世界観警察

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アントン・ルビンシテイン『弦楽四重奏 1番』第三楽章のピアノ譜を作成する

 おはようございます、茅野です。

深夜~早朝は音符書きの時間です。というわけでいつも通り貫徹で御座います。

 

 楽譜執筆の方は、前回・前々回に引き続き、「ぼっちでも弾きたい四重奏」シリーズです。個人的に気に入っています。

↑ これまでの投稿動画はこちらから。

 

EN:

I've put up the sheet music and the recording for " String Quartet No.1 Op. 17. III. Presto " in Codoc at the bottom, in pdf format and wave file, and it's available for download.

I would be very happy if you could give it a try. Thank you.

 

 今回の課題曲は、アントン・ルビンシテイン四重奏曲 第1番。この中から、第三楽章を書いてみました。

↑ Prestoooo!!!!

 

 26歳の頃に書かれたもので、相変わらず初期の作品です。キャリアの初期に書かれた、シンプルな四重奏曲が好きなんですよね……。

 今作も、繰り返しが多く( Finale でややこしい繰り返しの指定をするのは結構骨折りでした……)、構成自体もかなりシンプルですが、耳に残る旋律と、ポップな愛らしいリズムを有し、魅力的な一曲に仕上がっている思います。

 

 原曲はこちら。他の楽章、第2番の方もとっても素敵です。

↑ この録音では、わたくしのものよりも更に速いです。恐ろしい。

 

 この曲、何が恐ろしいと言って、テンポです。一応、草稿段階では、付点二分=155 で書いていたのですが、これを BPM に直したところ、なんと 400 越え……。

というか、この曲が三拍子だって一聴しただけでわかる方、いますかね? そうなのです、普通に四拍子だろうと思わせて、「超! 高速!! 三拍子」なのです。マジかよ。

 わたくしが使っている DAW ソフト Studio One 5 では、BPM 400 以上には対応していないので(普通そんなの使わないし)、このテンポに戻すために、普段とは異なる、厄介な方法を使わざるを得ませんでした。

↑ まさかのカンスト。そんなことある?

動画を撮る際の譜捲りもめちゃくちゃ大変でした……。目が回る……。

 

 今回は、愛用している我が相棒たち、 Finale にも、 Studio One にも苦労させられました。いやしかし、優秀なソフトたちです。題材がトリッキーすぎたんだ。

後者の Studio One は、わたくしは 5 を使っているのですが、先月、最新モデルの 6 が発売されました! めでたい!!

双方使いやすいソフトですので、ソフト選びで迷ったら、是非ともお揃いしましょう。

↑ 全ての楽譜書きの味方。大正義。頂点、完成形、なればこそ「フィナーレ」……!

↑ わたくしも最新モデルが気になっております。グレードが3種類あるのですが、Artist だけでも十二分すぎる程に遊べますよ。

 

 アレンジに関してですが、今回は、原曲の全ての音を使っていますオクターヴなどは一部省いていますが、原則的にそのままに詰めました。

楽譜を一見すると、「絶対に届かない……!」というエリアが幾つかありますが、右手(或いは左手)を使えば、届くものが主になっているはずです。

ffのゾーンは、右手・左手ともオクターヴなので音域が広く、手が重なる所があります。弾きづらければオクターヴを抜いてください。

前述のように、構成はシンプルなので、問題はスピードです。ピアノが苦手とする、同音の連打が多いので、腱鞘炎にお気を付け下さいませ……。

 

 例によって、codoc で譜面を出しておきます。pdf 形式で、ダウンロード可能です。

今回も音源付き。wave 形式です。こちらもダウンロードできるようにしてあります。

それでは、宜しくお願い致します!

 

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