきます。

 

『椿姫』

 13:13~頃、オペラオー君が皐月賞に間に合わせるために苛酷なローテーションを己に課したことを打ち明けるシーンです。

ボクのいないクラシック戦線なんて、ヴィオレッタのいない『椿姫』。観客をガッカリさせるわけにはいかないだろう?

 当方恐らく、オペラオー君がフルボイスでオペラネタを喋るのを最も待ち望んでいたプレイヤーなので、歓喜に打ち震えておりますが……。

 イタリアの「歌劇王」の異名を持つ偉大なるオペラ作曲家、ジュゼッペ・ヴェルディ作曲、『椿姫(La Traviata)』で御座います。ヴィオレッタ」はこのオペラのヒロインの名前です。

 

 何故『椿姫』が選ばれたのか、考えられる理由は幾つかあります。

 

 一つは、単純に最も知名度が高いオペラ作品であろうから、というものです。

わたくしは結構長いこと劇場に入り浸っておりますし、その中でも特にロシアオペラというマイナー沼の住人なので、最早「一般的に知られている作品は何か」と言われると感覚が麻痺してわからなくなっているのですが、「オペラに一切の関心がない人でもタイトルくらいは聞いたことがある作品」の筆頭格であることは間違いないでしょう。

 それを裏付ける証拠として、例えば、オペラの上演統計によれば、現在、『椿姫』は上演回数第2位の演目です(第1位はモーツァルトの『魔笛』)。演出数なら第1位

↑ 出典: コアなオペラオタクなら皆お世話になっているであろう、Opera Base のツールから。

 合計上演回数では僅差で2位になっていますが、年によって違うものの、年間上演回数ランキング1位の常連でもありますし、低くても5位より下に転落することはありません。……、常時掲示板入り!! 誰かの戦績みたいだ……。

 

 その他には、タイトルがヒロインの二つ名であることが好ましかった、という点が上げられると思います。

 主人公の名前がタイトルになっている作品は沢山あります。わたくしの偏愛している『エヴゲーニー・オネーギン』もそうですし、先程の表にも入っているものだと、『トスカ』や『カルメン』、『ドン・ジョヴァンニ』、『リゴレット』……などなど、数え切れない程あります。

 一方で、渾名や二つ名がタイトルのもの、というと、結構限られます。『セヴィリアの理髪師』や『イル・トロヴァトーレ(吟遊詩人)』、『道化師』……などでしょうか。どちらかというと、職業名ですね。

 その中で、『椿姫』は、タイトルはヒロインを指しているが、ヒロインの名前そのものではない、というのが大事だと思うのです。尤も、原題の「La Traviata」は「堕落した女」を指すので、邦題の「椿姫」とは大分イメージが変わりますけれどもね。

 例えるなら、「それではまるで、テイエムオペラオーのいない『テイエムオペラオー』さ!」と言われても意味不明ですが、「テイエムオペラオーのいない『世紀末覇王伝説』さ!」と言われたらしっくりくるじゃないですか、それだと思います。

テイエムオペラオーのいない世紀末覇王伝説って何やるんでしょうね。世紀末怒濤伝説?

 

 そして何より、『椿姫』というオペラは、ヒロイン・ヴィオレッタがいないことには始まらない、ということです。

『椿姫』の舞台に於いて、ヴィオレッタは殆ど出突っ張りですし、愛を歌い、また愛され、苦悩し、死ぬという、オペラの全てがあります。全ソプラノ歌手の憧れであり、「歌姫」の象徴的存在です。声質の合うソプラノ歌手ならば絶対に歌いたい役柄でもあります。

 

 従って、この場の例えに相応しいと思います。それに、地味にアプリの方では今まで『椿姫』は一度も触れられていないという、逆に不思議な状態でしたからね。

 一時期、わたくしの記事を読んで下さった歴戦のオペラファン達から、「オペラオー君はヴェルディが嫌いなのか?」とお問い合わせが続いたのですが(そんなんわたしが知りたかった)、最近はヴェルディネタも増えてきているようで一安心(?)。「歌劇王」同士、仲良くやって欲しいものです。

 

 さて、それでは少し、実際に『椿姫』を一緒に観て参りましょうか。

 ヴィオレッタのアリアで最も有名なものは、第1幕の『花から花へ(Sempre libera』でしょう。

パリの社交界の高級娼婦として、軽薄な快楽に満ちた生活を送っていたヴィオレッタが、アルフレードという青年の誠実な愛に初めて触れ、「このような生活を続けるべきか、それとも……」と、自分の人生について考える場面の一曲です。どうぞ!

↑ みんな大好きプリマドンナアンジェラ・ゲオルギュー様。これが歌姫だ!!

 

 こちらのアリア、歌い出しはこうです。 良ければ原文を追いながらよく聴いてみて下さい!

Sempre libera degg'io folleggiar di gioia in gioia,
Vo' che scorra il viver mio pei sentieri del piacer,

私はいつも自由に歓びから歓びへと騒ぎ回るの

私は自分の人生を歓喜の道へと繋げたいの

ウマ娘 Road to the Top』の二期は『ウマ娘 Sentieri del Piacer』でいきましょう!(勿論これはイタリア語ですが、英訳するなら Paths of Pleasure でしょうかね)

 

 また、『椿姫』で最も有名であろう曲が、みんな大好き『乾杯の歌』! 聴くだけで幸福になれる一曲です。

↑ ニューヨークのメトロポリタン歌劇場での上演。ライブビューイングも多く開催しているので、世界最高峰の歌劇場にして、映像でよければ最も観易い劇場でもあるかもしれません。

 このメイヤー演出の『椿姫』めっっちゃ好きなんですよね……、お衣装可愛すぎません!? 着たいんだが……。

 ちなみに、こちらの動画でヴィオレッタを歌っているディアナ・ダムラウ様は、なんと今月末に来日予定なので、特に東京近辺にお住まいの方は、是非聴きに来て下さい!

↑ わたくしも伺う予定ですので! 劇場で握手!! (『オネーギン』を一曲やるというので、行かざるを得なくなった……)。

 

ミラノ・スカラ座

 第1話の2点目に移ります。14:30~頃からです。

ランチ時の学食はまるで、プルミエを迎えたスカラ座のような賑わいだ。

 オペラネタというより、劇場ネタですね!

 

 「プルミエ」、或いは「プレミエ」とは、初演のことです。

 

 そして、ミラノ・スカラ座に関しては、過去の記事でも概説しているのですが……。

↑ アキュートばぁば育成シナリオ、「Make a new track!!」、そしてイベント「チャンピオンズミーティング」でのオペラネタを解説した記事です。

 

 前述の『椿姫』を作曲したイタリアの「歌劇王」ジュゼッペ・ヴェルディとの縁も深い、オペラの殿堂です。世界で最も有名な歌劇場の一つでしょう。

 

 ちなみに、あまり知られていませんが、「スカラ」とは「階段」「梯子」の意味

劇場の外観からの名前ではなく、名門貴族スカラ家を由来とする、サンタ・マリア・デッラ・スカラ教会の跡地に劇場が建てられたから「スカラ座」なんだとか。

↑ 「『RttT』と階段」といえば……。人生で初めてアニソン買いました。皆様も是非。

 

第2話

 それでは、第2話に移りましょう!

レース中の緊張感ある BGM が妙にカッコいいですよね……映画音楽だ……。そしてオペラオー君の勝負服の金属音が心地良い。いや、よくその格好で走ろうと思ったな……(今更)。

 

 そして顔が良すぎる。

今作、ヒト耳周りかなり攻めてますよね。

 

 今回は1点のみ。確認します!

 

パリ・オペラ座

 5:22~辺りから。

ダービーという最高の夢舞台を控えたボクにとって、ここは正にオペラ・ガルニエの大階段
ご覧! アポロンがボクの勝利を讃えて、天球から舞い降りようとしている!

 今回も劇場ネタ。父オペラハウス、祖父サドラーズウェルズの名からでしょうか。(名の由来に関してもこの辺りに書いていますので良かったら)。

 オペラオー君の家庭は、収入的には平均的そうな描写がありますが、両親の職業については明言されていませんよね。やはり劇場関係者なのであろうか……。

 

 「オペラ・ガルニエ」は、所謂パリ・オペラ座のことですね。「ガルニエ宮」と言ったりもします。

 現在の劇場は1875年完成の建物です。

東京付近にお住まいの方は、こちらの展覧会に行った方もいらっしゃるかも?

↑ わたくしも伺いました。日仏会館のシンポジウムも楽しかったです。

 

 以前の記事でも概説していますが、有名なパリ・オペラ座ガルニエ宮の大階段は、アプリ版の固有演出、「ヴィットーリアに捧ぐ舞踏」の舞台のモデルと考えられます。

↑ 比較画像を作ってみました。どうだろう、見えるだろうか?

 

 現在は、パリの新劇場オペラ・バスティーユも用いられているため、ガルニエ宮でのオペラ公演は減っていますが、ガルニエ宮壮大なグランド・オペラの伝統のある指折りの歌劇場です。

 

 ここで、オペラにちょっと詳しくなる踏み込み知識コーナー。

グランド・オペラとは、明確な定義はないものの、基本的には「大規模で壮大で」「5幕構成の」「バレエを含む」「フランス語」のオペラ、というような要素が含まれます。

詳しく話すと長くなるので、極々掻い摘まんで説明しますと、時は19世紀初頭、皇帝ナポレオンの法令によって、パリの歌劇場では、それぞれの劇場毎に、「この劇場ではこういう形式の作品しか上演できません」という細かい規程が決められました。その際、唯一グランド・オペラの上演権を持っていたのが、パリ・オペラ座だったのです。

 19世紀にパリ・オペラ座で上演する為には、上記の条件を満たさないといけなかったので、ヴェルディの作品も、ワーグナーの作品も、パリ・オペラ座で上演する為に、フランス語に翻訳したり、バレエを追加したりと、「パリ流」に改訂したバージョンがあるんですよ!

 

 さて、オペラトークに戻りましょう。

オペラオー君は、直後に「アポロン神」に言及しますが、これもオペラ座の話に繋がっています。

パリ・オペラ座ガルニエ宮の正面、その「天球」の上に飾られているのが、アポロンなのです!

ガルニエ宮。一番上に像があるのがおわかり頂けますでしょうか。

↑ 拡大。竪琴を掲げるアポロン神と、音楽、詩情の女神。

 アポロン神のアポロン神がアポロン神しているので、オペラオー君(女子中学生)がそんな言及しちゃって大丈夫なの!? とちょっと心配になるところではありますが……。公式的に OK ならヨシ!

アポロン神が天球から舞い降りてきたら、かなり多様な意味で事故だと思います。はい。

 

 流石オペラオー君、オペラ作品のみならず、歌劇場、更にその装飾にまで詳しいとは……恐ろしい子……!

 

第3話

 第3話に続きます。夏合宿回です。

 敗戦し気落ちするトプロちゃんに、過去を引き摺るアヤベさんと、雰囲気が暗くなりがちなところに、一人通常運転の覇王であった。いよっ、オー・ソレ・ミーオ!

 

 例によって、順番に確認して参りましょうか。

 

オペラグラス

 オペラオー君がサングラスの上から掲げているこちら、名称は「オペラグラス」です。

↑ ※オペラオー君×グラスワンダーのことではありません。

 劇場で用いる双眼鏡ですね。実際、オペラ鑑賞の際、細部を注視するのに使うので、劇場によく行く方は皆様持っておられると思います。

 ちなみに、わたしが使っているのはこちらです。

↑ こちらのシリーズ、他のカラーには「カルメン」「スワン白鳥の湖?)」「フィガロ」と、オペラやバレエのキャラクター名が付いているのに、ダークブルーのものだけなかったので、勝手に「こいつは "オネーギン"」と命名して使っています(?)。

 「やはり劇場に行くときはお洒落にキメたい!」という方は美しいものを、「歌手の表情を絶対に逃したくない!」という方は性能重視で購入されると良いでしょう。

 

 ちなみに、オペラオー君が使っているのは柄のついているロルネットタイプ。こちらは19世紀に用いられたクラシカルなデザインで、現在では柄が付いていないデザインの方が主流です。持ち物に間違いなく拘りがあるタイプだ……。そうでしょうとも!

 

 ちなみに、「サングラスの上からオペラグラスを掛けて、見えるものなの?」という疑問にお答えすると、辛うじて見えなくはないですが、当然普通はそんなことしません。野外オペラの時とか意外と使えるテクニック……?(?)。

 あ、ちなみに、日本では余りありませんが、特にイタリアやドイツでは、野外オペラ上演も結構あるんですよ! 尤も、ソワレ上演が多いので、サングラスを使う機会はないかもしれませんが……。

↑ 有名なアレーナ・ディ・ヴェローナの野外オペラ公演。こちらの動画では、演目は『トスカ』です。冒頭に客席の様子が写るので、少し観てみてください。

 

 但し、実際に劇場でも、メガネ+オペラグラスという二重グラス装備の方はお見かけします。尤も、やはり裸眼+オペラグラスの利便性には叶わないので、視力の悪い方は、もし可能ならば観劇の際はコンタクトレンズの着用と、オペラグラスの使用をお勧めします。

 

 尚、サングラスのデザインの方はオペラオー号の主戦騎手だった和田さんのものと同じだとか。騎手要素と名前要素の融合……!

 

トリスタンとイゾルデ

 第3話では、制作陣が意図的に仕込んだのであろうと考えられるオペラネタは存在しません

しかしまあ、こじつけて考えようと思えば、不可能ではなさそうです。例えば、11:28~頃のこちら。

「おやおや、困ったものだ。我が野望の為に不可欠な光が、陰っているのさ。だが、ボクは光の中で待つことしかできない。故に、立ち止まって貰っては困るんだ。

とにかく、未来のためには、トップロードさんに輝いていて欲しいのさ。まあ、彼女は問題無さそうだが、ボクに必要な光はもう一つ。」

「(だが、彼女はあまりにも危うい)。」

 リヒャルト・ワーグナーの楽劇『トリスタンとイゾルデ』の、第2幕第2場のイゾルデの台詞には、以下のようなものがあります。

Im Dunkel du, im Lichte ich!

直訳: あなたは闇の中で、私は光の中で!

直訳すると前記のようになりますが、時の流れの遅さを嘆く場面での台詞なので、よく字幕では「あなたは闇の中で待っていて、私は光の中で待っていた!」と補って訳されます。

↑ ここの部分です。トリスタンとの掛け合い。

 

 『トリスタンとイゾルデ』自体は、アプリにて過去のイベントで登場済みなので、こちらで概説しています。適宜ご参照下さい。

 

 『トリスタンとイゾルデ』に於いて重要なのが、昼・光と、夜・闇の対比。「光と闇、昼と夜が象徴的な有名なオペラは?」と問われたら、『トリスタンとイゾルデ』か、『魔笛』でまず間違いないでしょう。

アニメ『Road to the Top』では、キービジュアルからもわかるように、昼・光のオペラオー君、夜・闇のアヤベさん、その中間に立つトプロちゃん、という構図があるので、それに準えていると深読みしてみるのも面白いかもしれません。

 

 『トリスタンとイゾルデ』でも、「夜の国」は死者の世界を意味します。但し、イゾルデは松明の光を棄て、トリスタンの後を追い、夜の国を目指します。

トリスタンとイゾルデ』自体、「愛の死」「死による救済」をテーマとしているので、所謂メリーバッドエンド作品です。

 そこが大きな違いで、オペラオー君は松明を棄てる気は全く無いようです。君はそれでよいのだ! 

 

 まあ、この台詞に近いものはアヤベさんの育成ストーリーでも発言していますし、意図的な仕込みではないと思っています。『トリイゾ』にも似た台詞が出て来るよ~、という、豆知識くらいの気持ちで受け取って貰えれば幸いです。

↑ ちなみにアヤベさん編はこちらから。

 

第4話

 早くも最終回です。早すぎる。一瞬であった。

 最後の覚醒した赤目覇王ヤバくないですか? 来年一年間ずっとこのまま行くって本当ですか? 怖……。そして覇王モードから、アヤベさんの笑顔を見てのプリティへの切り替えが早すぎる。

 

 尚、4話には流石にオペラネタは無いと思います。強いて言えば、ド初っ端の「フィナーレ」はオペラ、またはクラシック音楽用語ではありますけれどもね。レースに集中しましょう(勿論、終幕の前のシーンや、最終楽章の意味)。

トプロちゃんを激励するシーンで、『ある晴れた日に』くらいはねじ込めたような気もしますが……。オペラオー君、頑なに『蝶々夫人』の話をしないよな……一応、日本での上演回数1位なのですが……。

 

 

 纏めますと、『Road to the Top』では、前半2話に少しオペラ及び歌劇場ネタが仕込まれている、と言えそうです。

 また、歌詞を見れば一目瞭然ではあるのですが、新ソロ曲『Forever Gold』でもオペラネタは確認できません(どうでもいいですが、オペラオー君が「Forever Gold」であることは何も間違っていないものの、この題だとステイゴールドの方を想起しませんか?)

 見逃しがあったら教えて下さい!

 

 この短い尺の中で、99年クラシック戦線をドラマティックに描ききり、ウマ娘のファンは勿論のこと、史実の競馬ファンだけではなく、オペラファンにも配慮があるとは、流石の一言に尽きます。

素敵な作品をありがとうございました!

 

最後に

 通読ありがとうございました! 9500字程です。紹介する作品が少ないので短くなると思っていたら、意外と筆が乗ってしまった……いつものことですが……。

いつも長文にお付き合い頂き感謝申し上げます。

 

 アプリの方のガチャ更新は、なんとトプロちゃんではなかった……。最近はミュージカルにダイタクヘリオス、スターブロッサムにサクラローレルと、実装時期を合わせて来ていたので、今回も合わせてくると踏んでいたのですが、まさかまさかでしたね。

今来ないということは、今後、何か続報の類いがあったらどうしようと思いつつ。

 トプロちゃんは絶対にお迎えしなければならぬと思い、1天井分は石を貯めているので、『RttT』で熱が高まっている間に是非とも来て欲しいですね。怖いのは、オペラオー君のサポカなどが同時に来ることですが……。

 オペラオー君の記事また書きたいので、いっぱいオペラネタ仕込んでくれると良いな、と願いつつ!

 トプロ委員長は、オペラオー君の発言を理解するためにオペラを観ている、という言質が取れているので、マニアックなネタが仕込まれていても良いですよね!

オペラオーちゃんの言葉ってちょっと難しいんですよね……。もっと色んなオペラを観なきゃ!       (「羽ばたきの Run-up!」イベントより)

お待ち申し上げております!!

 

 また、ダイイチルビーお嬢様をお迎えしたのですが、なんと、ストーリーでオペラに行くんですね……!?

ルビーの執事「これよりオペラへと参ります。化粧、服装、持ち物、適切と思うものを選んだ方に、より良い評価をお付けいたします。」

ダイイチルビー「……私には、そちらのドレスを。演目に合わせて派手さは控えめに。腰のリボンは外して、落ち着きを出しましょう。」

 劇場でオペラオー君とエンカウントするイベントはまだですか!

「派手ではない(=地味な)オペラ」ってなんですか! もしかして叙情的情景とか? そうだといいな!!!

 但し、一点申し上げたいのは、現代のオペラハウスにドレスコードはない、ということです。Tシャツにジーンズで来てもお咎め無し! ですので!! 特に、ワーグナーなどの長大な作品に、馴れない衣服で来ると、後半辛くて堪らなくなりますから、着慣れた楽な服装でいらっしゃって頂いて構いませんからね!!! 

 

 このようなところでしょうか。

アニメという新しい媒体から、オペラオー君や、オペラに目覚める方が増えるといいな、と1ファンとしても願っております。

↑ 超初心者向けの手引きを書いてみたので、良ければ参考にして下さい!

 

 それでは、今回はここでお開きと致します。感想などもお気軽にお寄せ頂けると喜びます(匿名用)。また次の記事で、或いは劇場でお目に掛かれれば幸いです!