世界観警察

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ブルッフ『弦楽四重奏 Op. Posth』第四楽章のピアノ譜を作成する

 こんばんは、茅野です。

今回は動画投稿のお知らせです。

 

EN:

I've put up the sheet music and the recording for " String Quartet in C minor, Op. Posth. IV. Finale " in Codoc at the bottom, in pdf format and wave file, and it's available for download.

I would be very happy if you could give it a try. Thank you.

 

 今回取り上げたのは、マックス・ブルッフ作曲の弦楽四重奏。死後出版で、番号は付いていません。こちらの第四楽章です。

↑ ピアノソロにしても充分に戦える格好良さ。

 

 わたくし、弦楽器は何もできない単なるピアノ弾きの癖に、弦楽四重奏が結構好きで……。「ぼっちピアノ弾きでも弦楽四重奏が弾きたい!」という、どう考えても叶わぬ望みを、脳筋ゴリ押しで叶えてみました。

気が向けば、「ぼっちでも弾きたい四重奏」はシリーズ化してゆきたいと思っております。宜しくお願い致します。

 

 こちらの四重奏は、個人的に大のお気に入りなのですが、なんとブルッフが 14 歳の頃に書いた、殆ど処女作と言って良いような作品です。じゅ……!? 天才怖……。

才能に年齢は関係ないのか、大変にカッコいいです。名曲です。何なら、彼の四重奏曲の中でいちばん好きまである。

↑ 原曲も是非聴いて欲しい!

 

 余りにマイナーな楽曲ゆえ、このご時世にあってインターネット上にも楽譜が一切落ちていないこの曲。更には、日本のあらゆる楽譜屋さんにも在庫がないとのこと……。

しかし、オタクは諦めなかった! 愛するものに対する執念無くしてオタクが名乗れるか!

というわけで、実は、ドイツからお取り寄せしていました。弦楽器弾けないくせに。

↑ 届くのに一ヶ月強掛かりました。

 

 折角楽譜を買ったのだから、ただ読み込むだけではなく、自分でも何かしたいよね、ということで、今回はピアノアレンジを書いてみました。そろそろ何か弦楽器を習得した方が早いのではないかまである。どなたかこの曲併せるの付き合ってくれませんかね。

 

 特に第一楽章が好きだったのですが、アダージオなこちらはピアノ映えしないだろうと思い、取り敢えず次点で愛好している第四楽章を。

第四楽章もカッコいいですよね。耳に残る主題の良さは異常。再現部は毎度伴奏の形が変わるのも洒落ています。

 

 第四楽章の発想標語は「Presto agitato(極めて速く)」。それに従って音作りをしたところ、なんと Prestissimo のところは BPM 300 に到達……。

↑ 今作のテンポ。毎回このように DTM で編集しています。生音には当然適いませんが、音作りも能力の及ぶ範囲で最良を目指しています。

 しかし、実はこれでも楽譜の記載よりは遅いんです……、いや、これ以上速くしたら指千切れると思いまして……。この時点で腱鞘炎必須なのですが……。

 

 今回のアレンジでは、原曲にない音は一切入れていません。いずれの音も、原曲で 1st Vn, 2nd Vn, Va, Vc が奏でる音に対応しています。

ピアノ弾きが四重奏曲を弾けるようにするためのアレンジなので、原則的には物理的に人間に弾けるような譜面を目指していますが、一部欲張って音を重ねているので、上の方か下の方を削って下さい。

四つのパートを重ねている関係で、タイが見辛くなっている箇所があって恐縮です。

 

 例によって、codoc で譜面を出しておきます。pdf 形式で、ダウンロード可能です。

今回は、試しに音源も付けてみました。wave 形式です。こちらもダウンロードできるようにしてあります。

宜しくお願い致します!

 

 

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