こんばんは、茅野です。
梅雨が明けましたね……冷房の手放せない時期になりました。皆様、マスク着用も大事ですが、熱中症にもお気を付け下さいませ。
今回は、前回・島根編に引き続いての旅日記、後編・隠岐の島編になります。
前回の記事はこちらから。↓
隠岐の島といえば、その名の通りというべきか、「島流し」という負のイメージが強いですが、現在ではそれすらも観光資源とする逞しく美しい島でした。ほんとうに自然豊かで、鮮やかとしか形容しようがありません。
それでは、早速ですが、お付き合いの程宜しくお願いします。
四日目
朝食
宍道湖の畔の宿に一泊し、展望レストランにて。窓の格子が残念ですが、美しい景色には変わりないでしょう。
↑ 海と見紛う広さ。
フェリー
三日目は午前よりフェリーに揺られ、隠岐の島へGO!
↑ 名前もそのまま、「フェリー おき」。
↑ 甲板から。
ご覧通りの海の青さ、波の穏やかさ。素戔嗚尊も、我らが旅に微笑んでくれたようです。
揺れもなく、船内はあたたかで、微睡んでいるうちに到着。
昼食
島に着いたら、丁度お昼時だったので、最初に昼食を食すことに。港近くの喫茶店にて、名物さざえカレーです。
↑ 小島だからこそか、パーテーションなどコロナ対策もされていました。
さざえの歯ごたえが凄まじく、口内でコリコリという音がしそうな程。美味でした!
玉若酢命神社
文明の利器・自動車を足に、隠岐探索を開始! ナビに道なき道を案内され、旦那様の天才的運転技術がなければ詰んでいた局面をなんとか切り抜け()、手始めに、玉若酢命神社です。
↑ 重厚な茅葺き屋根。
↑ 御手洗チェーック。『Machinarium』にこんなキャラクターいたよな……とおもいつつ。
↑ 参考画像。……似てません!?
↑ 本殿。
↑ 本殿の下手側(でいいんでしょうか)には菖蒲池、そしてその中央の小島に祠が。
↑ 旦那様との比較でわかる! 八百杉の大きさ。
玉若酢命神社は島後の由緒正しき神社で、広く壮麗です。それもあってか、また登山コースが……()。
↑ 先が見えない……。
先は古墳になっているのですが、近く人が足を踏み入れなかったことを示すかのように、落ち葉が重なり、土は踏み固められておらずふっかふかで、一歩一歩、靴がずっぽりと嵌まります。
最後にお手洗いに寄ったのですが、自然豊かということは即ち、動物も多いということで……。
↑ うわぁぁぁ!!!!!
置物の如くぴくりとも動かないので、近寄るまで全然気付きませんでした。飛び退いた先の壁際にももう一匹おり、二度目の悲鳴。
手を洗うことは諦め、手持ちのアルコール除菌で誤魔化しましたとさ。
ちなみに、その後、後ろ向きに歩く(!?)蟹に遭遇しました。驚き。
壇鏡の滝
蛙に驚きながら神社を後にした我々は、細く曲がりくねった山道をずんずん進み、秘境へと……、壇鏡の滝です!
↑ 碑と伝説のある鳥居がカッコいい!
道中は、ジブリ作品も斯くやと思われるような雰囲気でした。右手には小川が流れており、手を浸してみたところ、氷の如く冷たい! 大変気持ちよかったです。
↑ 小川。
鳥居から滝までは、高い木々の森を進みます。わたしは半袖シャツ一枚だったのですが、涼しいとかではなく、寒かったですね(五月末)。しかし、常にこれくらいの気温だったらよいのに! というくらいの気持ちよさでした。
そして辿り着いた先が―――。
↑ 絶壁の元にある社。
↑ 滝!
至近距離で目視することができ、場合によっては水が普通に頭上に垂れてくることも。日本では珍しいそうですが、滝の裏側まで入ることができます。滝の裏側には小さな祠があり、大層趣がありました。機会があれば、滝巡りとかもしてみたいですね。
隠岐の島の自然
しかし、隠岐、自然が美しいです。色鮮やか。ご覧下さい、このコバルトブルーの海を。
ご覧下さい、この萌葱の森を。
もうこれだけで、行く価値があるというものではないですか?!
油井の池
さて、滝に癒やされた我々が訪れたのは油井の池。
↑ ダイナミック・森。
↑ 池。中央は浮島なんだとか。
実は池は結構深いそう。本来は池のすぐ側を歩けるのですが、老朽化などで危険があり、立ち入り禁止になっていました。
脇の小道は絵本も斯くやと思われるメルヘンさすら感じられる森を貫いていて、お散歩するの気持ちよかったです。
水若酢神社
さて、お次は水若酢神社!
↑ これぞ神社という趣きで堪らんなぁ。
↑ 御手洗チェーック。まさかの亀でした!! はじめまして!!
↑ 本殿。
神楽殿が相撲の土俵になっているという、ユニークな水若酢神社。隠岐の島では、今でも特に相撲が盛んなようで、それを表しています。
又、奥には資料館があり、興味深い展示を沢山見ることができます。
↑ 洋館。和風の建造物や、博物館などもあります。
見所沢山なので、是非時間にゆとりを持ってお越し下さいませ。
帰り際、御朱印を頂いて帰ったのですが、神職の方が島に根付く相撲文化について教えて下さいました。現地の方がこう教えて下さるの、嬉しいですね……。
ローソク島
日が暮れてきたところで、港へ。有名なローソク島観覧に向かいます。
天気に大きく左右されることもあり、失望しないよう、あまり期待もしていなかったのですが、前述のように大変にお天気に恵まれた旅でしたので、それはもうバッチリ、文句なしの蝋燭点火を見ることができました。地元住民も驚くほどの好天候です。
というわけで、ご覧下さい、蝋燭点火!
↑ 完璧では……??
船上は寒いので、是非夏でも薄手のウィンドブレーカーをお持ち下さい。
夕食
お宿は民宿へ。御夕食を用意してくださっていたのですが、物凄い海鮮料理の数々。
↑ 更に揚げ物の追加が来ました。
大変美味でしたが、途中でギブアップ……。宿は快適でしたが、「寒かったら暖房付けてもいいよ」と言われ、「暖房!? 東京では冷房が付いているところも少なくないのに!?」と驚愕。しかし、翌朝の寒さに戦くことに……。
五日目
朝食
驚くほどの寒さと美しい鶯の囀りで起床。朝食は宿で用意してくださっていたのですが、これまた理想的な和の朝食。
↑ 「和風の朝食」と言われて思い浮かべる理想形では……。
美味しかったです! ありがとうございました。
伊勢命神社
さて、宿を後にして観光を開始します。訪れたのは伊勢命神社。
↑ 駐車場もなく、いきなりドドンと出現します。
↑ 御手洗チェーック。えっ、ゆるキャラ……!?
↑ 本殿。茅葺きではなく、石造りでした。
春日神社
続けて港の方へ向かい、春日神社へ。
↑ 白い鳥居が美しい。
↑ 拝殿と繋がった本殿。
手前には戦没慰霊碑や、木の鳥居などもあります。社の奥には紛う事なき廃墟があり、興味をそそられたものの、危険ですしノータッチ。
隠岐国分寺
島をぐるっと一周し、辿り着いた隠岐国分寺。
↑ 今回の旅では神社が主だったので、お寺さんは久々。
↑ 御手洗チェーック。た、タバコ……!?
隠岐国分寺は後醍醐天皇が島流しに遭った際の所在地として有名です。
↑ 立派な碑も!
↑ この囲いの中にいらっしゃったらしい。
前述のように、「島流し」というと負のイメージが付き纏いますから、島民からしたらそのことはどう捉えられているのだろう……とおもっていたのですが、わたくしが危惧した程にマイナスに捉えられている様子はありませんでした。逞しい。寧ろ、こんな自然豊かで美しい島に滞在できると、ポジティヴに捉えることもできるかもしれません。
昼食
島を後にする前に、昼食を。「島で唯一」という文言に釣られ、イタリアンへ。
↑ ジェノベーゼ。バジル教です。宜しくお願いします。
島を発つ前に、時間調整で今更ながら観光センターを訪れたのですが、新築で近代的、大層美しかったです。資料も豊富で、一度訪れることをオススメします。新築の匂いがしました。
港には、竹島返還スローガンや自民党のポスターが多く貼られ、そうか、竹島は島根か……と思ったり。国際政治を勉強していた身なので、何だか感慨深く……。
六日目
帰還
五日目午後、行きと同じフェリーにて松江へ。そして松江からは再びのサンライズ出雲です。松江では、コロナの影響で弁当屋さんが全滅し、再びの難民に。コロナめ……。
「あとはもう帰るだけだし……」と、衝撃のシャワーはスルー。旅疲れもあり、帰りでは比較的よく眠れました。
朝七時、東京着。お疲れ様でした!!
最後に
通読お疲れ様でした。3500字強です。
目次を見れば一目瞭然ですが、目的地が神社に集中しており、神話クラスタとしては大変に満足な旅となりました。お付き合いくれた旦那様には大感謝です。
島根、見所沢山でよき観光地でした! また機会があれば、行きそびれた石見銀山の方へも足を伸ばしてみたいところです。
それでは、一旦お開きとしたいと思います。また別記事でお目にかかれれば幸いです。