世界観警察

架空の世界を護るために

DARK SOULS 雑記と古の考察メモ

 こんばんは、茅野です。

五億年ぶり(正確に言うと4年ぶり)にダクソ記事を書く運びとなりました。どうしてそうなったのか、というパーソナルな雑記と、フォルダの深淵から汲み上げてきた考察メモの投下の二段構成で行きます。宜しくお願いします。

 

 

昔話をしてあげる。わたしがサー畜に向かっていた頃の話よ。

 とても個人的な話を書くので、興味ない方は読み飛ばして下さい。でも面白おかしく書いたつもりなので、読んで貰えたら嬉しいです。

 

 まず、わたしは大学に入学して以降(2017年4月~)、ほぼ一切ゲームに触れていません。それは過去投稿したゲームに纏わる記事の日付からも見て取れるでしょう。

sylphes.hatenablog.com

理由は単純明快。めっちゃ忙しくなったからです。

 悪名高い留年率ナンバーワン学科(※単位取得条件が厳しい)に進学し、ブラックで有名な某アカデミックサークルで研究職の任を拝し、学会・研究会通いという高尚な趣味に目覚めていたわたしは、言い訳でも何でも無く物理的に自由時間という概念が消滅したのでした。

 それは今この瞬間も変わらないのですが、この新型ウィルスの煽りを受け、従事していた大きな仕事×2が中止&延期に。空っぽになってしまったわたしは、ふと、こうおもったのです。「そうだ、ダクソ、しよう」

 

 中学・高校の頃は今では信じられないくらいゲームが大好きでした。もっと正確に言うとゲーム考察が大好きでした。今はこんな敬語口調を用いているので信じられないかもしれませんが、昔は2chの考察板で口汚くレスバトルを殺り合った、狂った闇霊よりも狂った考察霊でした(※2ch考察板は在りし日のウーラシール市街並に治安が悪いことで有名です)。もしかしたらこれを読んでいる貴方もわたしと殺り合ったどなたかかもしれません。丁重にお詫び申し上げます。

 現在、有り難いことに学会などほんとうにアカデミックな場でお話したりする機会もあるのですが、本職の研究者の方から「ユニークな考え方だね」というお言葉を頂戴することが多々あります。それもそのはず、わたしはアカデミック世界ではなく2ch考察板という最下層から成り上がった不死、あのうろ底で思考能力と検証能力、そして議論能力を高めていたからです。その出自にわたしは一種の誇りを持っています。結局あの地こそがわたしの故郷、魂の場所なのだと。

 狂った考察霊+3 の貴公らに朗報だ。わたしは最近アカデミックな世界でそこそこ戦っていけている(多分)。貴公らのその優れた思考力、ダクソ以外の世界へ旅立ったとて、大いに役立つことだろう。

 

茅野? ああ、例の時代遅れか

 で、わたしが過去にダークソウルで何をしていたのかという話をします。

ゲームプレイの分野では「アノール・ロンド再興PT」、通称「アノロン再興PT」という企画の運営をやっていました。概要は以下の通り。

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 正直に言うとめちゃくちゃ楽しかった。再興していた。あれは間違いなく火の時代であった。今こそわたしの荒んだアノールロンド(隠喩)を再興したい。ああ、オンラインのぬくもり、懐古の心地よさ。また一緒に遊びたい……。

この @citrusnightsky というのはわたしのTwitterの旧垢で、今はもう垢消ししています。よってわたしのツイートはありませんが、「アノロン再興PT」の記録は一緒に遊んでくれた同志灰の方らのTwitterで残滓が見えます。

ちなみにTwitterの新垢はこっち。↓

 この垢消しもゲーム離れの理由のひとつかもしれません。というのも、若くしてアカデミック世界へと駒を進めたわたしはこの世界の異端であり、故にTwitterの垢バレが著しく、中学時代のリアル黒歴史を暴かれるわけにはいかない為、このアカウントを深淵に封印せざるを得なくなったのです。その際、FF層が大きく変わり、ダクソ勢はほんとうに仲良くして頂いていた人々以外決別の黒水晶をしてしまいました。そうなると最早情報も入らなくなり、ますます世界から遠ざかったというわけなのです。

 

 もしかしたら遠い昔、わたしの企画や考察を見たという方がいらっしゃるかもしれません。というのも、自分で言うのも何ですが、旧垢時代は稀に考察ツイートで界隈プチバズした経験があるからです。……でなくとも、2ch板に入り浸っていた人は匿名で見ているかもしれません。いや、どの投稿がわたしだとか絶対に開示しませんが。

 もっと言えば、弊ブログにある最も古い記事の一つであるこの考察記事を、もう皆様はご覧になっているのかもしれません。

↑2016年(当時高校3年)の記事。未だにDLC分を書き足していない怠惰。

 弊ブログには現在100ほど記事があります。その中で、ダークソウル記事はこれ以外なかったのですが、正直に言うとこの記事のアクセスの伸びだけ尋常ではなく、一日のアクセス数のうち半分がこの記事に集中しているとか、ほんとうによくあるんです。ダクソの人気、マジで恐ろしいですよ(他にマイナーな作品ばかり扱っているという問題も存在する)。ダクソの記事だけ書いていれば人気ブロガーも全然夢じゃなかった訳なのですが、しかしわたしはそのような栄光を求めているわけではなかったのだ。いや、当然、ダクソのことは愛しているけれど(でなかったら考察なんぞ七面倒くさいことはやらない)。

 

 又、最も重要なこととして、わたしは「銀騎士の剣」の熱烈な愛好家です。これを読んだ貴方、今すぐ無印を起動して銀騎士マラソンをするんだ。面倒だって? じゃあわたしを召喚しなさい、フル強化を何十本何百本でも進呈しよう。

 PS3時代、「動きの悪い白霊に銀騎士剣+5を押しつけられた」というホストさんがいらっしゃったら、それは高確率でわたしです(フル強化を配り歩いていた)

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↑世界で最も美しい直剣。

 銀騎士剣への愛は留まることを知らず、このまま1万字でも書けてしまいそうですが、そういうわけにもいかないのでまたの機会と致します。

ちなみにこれは自慢ですが、その昔、銀騎士剣愛が目に余りすぎたのか、絵師のフォロワー様に銀騎士剣の絵を頂くというとんでもないサプライズがありました。家宝です。わたしの家宝を見てくれ。

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↑ Ahh, splendid, the Silver Knight Straight Sword...!!

 

 ところで、話は変わりますがわたしは元Twitter廃人です。酷い時は10秒に3ツイートして凍結喰らっていました。タイピングだけは自信があるんです。検定曰く、一分間に470字打てるらしい(1秒に約8字)。そして、当時、このスピードで考察ツイートを量産していました。数えたことは終ぞありませんでしたが、旧垢で20万ツイートくらいしていたことを考えると、ダクソ考察ツイートは軽く数百、数千はあったかもしれません。狂った考察霊たるわたしは、フォロワーへの配慮という気概が一切なく(ごめんなさい)、己のTwitterを考察の吹きだまりとすることでその糧を得ていたのです。

 当時10スレ以上あった2ch板(※1スレ1000コメント付けられる)の全てのコメントを読み、書き、国際高校英語科に通っていたわたしは当たり前に海外の考察動画やブログにまで手を出し情報収集していました。ガチ勢名乗っても許されんじゃないかなくらいにはやり込んでいたとおもいます。

 

 そして、大学入学と時期が被ったDLC第二弾発売。結局忙しくなり、一周はさせたもののそれ以上やり込みも考察もせず(できず)、そのまま手を離れてしまい、現在2020年に至っているという経緯があります。

結論ですが、つまり、わたしは文字通り「過去の遺物」「時代遅れ」というわけです。

 

そして亡者化

 結論から先に申し上げます。わたしは、なんと、「昔のことは、もう全部忘れちまった」のです。

そうです。Twitter旧垢はわたしのソウルであり、人間性であったのでした。そしてわたしは旧垢をロストし、亡者になったのです

 ダークソウル3、10周くらいはしているはずなのに、今やエストの欠片がどこに落ちているのかすら思い出せない始末。ラップよりも酷いかもしれない……。

たったの四年であんなにやり込み愛していたダークソウル3の記憶を綺麗さっぱり失ったわたしは、身をもって、「亡者化」を経験したわけです。その事実に気が付いたのが、買ってずっと放置していたダークソウルリマスタードに手を付けた一昨日とかの出来事(※流石に無印のことはよく覚えていた)。今なら無限に絶望を焚べられる。自分が、一番、驚いている……。

 

 そんなさなか、とある方から「おまえのダークソウルの記事が読みたい」なる有り難いお言葉が掛かったのです。この亡者化したわたしに。

さてどうしようと考えた。そこで、取り敢えずわたしの身に起こった話を書こうとおもい、ここまでの長いスクロールが生まれたわけなのです。

下らなくて長い身の上話に付き合ってくれてありがとう。これで希望を持って正気を失えるよ。Now, go...

 

古の考察メモ

 そして、深淵の澱みに沈んでいた、考察メモが入っているフォルダを引っ張り出してきました。今更こんな過去の遺物が役に立つのかどうかわからない。でも開示しろと言われたので開示します。

 

 先に申し上げておきますが、今の亡者化したわたしには、過去の自分が練り上げた考察が正しいのかどうだか、全く判断が付きません。それならば、今でも尚考察という高尚で殺伐とした世界を蠢く灰の皆様の方がこれを役立てるだろうとおもいます。

 四年前、DLC前に作ったものであるということに注意してください。

 

 願えるならば、灰のお方、この亡者めにその叡知を授け、我の導き手とならんことを……。(訳: コメントで優しく指摘や感想をくれると暗い穴がふさがりそうです。)

 

思想派閥表

 これは確か旧垢では投稿していたものだとおもいます。確かプチバズを観測したので見覚えある方もいらっしゃるかも。

 取り敢えずNPCやボスが火継ぎに対してどのような思想を抱いているのか見やすく纏めてみよう、というコンセプトで作ったもの……だったとおもいます。たぶん。

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王家の家系図 補足版

 これは上にもリンクを貼った「王家の家系図」という記事とほぼ同様ですが、古の考察霊 筆者がまだブログの秘技を見出していなかった頃、「Twitterでこれだけブッ飛んだ家系図を急に出すと炎上するだろうなぁ」と予見して説明書きを添えたもの……だった気がする

なんだか画質が猛烈に悪い気がするのですが、亡者には作り直す技量が足りなんだ……蒙を……蒙を啓いてその"瞳"で視てくれ……I'M SORRY.(CV: 鷹の目ゴー)

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 よく知らないんですが(教えて貰った)、最近ではわたしが四年前に作ったこの家系図案よりも奇抜な家系図案を提唱する人が増えてきているみたいですね。その方々が知っているかどうかは定かでないが、これ、発表したときは結構炎上したんだぜ。わたしは割と真面目に書いたつもりだったんだけれど……。当時は一々反論して、稀に意見の不一致はあったけれど、何かが明らかに間違っているということはなさそうだった……と記憶しています

 そうさね、復帰は呪われた忘却の証。いつかおまえもそうなるんだよ。延々とプレイに打ち込む灰の方だったらこのことばは忘れてくれ

 

ロスリック内部事情

 これは今まで一切出したことがなかったもののはずです。確か、「ロスリック国内事情ややこしすぎない? なんとか解き明かしてくれ!」という他の灰からの使命を帯びたわたしはかつてこの表を作成したのであった。……が、確か、どこかに不備を見つけ、修正したのか否かすら知れず、それは画像フォルダの深淵に流れ着きやがて動かなくなった。

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亡者の閃き 1 奇跡

 ここからは現在思いついたことを。最近、引き受けたアカデミックな仕事の一環で神話や民話について研究しているのですが、そこで思ったことを一つ。亡者、頭使ってみます。

 『カレワラ』というフィンランド叙事詩があるのですが、この作中に出て来る「魔法」がとてもダクソ世界の「奇跡」と似ていると感じました。

『カレワラ』では、何か対象に魔法の力を働きかけるとき、”物語を語る”のです。それはその対象の成立の物語。何を起源とし、どのような過程を経てそれがその姿へと至ったのか。一方、ダークソウルの「奇跡」はその元となる物語を読み解き、覚え、詠唱することによってその奇跡を再現します。どうだろう、見えるだろうか?

 

亡者の閃き 2 人の魂を求める異形

 又、前述の仕事の関係で民話に於ける精霊など非人間的な者についてもリサーチをしています。そこで気が付いたのは、基督教が入り込む以前の民話において、異形とは無邪気であり、ただその性質に従って関わった者の愛や死を求めるのみの存在でした。しかし、基督教の影響を受けると、彼らは皆こぞって魂を求め始める、ということです。

 人間のみが持ち得る魂(ダークソウル)を求める異形のもの。それ、もろダークソウルじゃん?(困惑)

 

    明らかに基督教ベースの白教。はじまりの火より、すべてのものは原初の力、ソウルを求めたことでしょう。しかし、彼ら白教がそれを「魂」と名付けたなら? 魂を求めることを不死に課した白教こそが、「魂」を規定したのだとしたら? 祭壇に祈り、白教の光輪を飛ばしてくるゲール爺が求めたのは……。はい、ここまで根拠の薄い考察とも呼べない妄想でした。しかし、「白教と魂、即ちソウルの関わり」というテーマは、掘り下げたら面白いものが見えるかも、とちょっと思いました。

 

終わりに

 取り敢えず過去に作り置きしていた考察メモとさっき閃いたことをササッと書いてみました。ここでは触れられていないことに関しても、過去えげつない量考察ツイートをしていたのですが、そうあったが故に、纏めるというにも量が多すぎてわたしはそれを放棄しました。とても後悔している。他の人が提唱した考察についても割と良い感じに纏めていたはずなのだが……。

 

 最近はまたダクソ考察界隈が盛り上がっているらしく(?)、テキスト媒体ではなく動画媒体が流行っているとか(?)。火はまた栄えるのだろうか。だが忘れないで欲しい、考察とは限りなく闇の本質に近い、何故ならばそれは探究の力なのだから……。(などと全てを忘却した亡者の分際で言う)。

 

 ここまで来て、皆さんの疑問はここにあると思います。「おまえ、考察勢として復帰する気、あるんか?」

 仕事が2件フイになり、大学も休業となっている今は割と時間に余裕があります。ですので、少しずつ記憶は取り戻していきたいと思っているのですが、ガッッッツリ考察の深淵に身を浸すかまではちょっとわかりません。考察書きの方ならば同意頂けるでしょうが、考察は生命力と精神力を大きく蝕むので……。

 ほんとうに何も覚えていない亡者なので、それこそコメントかなんかで現在の考察界隈の動きを教えて頂けると有り難いとおもっているのですが……、どうでしょう、それは望みすぎでしょうか(貪欲な金の蛇の指環を嵌めながら)。

 

 余談ですが、この記事はソウルシリーズのみならずふんだんにアーマードコアシリーズの台詞や単語鏤めてます。深夜テンションで書いたので当然です。ネタが通じていたらわたしは嬉しい。

 

こんなところか。悪い話ではないと思うぜ、コメントを待っている。