世界観警察

架空の世界を護るために

ワンダーアキュート育成その他のオペラトークを解析する - 『ウマ娘』考察

 こんばんは、茅野です。

新シーズンが始まり、オペラ三昧で御座います。新国立劇場が上演中の我らがロシアオペラ、『ボリス・ゴドゥノフ』を宜しくお願い致します。(レビュー1 / レビュー2)。

 

 さて、劇場通いに勤しんでいる間に、来てしまいましたよ、彼女が―――!

ワンダーアキュート……!!!

 

 主戦騎手がオペラオー君と同じ和田竜二さんということで、オペラオー君がシナリオに登場するのではないか、と囁かれていたウマ娘です。

というわけで、早速お迎えに参りましょう!

↑ …………………………。

 天井でした…………

 

 ……しかしですね! 「天上して良かった~~!」と胸を張って言える、オペラオー君登場率。しかもご褒美背負い投げまでキメて下さるバイオレンスさを堪能できるとは。何と言うことだ!

 

 というわけで今回も、わたくしオペラ鑑賞ファンであるオペラオー君トレーナーと、ワンダーアキュート育成シナリオを精読しながら、共にオペラを観て参りましょう

↑ 大変ご好評を頂いた、オペラトーク解析シリーズ第一弾。ありがとうございます!

↑ これまでの『ウマ娘』関連記事はこちらから!

 

 当記事では、ワンダーアキュート育成、及びメインシナリオ「Make a new track!!」、そしてイベント「チャンピオンズミーティング」に於けるテイエムオペラオー君のオペラに関する言及を検討します。

 

【注意書き】

・考察・解説記事ですので、当たり前にネタバレを含みます。

・考察なので、必ずしも正しいとは限りません。深読みもします。

・漏れ・抜けがあったらすみません。

 

 それでは、長くなりますがお付き合いの程宜しくお願い致します!

 

 

あっと驚くお医者さん

『ウェルテル』

若きウェルテルに悩みはあっても、サドラーに悩みはない。ブロードウェイの硬いアスファルトだけはごめんだがね!

 早速やって参りましたね! 文豪ゲーテの名作、『若きウェルテルの悩み』。

 

 ストーリーはご承知の方が多いでしょう。簡単に言ってしまえば、ウェルテルという青年が、シャルロッテという女性に恋い焦がれるも、彼女には既に婚約(作中で結婚)している男性がいた……。彼はシャルロッテの夫にピストルを借り、―――、という物語です。

 実は、このように粗筋で語られるほど単線的な物語でもなくて、彼の自死も突発的で発作的なものではなく、実に現実的で、「エグ味」の強い作品です。従って、精神が疲れている方にはとてもお勧めできるような代物ではないのですが、やはりどうしようもなく傑作であることには違いありません。

↑ 自殺文学の金字塔。心身共に健康的なときに読みたい小説ですね。

 

 勿論こちらはオペラ化されており、フランスの作曲家マスネによって『ウェルテル』という名作が生まれています。原作はドイツ語ですが、オペラはフランス語です。

 ストーリーも殆どが原作通りで(終盤は舞台映えを重視して改変あり)、原作ファンも楽しめる仕上がりになっているかと思います!

 

 オペラ『ウェルテル』には、「手紙の歌」や「オシアンの歌」など、単独で上演される機会も多い有名なアリアが幾つかあるのですが、わたくしが個人的に第 2 幕のウェルテルのアリアが大好きなので、こちらを紹介させて頂こうと思います。フランスオペラの中では 1, 2 を争うくらい好き。だって、「若きウェルテル」が「悩んでいる」シーンといえば、ここではないですか?

 詩がほんとうに素晴らしいので、対訳を書いてみました。動画も貼っておくので、是非一読の後に聴いてみてください!

Oui! ce qu'elle m'ordonne... pour son repos... je le ferai!
Et si la force m'abandonne... Ah! c'est moi pour toujours qui me reposerai!
Pourquoi trembler devant la mort? devant la nôtre?
On lève le rideau... puis on passe de l'autre côté,
Voilà ce qu'on nomme mourir!
Offensons-nous le ciel en cessant de souffrir?

そうだ! 彼女が頼んだことを……彼女の心の平穏の為に……僕はやろう!
もし力が僕を見放すのなら…… 嗚呼! 永遠に休むのは僕の方だ!
どうして死を前にして震えるのだろう?
幕を上げ、反対側に渡る……
それが「死」と呼ばれるものさ!
苦しむことを辞めることは、天への侮辱になるのだろうか?

Lorsque l'enfant revient d'un voyage, avant l'heure,
bien loin lui garder quelque ressentiment,
au seul bruit de ses pas tressaille la demeure et le père joyeux l'embrasse longuement!
O Dieu! qui m'as créé, serais-tu moins clément?
Non, tu ne saurais pas, dérobé sous voiles,
rejeter dans la nuit ton fils infortuné! ton fils!
Devinant ton sourire au travers des étoiles il reviendrait vers toi d'avance pardonné!
Père! Père! Père, que je ne connais pas,
en qui pourtant j'ai foi, parle à mon coeur, appelle-moi!
Appelle-moi! Appelle-moi!

もし、子供が予定よりも早く旅から帰ってきたら
多少のわだかまりがあったとしても
その足音に住まいは震え、喜んだ父は、子を長く抱き締めてくれるものだ!
おお、神よ! 僕を創り賜いし神よ、それよりあなたは慈悲がないのだろうか?
いや、あなたはヴェールに隠れ篭もって
夜に放っておくことなんてできまい、自分の哀れな息子を! あなたの息子を!
星の彼方のあなたの微笑みを見つけ、赦されて戻ってくるはずだ!
父よ! 父よ! 父よ、僕はあなたを知らない、
しかしあなたを信じているんだ、僕の心に呼び掛けて下さい、僕を呼んで下さい!
僕を呼んで下さい! 僕を呼んで下さい……

↑ 眉毛が特徴的なテノール、ローランド・ヴィラゾン氏。フランスオペラの悩める文学青年役を演じさせたらピカイチ。歌詞を出した部分は 4 分間くらいなので、付き合って頂けると嬉しいです!

 

↑ 『ウェルテル』は最メジャーオペラというわけではないので、日本語字幕付きの円盤が全然ないんですよね……。

 

 また、「サドラー」と申しますのは、ロンドンにあるサドラーズウェルズ劇場、或いはその創設者リチャード・サドラーのことでしょう。

 元ネタの競走馬の「テイエムオペラオー」号は、祖父の名がこの「サドラーズウェルズ」。そして父の名が「オペラハウス」となっており、オペラオー君の名の由来となっていると共に、彼女が輪を掛けてオペラ大好きウマ娘になっている要因であると考えられます。

 

 余談ですが、わたくしがオペラ『エヴゲーニー・オネーギン』という作品を蒙愛していることは何度も申し上げている通りなのですが、このサドラーズウェルズ劇場で上演されたこともあります。

更には、後にバレエ版『オネーギン』を振り付けることになる振付家ジョン・クランコが、この劇場でオペラ版の制作に関わり、同じ題材でバレエを振り付けようと思い立ったというのだから、『オネーギン』オタクにも縁が深い劇場なのです!

 クランコは多くの野心的な事業に関わっていたが、当初彼は別のオペラ作品内のバレエに興味を持っていた。 1952年5月22日にサドラーズウェールズ劇場で上演予定のチャイコフスキーの『エヴゲーニー・オネーギン』である。

 第一幕の農民の踊りは、必ずしも本場ロシアの伝統的なものではなかったが、活気に溢れていて、特に観客に愛された。第二幕では、タチヤーナの誕生日パーティーを一幕に続いて活気に溢れさせた。しかし第三幕の壮大な舞踏会では、形式張っていて、堅苦しい雰囲気を演出した。クランコはこのオペラ作品を愛しており、それは最も成功したバレエの一つに繋がる―――それまでに13年もの年月が必要であったが。

Theatre in my Blood 翻訳 1 - バレエ『オネーギン』資料

↑ 資料紹介の記事。

 

童話関連に関して

 以下も、イベント「あっと驚くお医者さん」から。

おお、素晴らしい! カボチャの車を置き去りにして、駆け征く魔法使い!

だが忘れてはいないかい? 相手はこの覇王だと! さあ、お城までランデブーだ!

(中略)

大丈夫。時計の針は、まだ天空を指してはいない。時間はあるさ。

 アキュートさんシナリオの中には、童話ネタが幾つかあります。そのうちの一つがこちら、どう見ても『シンデレラ』です。

 『シンデレラ』も、よくオペラの題材に採用されています。

最も有名なのは、先程の『ウェルテル』をも書いた、フランスの作曲家マスネの手になるもの(フランス語読みで『サンドリヨン』)。次いで、イタリアの作曲家ロッシーニによるもの(イタリア語読みで『チェネレントラ』)。

 しかし、オペラの『シンデレラ』では、「カボチャの馬車」が登場するものは殆どないのです。『サンドリヨン』では妖精が、『チェネレントラ』ではもっと現実的な描写になっています。

 従って、オペラが意識されたものではないと考えざるを得ませんね。

 

 次いで、イベント「帝王賞の後に」。

ワンダーアキュート「そりゃもう、白雪姫もびっくらこくようなキラキラなウマ娘だったことを……。」

 意外なことに、オペラでは『白雪姫』を題材としたものは全然ありません

1998 年になって、ハインツ・ホリガー氏という現代の指揮者兼オーボエ奏者が作曲をしているようです。ちなみに小人は出て来ないらしい。たしかに、七人も似たようなソロ歌唱をする歌手を手配するの大変そう。

 

 最後にホーム画面での台詞について。

ワンダーアキュート「妖怪さんの物語が好きでねぇ。その話をしたら、オペラオーちゃんがとっても興味を持ってくれたのよ。」

 妖怪は日本の文化というか怪異ですので、主に西洋で発達したオペラで類似のものを探すのは難しいのですが……!

 強いて言えば、ドヴォルザークの『ルサルカ』とか、ワーグナーの楽劇にもそれらしいのは多少出て来るけれども……! というところでしょうか。どういう意図で、どのようなお話を好むのか、大変気になります。続きを……続きをば……。

 

ジャパンダートダービーの後に

……ブラーヴァ!!

おめでとうアキュートさん、トレーナーさん。

どうやら、わかったようだね。主演と助演が共に高め合わねば、名演にはならないと。

 この台詞、微妙に解釈違いなんですよね!! 面倒臭いオタクですみません!!

「ブラーヴァ(Brava)」というのは、「Bravo(ブラーヴォ)」の女性単数形。つまり、「アキュートとトレーナー」を褒めているはずのに、これでは「アキュートしか褒めていない」ことになってしまうんです! 

 男女混合の複数形(トレーナーが男性である場合)は「Bravi(ブラーヴィ)」、女性複数(トレーナーが女性である場合)は「Brave(ブラーヴェ)」が正しい形。単純に文法的なミスなので、できれば修正してほしいなあ……。

 

魔笛

さて、そろそろのようだね。ボクの役目はここまでだ。

名残惜しいが、終演の時は来るものさ。そう、どんなロングランにもね。

アキュートさん、このトレーナーさんにはボクの思想を伝えた。

正直まだ頼りないし、伝え足りないこともある。だが、その使命は―――

君に託すよ。―――心優しきパパゲーナにね。

 漸くやって参りました、モーツァルト作曲『魔笛』! もしかしたら、最も有名なオペラなのではないでしょうか。今来るんかい!

 

 「パパゲーナ」と申しますのは、オペラ『魔笛』に登場するキャラクターのこと。主要登場人物である、鳥刺しパパゲーノが探している、自分に瓜二つだが性の異なる配偶者がパパゲーナです。

 

 二人が出逢うシーンで歌われるのが、「パパパの二重唱」と呼ばれている有名なデュエット。

是非、今できるだけ速く「パパパパパパパパ……」と口に出してみてください! 一々口を閉じないといけないから、疲れるし、そんなに速くはできないし、難しいでしょう。

それなのに、モーツァルトという作曲家は鬼畜で、マイク無しで大劇場に響く声量で、メロディに乗せて、これをやれというのです。この悪魔!

従って、ある意味で人類には不可能というか、人類には早すぎる(速すぎる)楽曲になってしまったのが「パパパの二重唱」。しかし、愛らしい曲なので、大変人気があります。有名なので、聴いたことがある方も多いかも?

↑ 曲調も、歌詞も、お衣装も、すんごくアホっぽくていいですよね(※褒めています)。クソ真面目にこんなアホっぽいオペラを書いちゃって、しかも大人気にしちゃうモーツァルトってやっぱりヤバい。

 

 オペラオー君は、アキュートさんトレーナーをパパゲーノとし、更に、息ピッタリで、瓜二つで、心優しい妻パパゲーナをアキュートさんとすることによって、「お似合いな二人」と表現したいわけですね。

 

ゆっくり、じっくり、コツコツと。

ハムレット

トゥービー、オア、ノットトゥービー―――

探すべきか、諦めるべきか、それが問題……。

 誰もがご存じ、シェイクスピアの『ハムレット』ですね。新春オペラオー君も、

餅か伊勢海老か……それが問題だ。

と難問にぶち当たっております。

 

 オペラの『ハムレット』は、作曲家トマによるもの。こちらもフランス語のオペラですね。

今回のオペラオー君は悲劇的なフランスオペラがお好みのようです。それもあって、喜劇的なドイツオペラ『魔笛』ネタを多く含めることでバランスを取っているのか。

 

 フランス語で "To be, or not to be" にあたる、 "Être, ou ne pas être" のところからの部分を出しておくので、是非とも一聴ください。やはり、歌詞は先程の『ウェルテル』に近いですね。

↑ イギリスの名バリトン、サイモン・キーンリーサイド氏の歌唱です。彼は、我が最愛のオペラ『オネーギン』の主人公を当たり役の一つとしており、彼が演じている円盤も複数あります。嬉しい~!

 

 また、最近では、現代の作曲家ブレット・ディーンが新たにオペラ『ハムレット』を書いています。現代でも新たにオペラ作品が多数生み出されているんですよ!

現代の作品は、聴くのも歌うのも難しく、複雑で、耳に残る旋律が少ないので、オペラ初心者にはあまりお勧めできないのですが、「現代音楽が好き!」という方には刺さること間違いなしです。

↑ 白塗りのお化粧が怖い。上記のトマのものと歌詞は同じ(こちらでは英語ですが)なのに、この差!

↑ この間ライブビューイングでこちらの作品を観たので、レビューも書いています。ご関心あれば!

 

魔笛

知ってのとおり、明日にはボク主演の単独公演オペラが開催される……しかしっ!

そこで使いたい小道具が、探しても探しても見つからないんだっ。

嗚呼……神は時にボクを試す、愛に試練を課すザラストロのように!

 ここで再び『魔笛』ネタです。「ザラストロ」は『魔笛』に登場するキャラクターの名前。事実、愛に試練を課してきます。

 

 『魔笛』は、ストーリー自体はばかばかしいのに加えてカオスなので、説明が難しいのですが……。

 大蛇に襲われた王子タミーノは、夜の女王の三人の侍女に助けられます。彼は女王の娘パミーナザラストロという悪魔に捕らえられていると聞き、「魔笛」を貰って、鳥刺しパパゲーノをお供に、ザラストロの神殿へ救出に向かうことに!

 しかし、ザラストロは本当は悪魔ではなく偉大な神官で、「私は悪人ではなく、本当に悪いのは夜の女王である」と告げ―――!? 善人と悪者が全てひっくり返る!

 相思相愛となった王子タミーノと王女パミーナ。恋人パパゲーナを探すパパゲーノ。ザラストロは、二人に愛の試練を課しますが……?

 

 こちらはザラストロが愛の試練を課す際のアリア。重たい低音に自信のあるバスならば是非ともレパートリーに入れたい一曲です。

↑ 日本語字幕付き! 一応、設定上、舞台はエジプトということになっているらしいですが、特に深い意味はないと思います。わたくしは考察勢ですが、『魔笛』のストーリーは深く考えたら負けみたいなとこある(勿論、研究対象として、モーツァルトの思想と絡めて~とかであれば別ですけれども……)。

 

ラインの黄金

ボクを象徴する王冠と、勇気を表す炎と、平和を意味するクローバー―――

そこに豊作を願う豚キムチがあしらわれた袋、それこそがボクの望むラインの黄金

 そっくりそのまま! ワーグナー作曲の楽劇『ラインの黄金』です。

オペラオー君の台詞では、何度も登場しておりますから最早説明不要でしょう。復習すると、ライン川の底に眠る黄金で、これを元に作られた指環は世界を支配する力を持つ、というものです。

過去の考察記事で簡単に解説を入れているので、参考にして下さい。

 

 それにしても、豚キムチて。オペラオー君、アキュートさんの主戦騎手、和田竜二さんの好物らしいです。勿論オペラネタではないです。寧ろ豚キムチが出て来るオペラ、観たいまである。誰か書いてくれ。宜しくお願いします。

 

魔笛

本当かいっ!? 何ということだ、君はまるで王子タミーノを支えるパパゲーノのよう―――!

 最後にもう一丁、『魔笛』です! 粗筋は前述の通り。

 

 ではここでは、王子タミーノの歌を聴いてみましょう。魔笛を吹くシーンですね。

野生動物(?)を懐柔する魔笛の音色。喜劇ですし、演出がコミカルなので、客席からの笑い声も入っていて非常に和やかですね。

↑ 日本語字幕付き。オペラは客席から出る雑音に厳しい世界ですが、喜劇の時に思わず笑っちゃうのは概ね OK 。寧ろ、「沢山笑って欲しい!」という指揮者や演者も多いですよ。是非とも気軽に歌劇場へ!

 

 ここでは、オペラオー君が王子タミーノ、アキュートさんはパパゲーノ、という役どころですね。

しかし、先程はパパゲーナに喩えていたのに、アキュートさんはパパゲーノとパパゲーナ、どっちなんだいオペラオー君?

↑ 伝説的な名盤です。もう『魔笛』はこれを観れば万事 OK まであります。今でも根強いファンが多い一枚です。日本語字幕付きで、強くお勧め。

 

 

 次に、次節から、メインシナリオ「Make a new track!!」に登場するオペラネタに関して解説を入れて参ります。宜しくお願いします!

 

一夜、氷雪の城

ジークフリート

さあ、ボクはお前に斬りかかろう! お前が、恐怖を教えてくれないのなら―――!

 こ~れはわかりづらいですね! 難易度◎。ヒントは「恐怖」という単語。

こちらは、ワーグナーの楽劇『ジークフリート』より第二幕、タイトルロールのジークフリートの台詞です。

 原文を見てみましょう。

Mut oder Übermut, was weiss ich!
Doch dir fahr' ich zu Leibe, lehrst du das Fürchten mich nicht!

勇気か蛮勇かなんて、知ったことか!
だが僕はお前を斬ってやる、恐怖を教えてくれないのなら!

 こうやって見較べると、ほんとうにそのままであるということがわかりますね!

この直前の「勇気か蛮勇か(Mut oder Übermut)」という台詞は、レジェンドレースでのオペラオー君の台詞にも通ずるところがあります。

ボクに挑むというのかい? いいだろう、それが勇気か蛮勇か、見極めてあげるよ!

 この台詞、めちゃくちゃ好き。レジェンドレースではファーフナー側になるオペラオー君であった。

 

 オペラ(楽劇)ではどういうシーンなのかを簡単に概説した後、実際に観てみましょう。

 神の槍で砕かれてしまった、伝説の名剣ノートゥング(前作『ワルキューレ』)。砕かれしノートゥングは、「恐怖を知らない者しか鍛え直すことができない」―――。

若き英雄ジークフリートは、この名剣を見事鍛え直すことに成功(『ジークフリート』第一幕)。恐怖を知りたい彼は、育て親ミーメの言に従い、深い森の中に入ってゆきます。

 森の中で、小鳥の言葉を理解したいと思ったジークフリートは、小鳥の歌声を真似てみようと考えて、即席で葦笛を作って吹いてみるものの、どうにも調子外れ。そこで得意の角笛に持ち替えて吹き鳴らすと、大蛇ファーフナーが目覚めてしまい―――!?

怪物と対峙した英雄は、そこで叫びます。「僕はお前を斬ってやる、恐怖を教えてくれないのなら!」。

 

 動画では、この葦笛をこさえるシーンからにしてあります。オペラらしからぬ、調子っぱずれな葦笛(イングリッシュ・ホルン)が、非常にコミカルで笑える一幕です! 普通に面白いので是非観て下さい。

↑ 該当の台詞は2時間丁度の辺り。どうしても急ぐという方は、7分ほど飛ばして下さいね。

 その後の戦闘シーンの音楽的な盛り上がりも観応え充分です!

↑ 貼り付けた動画の DVD です。日本語字幕付きとのこと。ちょっと古い映像ですが、お勧めです。

 

トゥーランドット

ボクの勝利だ! 今、君はボクのものだ! ボクの炎はあなたを解かすだろう、―――トゥーランドット

 こちらは題がしっかり入っているのでわかりやすいですね。最早毎度お馴染み、ド定番のオペラオー君イチ推しオペラ(?)、プッチーニ作曲『トゥーランドット』です。

 

 この台詞も原文通り。見てみましょう。

La mia vittoria
ormai t'ha data a me!
Il mio fuoco ti sgela: "Turandot"!

私の勝利だ、
今やあなたは私のもの!
私の炎があなたを融かす、「トゥーランドット」!

 

 このシーンは、第二幕で、名の知れぬ異邦人(王子カラフ)トゥーランドットの課した三つの謎を答えるシーンです。

「夜毎に生まれ、夜毎に死ぬ」―――それは「希望」。

「死ねば冷たくなるが、夢を見れば熱くなる」―――それは「血潮」。

第三の謎。「炎をもたらす氷、それは一体何?」、姫は問いかけます。勝利を確信した異邦人は叫ぶ―――「私の勝利だ、今やあなたは私のもの! 私の炎があなたを融かす、(答えは)"トゥーランドット"!

↑ フランス、イタリアオペラの若き王子や英雄を歌わせたら向かうところ敵無し、輝けるテノールロベルト・アラーニャ氏の歌唱です。少し長く聴き続けると、有名なアリア『誰も寝てはならぬ』を予感させる、同じ旋律が聴こえてきたりしますよ。

 

 ところで、オペラオー君の台詞は「融かす」ではなく「解かす」になっていて、普通であれば誤変換を疑うところですが、オペラ『トゥーランドット』は、このように「謎を解く」物語なので、敢えて引っ掛けているのだと思います。深読みし放題だ!

 

 また、トゥーランドット姫が「氷のようである」という歌詞といえば、勿論このアリア、王子カラフの召使いであり、彼に恋する乙女リューの名曲『氷のような姫の心も(Tu che di gel sei cinta)』。

 「自らの名」を謎として姫に課した「名の知れぬ異邦人」。続く第 3 幕にて、彼の名を知るリューは、拷問に掛けられ、彼の名を吐くように強要されます。それでも屈しないリュー。

「何がそんなに貴方の心に力を与えるの?」。「愛です! 氷のようなあなたの心も、熱き炎に打ち負かされて、この方を愛するようになるでしょう!」。

 このリューのアリアは、大作曲家プッチーニが生涯の最後に書いたアリアであることでも知られ、人気の高い一曲です。

 実は、氷の如く冷たく、人の死にも動じない冷酷で高慢な姫トゥーランドットよりも、誠実で健気で、密かに主人を恋い慕うリューは人気キャラクター。

オペラ『トゥーランドット』の影の主役として、このオペラを支えています。

↑ 写実性と豪華絢爛さで知られるゼフィレッリ演出に、名指揮者レヴァイン、「三大テノール」のドミンゴが王子カラフ役と、とにかく最強の名盤。古いながらも、ファンの多い上演です。

 

トリスタンとイゾルデ

テイエムオペラオー焦がれんばかりの愛が、幸せに燃えている! 歓喜の声を上げるほどの歓びが……! イゾルデ……! 君はボクのもの―――!(中略)

……さあドトウ、次は君の番だよ!」

メイショウドトウ「えぇっ、私ですか!? わ、わわ、わかりましたぁ……っ!

ト、トリスタンさまぁ……っ! 貴方は、私のものぉ―――!」

2人「嗚呼―――! この上なき、愛の喜び~~……っ!!」

 こちらも大変わかりやすいですね。ワーグナーの楽劇『トリスタンとイゾルデ』です。

 

 原文を見てみます。

BEIDE: Wie sich die Herzen wogend erheben!
Wie alle Sinne wonnig erbeben!
Sehnender Minne schwellendes Blühen,
schmachtender Liebe seliges Glühen!
Jach in der Brust jauchzende Lust!

TRISTAN: Isolde! Isolde mir gewonnen!

ISOLDE: Tristan! Welten-entronnen, du mir gewonnen!

BEIDE: Du mir einzig bewusst, höchste Liebeslust!

2人「なんて心が波打つのだろう!
なんて至福に震えるのだろう!
憧憬の恋の蕾が花開き、
焦がれんばかりの愛が幸福に燃えている!
熱狂的な歓喜で胸が張り裂けそう!

トリスタン「ゾルデ! 君は私のもの!

ゾルデ「トリスタン! あなたは私のもの!

2人「私の心にはあなた一人だけ、至高の愛の歓び!

このシーンをリブレット通りに演じているとみて間違いなさそうです。

 

 この場面は、『トリスタンとイゾルデ』の中でも最も有名でドラマティックな場面のひとつ、正に二人が媚薬を飲むシーンです。

 イゾルデの婚約者を殺したトリスタンは、彼女の怒りに触れ、毒薬を飲むように仕向けられます。それでも良心の呵責を感じるイゾルデは、その薬の半分を自分も飲んでしまうのですが、実は侍女ブランゲーネによって媚薬(惚れ薬)にすり替えられていて……!?

 杯から口を離した二人は、瞬間的に激烈な恋に落ちてしまい……。是非とも劇場で堪能したい箇所です! 取り敢えずこの場面の動画をどうぞ!

↑ 盃に口を付ける前の前口上のシーン辺りから。7 分くらい観ると、該当のシーンや、これ以上無いほど官能的な音楽を堪能できます。下の字幕ボタンを押すと、英語字幕などを表示させることができますよ。

 

 ……というか、アドリブでイゾルデ役ができるドトウちゃんのポテンシャルやばくないですか? 体力も技巧も第一級が求められる、ワーグナー楽劇のヒロインですよ? ヤバくないですか?(大事なことなので二回言いました)。怖……流石名将怒濤様や……。

↑ 日本語字幕はありませんが(英、仏、独、西)、名演と名高い名盤です。

 

 こちらのイベント、「一夜、氷雪の城」に共通するのは、オペラオー君が演じている役柄が全てテノールであるということ。オペラオー君の声帯はテノールだった……!?

更にいえば、テノールの中でも、リリコ・スピント~ドラマティコの、重めの声であることがわかります。徳井青空さんにあんまり無茶をさせるんじゃないよ!

 

 ここで、もっとオペラに詳しくなる、ちょっと踏み込んだ知識を伝授。

 「ソプラノ」「メゾ・ソプラノ」「アルト」「テノール」「バリトン」「バス」といった声域の区分は、義務教育の音楽の授業でも習うし、馴染み深いと思います。

 オペラでは、役柄や歌手の声質を評価する際、よく「軽い声」「重い声」という表現を用います。こちらは、軽い方が優れているとか、重い方が優れているということはなくて、求められる役柄に声質が合致しているか否かが重要な評価ポイントです。

 もう少し専門的に言うと、各声部の中でも、軽い方から順に、「レッジェーロ」「リリコ」「リリコ・スピント」「ドラマティコ」などと分類しています。

つまり、例えば、テノール・レッジェーロに分類できる役柄を、同じテノール・レッジェーロの歌手が演じれば、「ああ、ハマり役だね」、となるわけですね。

 

 テノール・リリコ・スピントに分類される役柄には、若き王子様や、情熱的な恋人といった、所謂「二枚目役」のキャラクターが目白押し。

悲劇的な恋物語の主人公なんかは大体こちらで、愛を囁く細やかで甘い声も、時には恋敵に立ち向かう力強い声も必要で、豊かな表現力や演技力が求められます。

「オペラのテノールといえば……」と考えて、最初に思い浮かぶのは主にこの辺りの声質だと思います。正に「王道」(覇道?)

オペラオー君の大好きなトゥーランドット』の王子カラフも、テノール・リリコ・スピントに分類できます。

 

 一方、テノール・ドラマティコは、苦難に立ち向かう堂々とした勇ましい勇士役が多いです。

巨悪と対峙し、怪物とか悪代官様とかを倒しちゃったりして、恋人を救っちゃったりするような、「THE・主人公!」という役柄は大体ドラマティコ。劇場を奈落から突き動かすような、力強い声が求められる役柄・声質です。

ワーグナーオペラの主人公は十中八九テノール・ドラマティコで、余りに多く、また格別の力強い声を必要とするので、ワーグナー専門職のような歌手は、特別に「ヘルデンテノール(英雄的テノール」と呼ばれることもあります。

 

 恋人を小脇に抱えて、片手で剣とか掲げちゃったりしながら、「Vittooooriaaaa!!(勝利だあぁ!)」とか叫んでたら、間違いなくリリコ・スピントかドラマティコだと思って OK です。

 

 声質の分類は必ずしも厳格ではなく、加齢などによって変動したりもします(基本は軽→重)。アキュートさん風に言えば、「ウェルター級のボクサーが、スーパーウェルター級に階級上げすることだって珍しくは無いでしょう?」ってところでしょうか。

 リリコ・スピントとドラマティコの中間のような声質だとか、それらに跨がる役柄だとか、どちらも演じられるという歌手はとても多いです(でも流石に、レッジェーロがドラマティコをやったりするのは厳しいです。フライ級ボクサーがヘビー級のリングに紛れ込んじゃったみたいな場違い感があります)。

 オペラオー君は、「主人公」「王子様」「英雄」「恋人」などの属性を持った役柄を得意とする、リリコ・スピントやドラマティコの、比較的重めのテノールを志している(?)ことがわかるイベントです!

 

でこぼこトライアングル

アヤベさ~ん! どこだ~~い!?

共にミラノ・スカラ座を目指そうじゃないか!

 99 世代のオペラオー君、アヤベさん、ドトウちゃんの三人のイベントです。

アヤベさんを追いかけるオペラオー君の台詞がこちら。

 

 ミラノ・スカラ座といえば、オペラの殿堂です。数多くの歴史的な名オペラの初演が行われた歌劇場であり、オペラの王道であるイタリアオペラの本拠地であり、客の耳が最も肥えていて、評価が厳しいことで有名なあのミラノ・スカラ座です。

 「ミラノ・スカラ座で評価される」ということは、謂わば「ガチ中のガチ」を保証する折り紙のようなもの。

「イタリアの歌劇王」ヴェルディと縁が深い歌劇場でもあり、彼の人気作の初演もスカラ座が多いです。

 

ドン・カルロ

2 人はまるでカルロとロドリーゴ

嗚呼、そしてボクが加わることで……新しい物語が紡がれていくんだね!

 オペラオー君は、アヤベさんとドトウちゃんを指して「カルロとロドリーゴ」と喩えます。

こちらは、二人ともヴェルディのオペラ『ドン・カルロ』に登場するキャラクターの名前です!

 

 個人的には、名作揃いのヴェルディオペラの中でも、『ドン・カルロ』が一番好きで……。

実は、過去の記事で、「オペラオー君と相性がオペラ」として挙げてもいました。言及が見られて大変嬉しい~!

↑ こちらの過去記事の終盤です。

 

 『ドン・カルロ』は、中世スペインを舞台とした史劇です。脚色もとても多いのですが、現実の歴史がベースとなっていることで、少々取っつきにくさを覚える方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、その最初の一歩を超えることさえできれば、非常に豊かで美しい旋律に恵まれた名オペラであるということが理解頂けるはずです!

↑ 史実を元に脚色を入れ、舞台向けに膨らませたシラーの『スペインの王太子ドン・カルロス』が原作。古い訳ですが、この作品に関心がありましたらば是非!

 

 ここでは、オペラに於けるカルロとロドリーゴについて簡単に概説しましょう。

 スペインの王太子カルロは、隣国フランスの王女エリザベッタと愛し合っているのですが、しかし、エリザベッタの婚約者には、なんとカルロの父であるフィリッポ2世に決まってしまい―――。己の父が恋敵になってしまう悲劇……!

 一方、王子カルロの幼馴染みの侯爵ロドリーゴは、スペインの圧政によって苦しんでいるフランドル地方に心を痛め、何とか助けてやりたいと考えています。

彼は王子に、恋にうつつを抜かしていないで、政治的な援助をしてくれと求めます。他方、王子はロドリーゴに、己の辛い心境を打ち明け、和解。そこで二人は、有名な「友情のデュエット」を歌うのです。

 

 この「友情のデュエット」が、熱いんですよ~! 二重唱部の歌詞は以下の通りです。

Dio che nell'alma infondere Amor volesti e speme,
Desio nel core accendere Tu déi di libertà.
Giuriam insiem di vivere E di morire insieme;
In terra, in ciel congiungere Ci può la tua bontà.

神よ、魂に愛と希望を喚び起こす神よ
心に自由への希求を灯し給え
共に生き、共に死ぬと誓おう
地上でも天でも、神の善意が我らを結びつける

Vivremo insiem e morremo insiem!
Sarà l’estremo anelito, sarà, sarà un grido, un grido: Libertà!
Vivremo insiem, morremo insiem!
grido estremo sarà: Libertà!

共に生き、共に死のう!
最期の望みは、最期の叫びは、「自由を!」だ
共に生き、共に死のう!
最期の叫びは、「自由を!」

 是非とも聴いて下さい! 胸がぽかぽかするような高揚感があります。

↑ この記事で貼った動画では、『トゥーランドット』の王子カラフを歌っていたロベルト・アラーニャ(黒い服のテノール・冒頭右)王子カルロ役、『ハムレット』でタイトルロールを歌っていたサイモン・キーンリーサイド氏(茶色い服のバリトン・冒頭左ドリーゴ役です。誓いの歌なので、二人して左胸に手を当てて歌うのが伝統的な演出。

 

 ネタバレをしてしまうと、最後、ロドリーゴは王子カルロの身代わりになって殺されてしまいます。

ドン・カルロ』のロドリーゴは、抑圧された人々を救おうと奔走する善人であるばかりか、王からの覚えもめでたい有能な人物で、それでいて幼馴染みの王子の恋の手助けにも余念が無く、なのに自己犠牲をして、王子の身代わりに死んでしまうというところから、「オペラ界一のイケメンキャラクター」の呼び声も高い非常に魅力的な役です。

 

 恐らく、文脈から言っても、オペラオー君はアヤベさんの方がロドリーゴであると想定して言っているのだと推測できます。

ところで、アヤベさんがロドリーゴ、ドトウちゃんがカルロなら、オペラオー君は何役でしょうか? カルロと愛し合う王女エリザベッタ? カルロに恋する頭脳派の美女エボリ公女? それとも、苛烈な王フィリッポ……!?

 

 『ドン・カルロ』は、ヴェルディオペラらしい名旋律に恵まれていることから、無論オペラ・音楽ファンからも評価が高いです。

史実がベースということで、わたくしのような歴史政治学のオタクからも愛好されますし、カルロとロドリーゴの関係性が少々ブロマンスっぽいことから、所謂腐女子腐男子の方々から熱烈に愛好されていることでも有名です。

 『ドン・カルロ』は、ヴェルディオペラの中では、超人気作『椿姫』や『アイーダ』より評価が落ちる傾向にありますが、色々な層から愛される名作なのです。皆様はこの作品にどのような魅力を見出しますか?

 

 ちなみに、『ドン・カルロ』には様々な版が存在しています。現在、最も上演回数の多いスタンダード、「イタリア語四幕版(1884年度版)」の初演は、前述のミラノ・スカラ座なんですよ。

↑ そのイタリア語四幕版の円盤。嬉しい日本語字幕付き!

↑ この間観た『ドン・カルロ』のレビュー。こちらはフランス語五幕版でした。

 

 

 最後に、イベント「チャンピオンズミーティング」に登場するオペラネタについて解説を入れて参ります。

 

チャンピオンズミーティング 予選

インタビュアー「レースで見栄えするテクニックを教えてください!」

テイエムオペラオー「単調にならずルバートを意識すること。心にプッチーニを宿したまえ!」

 プッチーニといえば、ここまで何度も登場した、『トゥーランドット』を作曲したイタリアの伝説的な作曲家です。

 しかし、逆に言うと、オペラオー君が明確に言及しているプッチーニオペラは、『トゥーランドット』のみ……。

 

 プッチーニオペラの特徴は、ねっとりと濃厚な、芳しいばかりの、官能的な旋律です。「音楽で酔う」ことが可能なら、一番「度数が高い」のはプッチーニのオペラでしょう。

↑ オペラ『トスカ』第2幕より。ここの弦で酔わないのなら、スピリタスを一気飲みしたって酔わないでしょう。これを歌劇場で大音量で浴びると簡単に昇天できます。大好き。

 『トゥーランドット』以外の彼の有名な作品は、『トスカ』『ラ・ボエーム』『蝶々夫人』などなど。どれも悲劇で、非常にドラマティックな作品です。こちらの映像も、映画として苦なく鑑賞できるくらい、ドラマティックでしょう?

「オペラには愛と死がないと」とはよく言われることですが、プッチーニの有名作は、いずれも情熱的な愛のアリアがあり、ヒーローやヒロインの悲劇的な死があります。

 このヴェルディと双璧を成す「イタリアの歌劇王」からの引用、どしどしお待ちしておりますよ、オペラオー君!

 

 「ルバート」とは、音楽用語で、速度を遅くしたり速くしたりと、所謂「テンポを揺らす」ことを指します。そうですね、確かにプッチーニの芳醇な音楽には、たぁっぷりとルバートを掛けると良いでしょう!

 

チャンピオンズミーティング 決勝

インタビュアー「ここまで二人三脚で来たトレーナーに一言!」

テイエムオペラオー「ここはまだ序夜……ヴァルハラは彼方だ。共に歩もう、約束の地……その果てへ!!」

 ヴァルハラは、北欧神話に登場する城の名ですが、オペラの文脈で言えば勿論、ワーグナーの楽劇『ニーベルングの指環』に登場する城を指すでしょう。

 

 『指環』に於けるヴァルハラといえば、『ラインの黄金』の中の一曲、『ヴァルハラ城への神々の入城』。単独で演奏されることも多いですよ。

↑ 神が列をなして城に入っていく様子を描写した壮大な一曲です。

 

最後に

 通読ありがとうございました! 1万7000字強。今回は2万字乗らなくてよかった!!

 

 99年世代のオペラオー君、アヤベさん、そしてトプロちゃんがメインとなるアニメ化が予定されていたり、供給が多いですね! 有り難いことです。アニメの方でも、ガンガンオペラネタを仕込んで貰えていたらとても嬉しいですね。

 

 アプリの方では、オペラオー君がシナリオに出そうなウマ娘の時だけガチャぶん回してます。

↑ ちゃんと集めてますよ!!

 従って、漏れ・抜けはないと信じたいのですが……。

ちなみにエアシャカールも天井でした。つらい。今後また石溜めますけども、トプロちゃんとか、衣装違いアヤベさんを引くためにご支援頂けると、同シリーズの更新に関しても助かったりします。結局は Cygames に流れるので、宜しければご検討をば……。)

 

 わたくしが見逃している台詞など、情報提供もいつもありがとうございます。大変助かります。

ご指摘ご感想など、コメント欄やマシュマロなどに頂けると喜びます。無関係なオペラの雑感とかでも全然結構です。ロシアオペラだと特に喜びます。喜びます。

 

 次のオペラオー君登場がいつになるかわかりませんが(速く来て欲しい気持ち半分、石が全く無いので今は辞めてくれという気持ち半分)……。

オペラオー君のサポカはいつ出るんですか!? SR でいいので取り敢えず一枚くらい出しましょうよ。オペラネタもモリモリ仕込みましょうよ。宜しくお願いします。 

 

 それでは、更なるオペラオー君のご活躍を願いまして、お開きとしたいと思います。ありがとうございました!