世界観警察

架空の世界を護るために

メモ持ち込み観劇の勧め

 こんばんは、茅野です。

先週は雨だか低気圧だかのせいか、妙にモチベーションが上がらず、作業が滞りまくりました。滞りまくったので、正直記事を書いている場合ではないのですが、好き勝手に文章を書くことは最良の息抜きであるので、一筆やって遊びます。

 

 今回は、題の通り、布教活動です。「紙とペンを持ち込んで観劇をしよう」という勧めです。

 宜しくお願いします。

 

 

メモを取りながら舞台や映画を観よう

 弊ブログの読者さんはご存じの通り、わたしはオペラバレエ映画を観ます。そして、観たらレビューを書きます。

↑ 今まで書いたレビュー記事の一覧。

↑ 初めて日が浅いですが、映画は Filmarks で書くようになりました。

 

 正直、レビューを書くのはあんまり好きでも得意でもないのですが、書かないと忘れるので、自分の備忘目的で書くようにしています。

素人意見ですし、主に自分用と思って書いていたのですが、読者さんから「茅野のレビューは細かいので、復習に丁度よい」という意見を複数頂くようになりました。

「あっ、読者さんはわたしのレビューをそうやって役立てているのか」と知ることができて僥倖ですし、身が引き締まる思いですね。

 

 さて、そのレビューの書き方ですが、わたしは脳筋ゆえ、今までは記憶力でゴリ押していたのですが、そうすると書き漏れが多く、後に加筆を何度も重ねることも多々。投稿後すぐに読んでくださる熱心な読者さんには申し訳ないな~と思っていました。

また、これまでは休憩時間にスマホのメモ帳アプリにメモし、帰宅後文章に書き起こすというフェーズを踏んでいたのですが、こうすると休憩時間が潰れてしまい、ご挨拶などに伺う時間が取りづらい、という問題もありました。

 

 そこで、「もうこれはいっそのことメモを持ち込んだ方が早いのではないか」と思い、先月おっかなびっくり実践してみることに。

↑ 初めてメモを持ち込んだ時のレビュー記事。メモを持ち込んだがゆえの細かい描写にご注目ください。

 特にこの時はコンサートだったので、客席がそれなりに明るく、手元の文字を読むことができたのがラッキーでした。

実際、コンサートに行く批評家さんはメモを持参する方もいるようで、この時あまりの便利さに「だよね」と思ったものです。

 

 しかし、オペラ・バレエ・映画では、客席が真っ暗!! 手元は全く見えません。

しかし、人間の習慣とは恐ろしいもので、手元を見なくても字は書けます。問題ありません。

 

 というわけで、皆様にもメモ持ち込み観劇を勧めたい次第なのです。

 

必要なもの

 観劇に持って行くものといえば! 

チケット! 必須です。

オペラグラス! これも大切! 

そして今後必要になるのは……。

↑ わたしの三種の神器

クリップボード

ペン

 以上です。特別なものは何も必要御座いません!

 

 紙は、わたしはレポート用紙を使っていますが、何でも構わないです。どうせ書く時は罫線も見えないので、無地でも全然問題ありません。

基本的に、上演の内容にもよりますが、わたしは1幕で片面1枚〜両面1枚くらい書きます。

 

 それでは、以下は疑問解消コーナーです。

 

Q1. 本当に暗くても書ける?

A. 書けます。しかし幾つかコツがあります。

 原則的に、客席の明るさは、コンサート>オペラ=バレエ≧映画です。コンサートでは手元を見ながら書くことができますが、映画館では全く見えません。映画館にメモを持ち込む人はいなくもないようですが、最初に始めた人は正直猛者だと思いました。

従って、手元を見ずに書く技術が必要になります。

 

 しかし、意外と文字というのは手元を見ずとも書くことができます。従って、舞台や画面から一切目を離すことなく、文字を書くことが可能です。

また、クリップボードに紙を挟めば、手で押さえる必要もないので、片手にオペラグラス、片手にペン、という体勢も可能です。

 

 ここで問題となってくるのは、書く場所です。文字は書けても、書く場所は手探りになります。同じ位置に重複して書くと、後に判読することができません。

この点に関しては、幾つか解決方法があります。

 

 第一に、慣れです。自分の書く時のクセを把握し、それを元に矯正していきます。

わたしの場合は、手元を見ずに文を書くと、大抵右肩下がりになることがわかったので、そのことを意識してメモを取ると、ある程度は改善されました。

 

 第二に、工夫です。

例えば、ずっとペン先を紙から離さず、次書き出す位置を間違えないようにする方法。

或いは、紙の消費量は多くなりますが、どこに書くべきかわからなくなってしまったら、もう紙をめくってしまう。新しいページに書けば、重ねて書くなんてことはなくなります。

 

 わたしは脳筋なので、観劇中は適当にザッと書き、休憩時間に確認して、重複して書いているところがあれば、記憶を元に空いたスペースに書き直しています。見終えた直後なら、それくらいは覚えているものなので。

わたしの場合は、重複して書くのは多くても1ページに2箇所です。参考になればと思います。

 

Q2. 他の人の迷惑にならない?

A. 余程のことがない限り、ならないと思います。

 例えば、手元が確認したくなってスマホの光で確認するとか、上演中にペンを床に落とすとか、演奏中に紙を捲るとか、ボールペンの芯を出すカチッという音を何度も響かせるとか、そういうことをしなければ、周りの妨害になることはありません。

逆に言うと、今挙げたようなことはしないでください。また、もし注意されたら、普通に筆記を辞めてください。

 

 書いた内容を人に見られたくなくても、大丈夫です。何って、観劇中は自分でさえも見られませんからね。

基本的にペン先が動くだけなので、客席の照明が落ちたら、周囲には何も気付かれないレベルだと思います。ただ、物を落とすリスクが増えることには細心の注意を払ってください。

 

 場合によっては、メモを持ち込むと、周囲の人に「(うおっ……ガチ勢だ……)」という目で見られるかもしれません。

しかし、それはつまり珍しいから好奇の目で見られているというだけなので、メモを持ち込む人そのものが増えれば、そのような目で見られることもなくなってくると思います。

 

 次節からは、メモ持ち込みのメリットについて概説します。

 

メリット①:備忘になる

 自分の言葉でメモを書くと、舞台や映画の内容をよく覚えます。そうでなくとも、紙面上に残るので、確認することができます。これは多大なメリットであると思います。

 折角高額を払って観に行く舞台、希少な公演、忘れたくないじゃないですか。書いたメモは必ず後に思い出す時のとっかかりになります。

 

 わたしはレビュー記事を書くのがあまり好きでも得意でもない、と前述しましたが、メモを持ち込むようになってから、このメモに書いたものを文章化していくだけでレビュー記事が書き上がるので、随分楽になりました。

レビュワー、批評家の皆様には特にお勧めです。

 

メリット②:集中できる

 メモを持参した時の方が、舞台や映画に集中できると思います。

観劇中って、ダレるシーンがあると、つい「この後何しよっかなー。あそこの喫茶店席空いてるかなー」「帰りの電車空いてるといいなー」みたいな、余計なことを考えたりしますが、メモを持参していると、そのような時間は格段に減ると思います。

 別にそういう義務があるわけではありませんが、常にペンを手に持っていると、なんとなく「ちゃんとメモしよう」という気になります。ちゃんとメモする為には、舞台に集中する必要があります。そうして集中力を高めることができるのです。

 

 ペンを落とさないために、居眠り防止にもなるかもしれません。

 

メリット③:デメリットが(ほぼ)ない

 メモを持ち込むことによるデメリットはほぼ発生しません。いつも手ぶらで観劇に行く人にとっては、鞄が大きくなることくらいでしょうか。或いは、映画館の場合、ポップコーンを食べる余裕が少し減るかも……。

 

 クリップボードも、紙もペンも、大抵の人のご自宅にはあるでしょうし(クリップボードはない方もいるかもしれませんが、文具店などどこでも買えます)、余計な出費はあまりありません。

 

 メモを持ち込むようになってから、「こんなに便利なのに何故今までやってこなかったんだろう」と、我ながら不思議に思っています。見渡しても、メモを持参している人を見かけることは殆どなく、不思議です。

間違いなく便利です。騙されたと思って一度持ち込んでみてください。

 

 以上、メモ持ち込み観劇の勧めでした! 我に続け、観劇者諸賢!!

 

最後に

 通読お疲れ様で御座いました。唐突に思いついて1時間程度で一気書き。4000字です。

 

 わたしは東京都民なので、都知事選の情報を見ては頭を抱えています。いや~、キツいです……。

(内政というより外交ですが)政治はお勉強していたこともあり、追うのは好きですし、選挙に出かけるのも好きなんですが、ここまで酷い都知事選、あります? ドン引きなんですが。

「人類に民主主義は早かったんや。殿下に不死身になって頂いて独裁してもらう他ないんや」という荒唐無稽な発想をしては天を仰いでいます。

独裁とは君主の質によっての上振れ下振れが激しすぎるシステムなので、制度自体には賛同できませんが、善良で慈悲深く優秀な人が統治するなら、衆愚政治よりも優れた統治になるとは思う……。そのような優秀な統治者が降りた後が悲惨なので、結局民主主義で良いのだということが結論にはなりますが。寂しいことだ(?)。

 かつてのフランスの大統領選挙(マクロン VS ルペン)で、「コレラとペストの間の選択だ」と街頭インタビューで答えていた人がいて、その表現力に大いに笑ったものですが、他人事じゃありませんね。正にそれだ。

 それでも無論わたしは選挙に行きますが、都民の読者さんもよく考えた上で投票所へ行ってくださいね(まあわたしのブログを読むような人は政治や社会に関心がある人が多いので、皆様比較的まともな候補者に入れてくださると思っているけど)

 

 次回の記事も特に決めていません。また今回のように堪えられなくなって簡単な記事とか書いてるかもしれません。お気軽にお付き合い願えれば嬉しいです。

 

 それでは、今回はここでお開きと致します。また次の記事でお目にかかれれば幸いです!