世界観警察

架空の世界を護るために

SCOTCH GRAIN L-135を信じて - 京都遠征

 こんばんは、茅野です。

 もう夏と言って良い気温が続いており、「四季」とは……と思わざるを得ない今日この頃。

 

 さて、今回は備忘を兼ねて旅日記です。3月末に行った京都遠征について一筆やろうと思います。

同行してくれたのは「鴨川遠征」でもご一緒してくれた同期 Jamila。相変わらず我々のフットワークは軽いわけですが、彼女が「月末、京都で観たい展示があるんだよね。行かない?」と言うので、二つ返事で「行く」とお答えしました。

↑ 鴨川遠征の記録。

 

 我々は東京に住まうので、折角だし観光して帰ろう! ということで、3泊4日の旅行計画に。わたしは京都へは仕事で日帰りで行ったきり、自由時間も1時間半しかなかった為、ほぼ観光できなかった記憶しかないので、実質初めての京都です。同期 Jamila は数回目とのことでしたが、配慮をくれ、取り敢えずは観光名所を巡ろう! ということで合意。神社仏閣巡りが好きなので、これらにメインに行くことにします。相変わらず計画性がないので、「国内なのだし、行けばなんとかなる」と雑なノリで、決行する我々なのであった……!

 

 

 

一日目

到着、桜

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 地元にて朝集合。東京駅から京都駅まで新幹線であっという間。車内で、行きたい店をリストアップしたりして楽しく過ごしました。

 ちなみに、特に飲食店で参考にしていたのはこちらの本。森見登美彦氏はいいぞ。京都観光に行くなら一冊持っておくとよいかもです。お世話になりました。

 

 到着した時は少々雲行きが怪しかったのですが、桜が満開で! 早速高瀬川沿いをお散歩。

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早速、薄紅の愛らしい花々が我々を迎えてくれました。

 

軽食

 宿に荷物を置くと、3時すぎに。昼食を食いっぱぐれた我々は、おやつがてら軽食でも食べようということで、宿の近くのパン屋さんへ。

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↑ カワイイ……。

 わたくしはキッシュ・ロレーヌとベリーのタルト、 Jamila はトマトのキッシュと洋梨のタルト。カワイくて美味という最高の組み合わせでした。

 

宿、オペラトーク

 天候が優れないこともあり、宿へ。折角なら歴史を感じるところがいいよね、ということでゲストハウスを選択したのですが、これが大正解。

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↑ 共用スペースの書斎。炬燵があって雰囲気抜群!

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↑ お部屋。

『四畳半神話体系』ならぬ、「六畳間神話体系」を肌で感じて参りました。

 

 そして、その日は我らが新国立劇場の『夜鳴きうぐいす / イオランタ』のオペラトークがあるということで、二人で視聴。

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↑ 媒体は鴨川での『モアナ』鑑賞会でもお世話になった Jamila の iPad

 ご存じのように(?)、わたくしはロシアオペラ愛好家ゆえ、公演が大変たのしみに!

↑ 公演の感想などはこちらから。

 

知恩寺の夜桜

 オペラトークを観ている間に、すっかり夜に。Jamila が「毎日どこかしらで夜桜のライトアップをやっているみたい。今日は手始めに知恩寺に行ってみようよ!」と言うので、早速行ってみることに!

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↑ 荘厳なるかな。

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↑ 生憎の雨天でしたが、逆に素晴らしい雰囲気を醸成してくれておりました。

 敷地内を探索したのち、御説法を聞き、ガイドツアーに参加。我々は知的好奇心だけは旺盛なので、建築様式や装飾の寓意など、お坊さんを質問攻めにしてしまいました。ご丁寧に回答下さり、ありがとうございました。大変楽しかった!

 

 曰く、今年は異様に桜の開花がはやく、満開になったのが我々の訪れる前日だったとのこと。なんというタイミング!

 「団子より花」を地で行く我々は、今後のお花見が更に楽しみになってしまうのでした。

 

 これにて宿に戻り一日目を終え、就寝。二日目へ!

 

二日目

朝食

 朝日と鳥の鳴き声を目覚ましに、朝8時に起床。夜行性のわたくしとしては天変地異的です。

 さて、我々は「革靴ウォーキング部」と称して、革靴で徘徊することを好んでいるのですが、今回の旅ではガッッッツリ歩くぞ! ということで、朝っぱらからお散歩を決行。鴨川沿いを 2km 近く歩き倒します。

 そして、川沿いの素敵な喫茶店でモーニングを食すことに。

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↑ 春のやわからな陽光の差し込むレトロな出窓。

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↑ モーニング。シンプル・イズ・ベスト!

 朝から大満足でありました。

 

東本願寺

 お腹を満たした我々は、更にお散歩を継続します。暫く歩いて見えてきましたのは東本願寺

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↑ 堂々たる佇まいの本堂。

 前日知恩寺で伺った建築様式などにも着目しつつ手を合わせます。毛綱の説明なども大変興味深く……。

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↑ 御手洗。

 わたくしは神社仏閣の御手洗におわします龍が大好きなのですが、東本願寺の龍は大層ハンサムで御座いました。

しかしながら、コロナの影響によりどこも御手洗は使用禁止。致し方ないとはいえ、少々寂しさを感じたり……。

 

東寺、写経

 そこから更にお散歩を続け、目指すは東寺!

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満開の桜、コロナ禍で人が少ないことがある意味幸いし、素晴らしい絶景を収めることができました。

 立ち並ぶ釈迦像を一通り見学し、次に行うべくは―――。わたくしが大変楽しみにしていた、御写経です!

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↑ 字が汚いのはお許しくだされ。

 是非とも一度やってみたかったのですよ~! それも、はじめてが京都の東寺ということでワクワクが止まりませんでした。説明を受け、塗香で手を清め、いざ、集中!

 お願い事は「除災招福」に。いや、本来は「学業成就」などと書くべきなのでしょうが……、昨年、色々ありましたのでね、ええ。全人類の人権が守られますようにというのと、その侵害によって我が精神に重大な影響を及ぼしませんように、という念を込めまして。実に災難であった。

 

 書いたものをお納めし、ついでに御朱印を頂き、大満足で御座いました。

 

伏見稲荷神社

 東寺を出発した我々は、少々電車にゆられ、伏見まで。そして、向かうはかの有名な、伏見稲荷神社です!

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↑ 正面入り口。

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↑ 鮮やかな朱色が空や緑とのコントラストを成しています。

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↑ かの有名な千本鳥居。

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↑ 風情ある~!!

 わたくしは初めて訪れたので存じ上げなかったのですが、普段であればこのような無人の千本鳥居など絶対に見られないそうな。得をしました。

 同期 Jamila は、神道系の高校に通っていたので、母校の名が柱に刻まれていたことに感動しておりました。一方のわたくしは国際高校の出身なので、お互いに少々変わった道を歩んでおります。それもまた善きことなり。

 

平等院鳳凰堂

 そこから更に電車と徒歩で宇治へ移動し、目指すは平等院鳳凰堂

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スマホで撮ってこの美しさ。こちら今遠征でのベストショットと確信しております。

 辿り着いたのが遅かったので、堂中に入ることは適いませんでしたが、外観及び常設展示はバッチリ見ることができました。展示、大変豪華ですね……。訪れた際は、有名な鳳凰像を眺めるに留まらず、是非ご覧あれ!

 

小休憩

 宇治といえば……「宇治抹茶」ですよ! ということで暫し休憩。「辻利」さんです。

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↑ お濃い味~♡

 抹茶味が嫌いな日本人、います?(特大主語)(わたしは大好きです)。

 

二条城

 そんなこんなで、二日目もすっかり夜に。まだまだ歩きます。

今晩は、二条城の夜桜を見ることに決定! 既に 20km を歩いている足に砂利道が堪えますが、我らの歩みは止まらない!

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↑ ライトアップにて桃色に染まる外壁。

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↑ 敷地内はこのようにどこもかしこもライトアップされています。

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↑ 花弁の多い八重桜。

 桜は沢山の種類があり、大変に見応えがあります。大変至近距離で観察することも可能で、景観を楽しむというより、植物学者のような顔つきで楽しんでしまいました。

 もう5年分くらいの桜を見た気がします。おなかいっぱいになりました。

 

 二日目はここから宿まで歩き、23時過ぎに帰還。朝8時から歩き詰めだったこともあり、脅威の 26.4 km(革靴で)を達成。わたしの中でもこれは最高記録です。ということで、明日に備え入浴後速やかに入眠し、二日目を終えます。

 

三日目

朝食、プレゼン

 朝7時、三日目も素晴らしく快晴で! お天気に恵まれた旅となりました。

朝食は宿のお隣の珈琲店にてモーニングを頂くことにしました。注文後、運ばれてくるまでの間に、同期が iPad を取り出して語り始めたのは……。

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↑ まさかのパワーポイント! プレゼンの開始です。

 昨日の二条城での桜の観察も踏まえて、バージョンアップされたプレゼンです。流石環境学ガチ勢である同期 Jamila 、しっかり勉強されており、複雑怪奇極まる桜の見分け方や品種の歴史までたっぷり解説してくれました。持つべきものは友なり。

 

 そして暫くして運ばれてきた朝食がこちら。

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↑ シンプルながら洒落ている~!

 珈琲店というだけあって、珈琲が特に美味でした!

 

嵐山

 朝食を食べた我々は、本日は徒歩ではなく電車に乗り、嵐山へ!

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↑ 緑と桜の色合いも美しい山をバックに、渡月橋

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↑ みんなだいすき竹林。

 「これがあの有名な!」を連呼しながら練り歩きます。これまではどこも空いていたのですけれど、嵐山は流石に少々混雑気味で御座いました。

 

 竹林を抜けたのち、お香屋さんへ立ち寄り、塗香を初購入! お写経をしたときの匂いが忘れられず、探していたのでした。御手洗も使えない今、これで今後神社仏閣に訪れた際、手を清められるぞ~! とテンションも上がります。

 

 途中、出店で生麩を購入。

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↑ ぷにっもちっとしているあざといフォルム。

 生麩……美味しくないですか……? わたしは好きなのですけど……とても……もうちょっとメジャーになってもいい食材だとおもう……。

 

竜安寺

 嵐山を堪能した我々は、バスに乗って竜安寺へ! これまた桜の咲き誇る道を抜け、奥を目指します。

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↑ かの有名な石庭!

 同期 Jamila はこういった芸術が大好きで、放っておくと石像の如く動かなくなるので、暫くして連れ出しつつ。石庭も勿論素敵でしたが、寺院の縁側や廊下なども趣きがあり、落ち着いた静かな雰囲気も相俟ってノスタルジックな気持ちになる名所でございました。

 

金閣寺

 竜安寺を後にした我々は、そのまま金閣寺へGO!

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↑ 噂に違わぬキンキラキン。

 写真でしか見たことがなかった金閣寺ですが、想像の50倍くらい真ッ金金でした。ちゃんと燃やさず帰って参りましたとも、ええ。

 あまり近寄ることはできず、可能なのは周りをぐるっと一周する程度なのですが、この金ピカ具合は、それだけで満足感があります。

 

 そして、帰り際にお抹茶を頂くことに。

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お茶菓子は金閣寺オリジナルの、落雁に味噌味のお豆の入ったもので、甘塩っぱい唯一無二の味わいが楽しめます。

 

北野天満宮

 THE 観光名所を巡り、満足した我々は、更に神社仏閣巡りを続行。向かうは、学問の神様をお祀りしていることで有名な、北野天満宮

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↑ 大変立派な鳥居。

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↑ 重厚感ある佇まい。

 一応学問の徒でありますから、念入りに手を合わせておきます。何卒宜しくお願い致します。

 

平野神社

 その裏手にありますのが平野神社です。咲き誇る桜の大変美しい場所で御座いました。

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 しかしながら、当神社は台風により甚大な被害を受けたようで、力強く咲き誇る桜とは打って変わり、本堂などは目を覆いたくなるような惨状となっていたので、少額お納めして参りました。無事再建できるとよいですね……影ながら応援しております。

 

うたかたと瓦礫

 そしてそこから、京都市京セラ美術館へ向かい、展示「うたかたと瓦礫」へ! 同期 Jamila が元々目的としていた展示です。

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↑ 美術館……立派すぎんか……?

 東京でもこんな立派な美術館なかなかないぞ……という豪奢な建物で驚きました。その周囲の美術館・図書館も立派すぎる。また、道路が広い! 日本の都心部でこんなに広い道があったとは……。

 展示も興味深かったです。 Jamila は前衛芸術愛好家で大変楽しんでおりました。一方のわたくしは基本的に19世紀の芸術を愛する古典趣味なのですが、21世紀の芸術は斯く在るべきか、という問いは、芸術を愛し、学ぶ者として誰もが考えるべき課題だと思っています。個人的には、ソ連旗と星条旗がぐるぐる回っている映像がなんか妙にツボってしまい、好きでした。

 

夕食・衝動買い

 美術館を出て、ほどよく疲れを感じた我々は、夕食を摂ることに。前述の『ぐるぐる案内』に出てきた、レストラン「菊水」さんを目指します。

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↑明かりの関係で写真へたくそ選手権と化していますが、特徴的な外観。

 くだんのビアホールは季節の関係でやっていないため、素直に一階へ。

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↑ THE 洋食屋さん、という感じ。

 ここまで読んで下さった方々はお気づきかとおもいますが、我々、歩くことに夢中になりすぎ、すぐにご飯を食いっぱぐれるので、まともにお夕飯できたのはレアです。何をしているのでしょうね……時計を見ないのがいけないんでしょうね、そう思います。

 

 お腹を満たした後、食休みも兼ねて八坂神社方面に向かって四条通をぶらぶら。

わたくし、普段全然衝動買いをしないタチなのですが(購入前に入念なリサーチをするタイプ)、このときばかりは珍しく、永楽屋でお買い物。だって、これ、可愛くないですか?? 目が合っちゃったんだもん……。

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↑ ゆる~い達磨さんのペットボトルホルダー。右は塗香です。

 髭の柄とかになんか妙に弱いんです……よね……。東京に戻って尚愛用しております。

 

清水寺

 まだまだ元気な学生二人組! 三日目の締めくくりには、急な坂道をザクザク登ります! かなりのペースで坂を駆け上ったため、「ザクザク登る」という形容が一番相応しいと合意しました。ザクザク登りました。向かうは山頂、目指すべくは……。

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清水寺です!

 本日の夜桜堪能スポットは清水寺と定めました。

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↑ かの有名な清水の舞台。

 清水の舞台にも上がることができました。噂通り、「意外と狭い」! しかし、見晴らしのよい素晴らしき舞台で、歌曲の一曲でも歌いたくなりましたね(?)。

 

 そういえば、毎晩謎の一筋の光を観測していており、疑問に思っていたのですが、その謎がまさかの清水寺で解けました。そう、清水寺が行っていたライトアップの一部だったのです!

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↑ 『ARMORED CORE for Answer』のエーレンベルク衛星軌道掃射砲にしか見えない……。

 

 又、とんでもないフォトスポットがあり、スマホながら美しい景色を撮影することに成功しました。

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↑ 桜、三重塔、エーレンベルク衛星軌道掃射砲(仮)。

 

 この後は下山し、宿に戻って一日を終えます。この日は流石にバス移動を多用したものの、 16. 5 km 歩いたとのことです。革靴を信じろ。

 

四日目

 最終日となる四日目。大詰めです!

朝食

 わたくしの方が、どうしても行ってみたい! とダダをこね、朝は『珈琲 スマート』さんへ!

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↑ 店内もお洒落でした!

 このお店、そうです、森見登美彦御大の『聖なる怠け者の冒険』の素敵な書き出し、

 充実した土曜日の朝は、熱い珈琲とタマゴサンドウィッチから始まる。

のモデルとなったお店なのです!

この日は生憎、土曜日ではなく水曜日でしたが、充実した水曜日を、熱い珈琲とタマゴサンドウィッチから始めましょう!

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↑ また食べたい(執筆時の感想)。

 厚焼き卵が挟まれたふわっふわのパン……。少しだけ塩を掛けてあげても美味です。

地域差なのでしょうか、東京ではタマゴサンドウィッチといえば、ゆで卵を崩してマヨネーズなどと和えたものがスタンダードなので、こういった形状のものを食べるのは初めて。少々戸惑いもありましたが、美味しかったです!

 

 これだけで豪華な朝ご飯ですが、 Jamila がメニューを一瞥し、「プリン美味しそう」と一言。我々のことだ、どうせ昼食を食いっぱぐれる! という経験から来る確信に基づき、朝ご飯をいっぱい食べる作戦に移行。

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↑ ご覧下さい、キッサテン・スゴイ・カタイ・プリンです!

 かなりジャンボサイズでしたが、美味しかったので難なく完食してしまいました。幸せな朝だ……。

 

下鴨神社

 朝から森見氏聖地巡礼をしたのだ、もう少し続けましょう、ということで、外せぬ名所、下鴨神社へ!

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↑ 森の奥に構える威厳ある佇まいの鳥居。

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糺の森の馬場。

 やはり広い森のある神社は、森が杜であった名残を感じさせて大変よいですね。暖かな春の日差しが心地よく、朝から素晴らしい散策となりました。

残念ながら、猫ラーメンには遭遇できませんでしたが……。

 

哲学の道銀閣

 下鴨神社を踏破した我々は、そのまま哲学の道へ!

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↑ 満開の桜。

 桜の名所としても知られる場所ですから、それはそれは美しかったです。

 

 哲学の道を抜け、参道を登った先にあるのが、銀閣寺!

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↑ 庭園と共に。

 この風情ある落ち着いた佇まいよ、やはりこういった場所が日本人としては性に合いますね。庭も美しく、苔と桜花弁の絨毯に、首を落とした椿の装飾がそこにはありました。

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↑ こちらは同期 Jamila の一眼での撮影。美しい。

 

 急な参道を登ったり下ったりして疲れた我々は、参道の喫茶で暫し休憩。

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↑ お濃い冷たいお抹茶。

 

登山・吉田神社

 足を休めた我々が向かうは、吉田神社です。しかし、同神社、山の奥にあるということで……、北参道を、いざ征かん!!

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ジブリ作品なんかに出てきそうな趣ある入り口。

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↑ 割とマジの登山。

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↑ 砂利道から山道まで、今回の遠征でずっとお世話になっていた革靴。酷使してすまない、愛用しています大好きです。 SCOTCH GRAIN を信じろ(タイトル回収)。

 

 汗を掻きながら、優に20分くらいは登ったでしょうか……、見えて参りました、吉田神社です!

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 この日は丁度結婚式が行われており、部外者ながら暫し見学しておりました。お幸せに!

 

宗忠神社

 吉田神社のお隣にあるのが宗忠神社。

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 この日はほぼ全くの無人でしたが、だからこその神聖な雰囲気を肌で感じました。神話上のカミが祀られているということもその要因かもしれません。木々の形作る自然の屋根の元、涼しい風の通り抜ける、静かで美しい場所でした。

 

真如堂

 さて、宗忠神社方面から下山すると、谷の如くお向かいに伸びる上り坂の上にありますのが真如堂です。神と仏が向かい合っている、日本ならではの光景です。

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↑ 緑と調和している。

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↑ 使用禁止の御手洗には、椿が浮かべてあって大変素敵でした。

 

 神社仏閣巡りも終盤に来ておりましたが、折角だし、ということで、一度おみくじを引いてみることに。わたくしは原則運だけはいいので、生来の運の良さを最大限に発揮し、大吉◎。

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↑ ブルーブラッドソード最大火力。

 しかしながら、お隣で Jamila が「凶」を引いていたので、なんだか申し訳ない気持ちに。

 

 尚、御朱印を頂戴した際のお坊さんが大変お茶目な方でほっこりしました。お説法聞きたかったな。

 

平安神社

 真如堂から、下山! これが大変で、流石の我々も疲れました。そして、下山の後その足で向かったのが、平安神社です!

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↑ 荘厳の一言。

 砂浜の如く白く輝く砂地に、織部色の屋根、神社の象徴たる朱が映えます。社務所も閉まるギリギリの時刻だった為、手を合わせて、撤退。

 

帰還

 名残惜しいながら、新幹線の時間もあるので、撤退です。宿に荷物を取りに戻り、京都駅へ。柿の葉寿司の駅弁を仕入れ、古都を後にします。

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↑ ただいま、東京!

 

 この遠征での総歩行距離は、脅威の 74. 5 km。

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 SCOTCH GRAIN 様様で御座います。 SCOTCH GRAIN を信じろ。

わたくしが愛用しておりますのは L-135 シリーズ。今回の遠征ではブラックを履いていましたが、実は色違いでボルドーも使っています。

 回し者ではないのですが、ファンなので、もし革靴で迷ったら SCOTCH GRAIN 御大をオススメしておきます。砂利道・山道 74. 5 kmを耐えます。いいぞ。欲を言えばもっとレディースも商品展開して欲しいところ。買います。

 

 そして、今回の旅でのわたくしの最大のお土産がこちら。

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↑ ずらっっ。

 御朱印です! 高校1年生の頃は御朱印巡りに傾倒しており、週末は一人で神社仏閣をひたすら歩き回っていたのですが、いつの間にやら御朱印巡りはメジャーな趣味となり、人口が増え、マナーの悪いファンも増えてきたので撤退していたのでした(わたしが行っていた頃は全然知られていない趣味だった)。

 わたしは神話学に興味があり、巡った後は図書館によって御由緒などをリサーチして帰るような民だったので、急にスタンプラリー感覚になったことに違和感を覚えてしまいまして。最近ではとんと行っていなかったのですが、折角だし! ということで久々にやってきました。最高のお土産となりました。これからもっとリサーチ詰めたい所存です。

 

最後に

 通読お疲れ様でございました! 3泊4日分ということもあり、8500字超です。

京都は観光名所が数えきれぬほどあり、行けなかった場所も沢山あるのですが、ガッッツリ歩き倒して満足致しました。大変楽しかったです!

機会があれば、またぐりぐりと歩き倒したいですね。またお世話になります、 SCOTCH GRAIN 先生!

 それでは長くなりましたのでお開きとさせて頂きます。ありがとうございました。