こんばんは、茅野です!
今回は予告していた「エヴゲーニー・オネーギン・チャレンジ」についてです。取り敢えず概略を説明します。本編は次回から。
The Eugene Onegin Challenge とは
わたしは5年前から半日に一度は某ワードで検索するクセがあるのですが()、この間、衝撃のサイトが引っ掛かりました。それがこちら。↓
The Eugene Onegin Challengearussianaffair.wordpress.com
読んで頂ければわかるとおもうのですが、オネーギンを一章ずつゆっくり見ていこうという試みのようです。Elisabeth Van Der Meerさんという、フィンランドの方が運営されているみたい。何者なんだ……(調べてもよくわからなかった)。
世界は広く、オネーギンに人生狂わされている同志を見つけたので安心しました。オタクは今やグローバルな時代となったのだ。
さて、彼女はJames E. Falen訳を用いるそうですが、衝撃的だったのは何よりもこの画像ですよ。
\すげえ/
オネーギンの山……。ちなみに、オネーギンの英訳は40種類以上ありますので(※カウントの仕方による。断片しか訳されていないものや改訳を含めるか否かで変わる)、本気でコレクションしようとおもうと相当の財力と根気と本棚が必要となるでしょう。
ここでオタク、触発される。というわけでこちらをご覧下さい。
\どん/
日本語版で同じことをやってみた、という、頭の悪さを遺憾なく発揮しました。友人に貸しているものがあるので、本当はもう少しあります。
総額1万4000円くらい(たぶん)。小澤政雄訳がまあ高くて(全額のうち半分くらいが小澤政雄訳に費やされている)……。
岡上守道訳、米川正夫訳、木村彰一訳、木村浩訳、金子幸彦訳、小澤政雄訳、池田健太郎訳の全七種があります。恐らく、日本で出版されている邦訳オネーギンはあと一種。コンプリートが楽しみですね。版までは揃えていません(やってもいいけども……)。
いや~、壮観、眼福、満足。わたしはコレクタータイプのオタクなので……(実はオネーギンのCDやDVDの類いも相当買い集めている)。ロシアや文学と直接的な関係が無い只のオタクで最もオネーギンに課金した人間を名乗れる気がします、多分。
さて、そしてこの集めたオネーギンの山をどうするのかというと……。
日本語版エヴゲーニー・オネーギン・チャレンジ概略
さて、では今回の本題です。
A Russian Affairさんの"The Eugene Onegin Challenge"のように、わたしは日本語版のオネーギンを使って、わたしなりにオネーギンを精読してみようとおもいます。
わたしは入手した全ての訳を使います。そこで、それぞれの翻訳者が入れた訳注や、訳語の違いを吟味しながら、当ブログで要点を纏めていくことを本旨とします。
オネーギン原作は、少し衒学的なところがあって、難しいことで有名です。今回の企画では、それを少しでも解きほぐせたらいいな……とおもっています。是非原作片手に追って貰えると嬉しいです。
全ての訳に目を通して吟味する関係から、相当時間が掛かることが予想されます。気長にお待ち下さい。
先達に倣って、取り敢えず一章ずつ見ていこうとおもいます。やるぞ~!
それではお付き合い宜しくお願いします。それでは!
第一章、書けました。↓