こんばんは、茅野です。
わたくしは東京に居を構えておりますが、最高気温38℃という記録的猛暑に、クーラーを掛けて『ABZU』で涼む以外の選択肢を失っております。なんなら本当にジンベイザメと泳ぎたい。
さて、今回は引き続き、各エリアの海洋生物を全て確認し、そこから分布図を作成する「ZEN MASTER」シリーズです。第三弾となる今回は、秋色のケルプ輝く Chapter 3 をお届けします。
↑ 第一弾はこちらから。
それでは早速、参りましょう!
1st Area
マナティー
英名Manatee。愛らしい丸いフォルムの海牛目です。ジュゴンは海水域に生息しますが、マナティは淡水域に進出することもできます。
コガネシマアジ
英名Golden trevally。太古より食用とされたそうな。意外と大きいです。
クロトガリザメ
英名Silky shark。非常に滑らかな表皮をしていることからこのような英名がついたとか。撫でてみたいですね。
クロガネウシバナトビエイ
英名Cownose ray。頭部にある特殊なヒレが牛の鼻に見えることから名付けられた名前なのだそうですが……、見えますか?
マンボウ
英名Ocean sunfish。「異常に死にやすい」という言説には諸説ありますが、水族館で厳重にネットが張られた水槽にいるところを見ると、信憑性が高く思えてしまう……気がします(直ちに曲がることができないため、頭突きを防止しているそうです)。
ケルプフィッシュ
英名kelpfish。非常に安直な名前ですが、海藻に隠れ棲むのでしょう。
カマスサワラ
英名wahoo。Yahoo! ではありません()。食用に供され、あの大作家ヘミングウェイが最も好んだお魚なんだとか。
★トラフザメ
英名Zebra Shark。こちらは縞模様ですが、甚平を纏うサメと似たものを感じますね。昼間はネムリブカ宜しく海底に寝そべっているそう。可愛い。
★トビエイ
英名Eagle Ray。立派な翼で、鷲のように「急上昇」するそうです。
★アカシュモクザメ
英名Scalloped hammerhead。「ハンマーヘッド」という名前通りの特徴的な頭をしています。(スクショ下手くそですみません。)
分布図
分布図を確認します。
Chapter 2 の三角体エリアは恐らく南アフリカ近海だということがわかりましたが、その地続きならぬ海域続きとなる Chapter 3, 1st Area では、生息域が離れた種が同居しています。例外もありますが、概ね東へ進んでいるようにも見えます。
神殿エリア
タスキモンガラ
英名Wedge-tail triggerfish。ハワイ神話と関わりの深い魚で、ハワイ州魚に指定されています。
フエヤッコダイ
英名Forceps fish。生息域が広く、観賞用としても人気です。
コンゴウフグ
英名Longhorn cowfish。なるほど「ロングホーン」が伸びていますね。非常に特徴的です。
★ジンベイザメ
英名Whale Shark。クジラなんだかサメなんだか……という感じですが、サメです。最大の魚類で、プランクトンをたべます。和名は「甚平」を纏っているような柄から。
非常にどうでもいいですが、わたくし、ジンベイザメのぬいぐるみ(抱き枕)を愛用しております。めちゃめちゃ可愛いです。ふわふわです。オススメです。
女児だからジンベエザメを買ってしまった。口の中つめたい夏向けのやつ。大きくてふわふわしてるものは正義だね。かわいい🦈 pic.twitter.com/e1ZII0FnR1
— 茅野 (@a_mon_avis84) June 30, 2020
分布図
有り難いことに、このエリアの種はほぼ生息域が重なり合っており、地図で示すと、このようになります。
南太平洋の温かい海! 素晴らしいロケーションです。やはり東へ向かっているようですね。赤く示したエリアであればどこでも可能性がありますが、タスキモンガラがハワイ州魚というところから、ハワイ近海が有力でしょうか?
三角体エリア
オウムガイ
英名Nautilus。生ける化石です。ジュール・ヴェルヌの傑作『海底二万里』の「ノーチラス号」でお馴染みですね。
カクレクマノミ
英名Ocellaris clownfish。映画『ファインディング・ニモ』で余りにも有名になった魚ですが、映画の主人公は亜科のものに近く、実際のカクレクマノミは意外にもパッとしない地味な色合いで、且つ少し大きいです。『ABZU』では、実際のものにより近く描かれていますね。
ウチワシュモクザメ
英名Bonnethead。最小のシュモクザメで、なるほど団扇のような頭をしています。
コバンザメ
英名sharksucker。頭上に小判のようなものを載っけていますが、これで他の大型魚にべったりと張り付きます。最近は大型魚に張り付かず、単独で行動するものが確認されて話題になりましたね。
ミドリウツボ
英名Green moray。グリーンというよりイエローに見えるので、そう呼ばれることも。最大のウツボの一種だそうです。
アキレスサージョンフィッシュ
英名Achilles surgeonfish、和名アカツキハギです。尾びれから伸びる朱色の柄が可愛らしい。
シーラカンス
英名Coelacanth。「生ける化石」その2です。デボン紀からもう存在していたそうな。
分布図
初めて室内(遺跡内部)での「瞑想」が行われる Chapter 3 三角体エリア。オウムガイやシーラカンスなど、古代から姿を変えない種が見られます。では分布を確認します。
多くの種は南太平洋に生息しますが、一部が南北米両大陸近海にしか生息しません。又、シーラカンスは南太平洋にも生息しますが、南アフリカ近海やマダガスカル近海にも出現するようです。
又、水深についてなのですが、遺跡内部であるためなんとも言い難いものの、ウチワシュモクザメは水深25m以浅に生息する一方、シーラカンスは水深200~700mに生息するなど、解釈が難しいです。Chapter 4 の深海エリアに向け、少し不気味な見た目の種を集めたような Chapter 3 三角体エリアですが、生物学的なコンセプトは少し曖昧であると言えそうです。
最後に
通読お疲れ様でございました! 2500字強。
まだまだ続く「ZEN MASTER」シリーズ! 次は Chapter 4 編でお目にかかれれば幸いです。それでは!
↑ 続きを書きました。こちらからどうぞ!