こんばんは、茅野です。
怒濤の一気書きですが、引き続き「ZEN MASTER」シリーズを進めてゆきます。
↑ 第一弾はこちらから。
第五弾となる今回は、汚染され生物のいない Chapter 5 を飛ばし、浪漫溢れる古代の海、 Chapter 6 をお届けします。
それでは参りましょう! お付き合い宜しくお願い致します。
年代表
Chapter 6 はほぼ全てが絶滅種になるので、先に顕生代の区分表を出しておきます。適宜参考にしてください。
↑ 下が古く、上が新しい時代です。
1st Area
ガー
英名Gar。絶滅の危機を幾度も乗り越え、ペルム紀から現存する生命力抜群の種です。
アンモナイト
英名Ammonite。 Chapter 3 に登場するオウムガイの仲間ですが、こちらは絶滅済。シルル紀末期から白亜紀末まで生息。
アカントーデス
英名・学名 Acanthodes。なんだか関西弁みたいな名前ですが、ラテン語で「棘」という意味だそうです。石炭紀からペルム紀に掛けて生息。
ドリコリンコプス
英名Dolichorhynchops。首が短めの首長竜です。鼻先が長いのが特徴。白亜紀後期に生息したと考えられています。
ティクターリク
英名・学名Tiktaalik。ワニに似ているそうです。デボン紀後期に生息。
アランダスピス
英名・学名Arandaspis。世界最古の顎のない魚です。泳ぐのヘタだったと考えられています。オルドビス紀中期に生息。
ディプロカウルス
英名・学名Diplocaulus。特徴的な頭の形をしていますが、最新の研究では頭の突起は胴体にくっついていたのではないかとも言われているそうな。石炭紀後期からペルム紀後期まで生息。
★ヘリコプリオン
英名Helicoprion。自分を痛めるのでは? というバビルサも斯くやと思われるフォルムの絶滅種です。そりゃ絶滅もする。石炭紀からトリアス紀まで生息。
★アノマロカリス
英名・学名Anomalocaris。カンブリア紀に生息。詳しくは蒲郡市生命の海科学館さんの身体を張った(?)動画をご覧下さい。
分布図
ほぼ全て絶滅種であるため、何とも言えません! ……のですが、わかることを纏めていきましょう。
まず、Chapter 6 は『ABZU』初の淡水域であることがわかります。流石「プール」。又、絶滅している種からなるとは言っても、本来であれば共存しない時期の生物が共存しており、種によりカンブリア紀に生息するものから白亜紀に生息するものまでおりバラバラで、モデルにしている時代の特定は不可能です。
又、水底に沈んでいる骨ですが、このエリアにはさほど巨大な生物はおらず、何の骨だかわかりません。顕生代の淡水域に暮らすということである程度絞られそうですが……、何か思い当たる方は気軽にご意見お寄せ下さい。
回廊エリア
ピラルクー
英名Arapaima。現代でもアマゾン川などに生息する巨大淡水魚で、その大きな鱗は様々なものに利用されています。
アーケロン
英名Archelon。白亜紀後期に生息した巨大亀です。全長4m、全幅5mにもなるそう。但し、首やヒレをしまうことができず、急所は容易に突けたとか。
分布図
1st Area と繋がっていることからも、淡水域であることがわかります。ピラルクーは南米のアマゾン川流域と北~中央アフリカに生息していますが、アーケロンは北米以外では確認されておりません。というわけで、地理的特定も不可能です。
2nd Area
エラスモサウルス
英名Elasmosaurus。「首長竜」といえば誰もが思い浮かべるこのフォルム。全長は10mにもなるそうな。白亜紀後期に生息しました。
ギロドゥス
英名Gyrodus。丸いフォルムに大きな瞳が特徴です。ジュラ紀中期から白亜紀後期にかけて生息。
ゲオサウルス
英名Geosaurus。尾びれも足もある、水棲のワニです。ジュラ紀に生息。
プテラスピス
英名・学名Pteraspis。確実にみず・はがねタイプな無顎類の魚です。明らかに硬質で防御力に優れていそうなフォルムですが、左右の鋭利な突起が翼の役割を果たし、泳ぐのも速かったと考えられているそうな。デボン紀に生息。
★ダコサウルス
英名Dakosaurus。 ワニ類ですが、THE恐竜と言うべき姿形をしています。そのせいか、「ゴジラ」なんて渾名も。ジュラ紀から白亜紀にかけて生息。
★ダンクルオステウス
英名Dunkleosteus。異様なまでに噛む力の強い魚です。頭部をヘルメットの如き分厚い装甲で覆っており、「いしあたま」であることは間違いありません。当時の生態系の頂点に立っていたと考えられています。デボン紀に生息。
分布図
相変わらず全て絶滅種です。特筆すべきは、1st, 回廊エリアが淡水域だったのに対し、2nd Area では海水域になっているということです。確かに、主人公は塔から新たなプールに飛び込むので、ここで分けるというのは名案です。
生息紀ですが、デボン紀から白亜紀までとばらつきがあるので、こちらも特定不可能。生息域は判然としないものも多いですが、北米で化石が見つかったエラスモサウルス、ヨーロッパに多かったとされるギロドゥスなど、こちらもまちまちです。
最後に
通読お疲れ様でございました。2000字強。
Chapter 6 はほぼ全てが絶滅種で構成されており、まさに「浪漫の海(川)」です。その分、地理や年代の特定は不可能となっています。が、顕生代のリサーチ走るの楽しかったので、個人的には満足です!
さて、次回はいよいよ最終回、 Chapter 7 と総集編をお届けします。お楽しみに。
それではお開きとさせて頂きます。最終回で会いましょう!
↑ 続きを書きました。こちらからどうぞ!