世界観警察

架空の世界を護るために

文学

『オネーギン』第1幕の季節 - Eugene Onegin 考察

こんにちは、茅野です。 一回『オネーギン』の記事を書いたらもう『オネーギン』のことしか考えられなくなりました。厄介ですね。これが合法ドラッグか……。 というわけで今回は、オペラ・バレエ『エヴゲーニー・オネーギン』の第一幕の「季節」について、挿…

マノンの思い出 - 文学・オペラ・バレエ雑記

こんばんは、茅野です。 この間、早稲田音楽劇研究所にお邪魔して「『マノン・レスコー』のオペラにおける「聖女」マノン像―マスネの≪マノン≫を中心に―」という発表を聴講しました。 マノンに関しては、原作・オペラ・バレエ取り敢えず一通り履修した程度の…

『オネーギンの旅』翻訳

こんばんは、茅野です。 早速ですが、今回の記事では『オネーギンの旅』を訳してきます。 皆様は『オネーギンの旅(Путешествие Онегина)』をご存じですか。『エヴゲーニー・オネーギン』の作者である詩聖アレクサンドル・プーシキンが没にした、『オネーギ…

オネーギン年齢論争

こんばんは、茅野です。 今回の議題はズバリ、「オネーギンは何歳なのか」、です。 これは数多の学者、ファンを悩ませてきた難問で、未だに決着がついていません。熾烈な激論が交わされ、「オネーギン年齢論争」として知られています。 今回はこの難問をわた…

Arzamas Academyのオネーギンのテストを解いてみた

こんばんは、最早ロシア語を学ばない方が学ぶよりも面倒説濃厚な茅野です! 今回は、Arzamas Academyのオネーギンに関するテストを解いてみたいと思います。ですので、考察や解説でも何でも無く、筆者の実力テスト受験です。 学校に行っている時は、「イヤ~…

モスクワからのレポート2 -ロシア聖地巡礼の旅

こんばんは、茅野です。 続けてモスクワの旅二日目をお届けします。 一日目のレポートはこちらから。 9/14 (木) 朝ご飯 レールモントフの家博物館 書店、そしてテレビ取材!? プーシキンの家博物館 昼食 小散歩、余談 プーシキン博物館 晩ご飯 タス通信社 9…

オネーギンをイヤなヤツと断定する前に

お久しぶりです、茅野です。 実に執筆四ヶ月ぶりですよ。このブログも存在を忘れられたのではないかと。いや、忙しかったんですよ! 気を取り直して。今年の11月にシュトゥットガルト・バレエ団が来日し、プログラムにジョン・クランコ版の『オネーギン』が…

ご都合主義と倫理 - 絵本『不幸な子供』考察

おはようございます、積読の消化に追われる茅野です。 とある天使様から100冊を超える本が送られてきたので、冬休み中に幾らかはなんとかしようという試みであります。 インプット作業ばかりでアウトプット作業が疎かになっているのをひしひしと感じます。こ…