おはようございます、たった今『人喰いの大鷲トリコ』を完走致しました茅野です。
結構細々やってたんだけど、最後は一気でしたね。時計を見ろ。
そういうわけで、初見時の感想を軽いノリで書いていきたいと思います。弊ブログでは基本的に考察を書いておりますが、今回は考察記事ではありませんのでご了承ください。初見レビューです。
正直書きたいことがありすぎて何から話して良いのかわからない。
×ネタバレしないゾーン×
初見で要した総プレイ時間はちょっとよくわかりませんが、トロフィー:『刹那の旅人』は取りました。
フォロワーさんらから、「トリコが指示に従ってくれなくてイライラする!」という声をちらほら聞いていたのですが、我が家のトリコは優等生なのか、阿呆の茅野がふらふらしておりますと、いつも自ら答えを提示してくれました。いそ~いそ~。(撫でるときの声)
なので、謎解きに完全に行き詰まった!詰んだ!と感じたことはなかったです。
「綺麗!やべえ!」とか言いながら部屋の隅から隅まで見て回っているうちに、トリコが謎を解いてくれました( ˘ω˘ )つよい!
操作性について
これはちょっと擁護できないですね……。せめて、移動は左スティック、向き変更(鎖とか、トリコの上とか)は方向キーにしておいてくれたら!!と何度思ったことか!(要はICOと同じ仕様ですね)。
「ちがーう!そっちじゃない!」と何度も叫びました。うーむ。アプデとかで何とかならんものか。
操作性がイマイチなので、『ICO』、『ワンダ』以上にタイムアタック系のトロフィー回収はしんどいかもしれませんね。
音楽について
✝最高でした✝
サントラを今すぐ買わねば……!!ミニサントラだけではいけない!
基本的に高い所にいるので、低音が薄く浮遊感漂う、それでいて映画音楽のような力強い曲が多かった、イメージです。
あとは木管の迷うような旋律が多い印象。敵と遭遇した時とかのですね。そのちょっと不安定でエキゾチックな感じがベストマッチ。
戦闘曲も盛り上がるんですよねこれが!!特に序盤のタックルとか出来ない時期なんか、毎回「トリコキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」とか思いましたからね。テンションMAXであります。
エンディングの曲なんかは是非とも弾きたいと思いました……。←ピアノ弾き
トロフィーについて
毎度毎度、gen DESIGNのゲーム(以下:上田ゲー)はトロフィの名前がいいですね。
最後までプレイした証のトロフィー、「遠く離れていても」。もうこの名前だけで泣けるのは私だけでしょうか。
まあ、その、トロコンするのはいつも通り、大変そうです。
トリコについて
かわいい。(語彙力喪失)
詳しいことはネタバレ有りの方で。未プレイの方、どうか御自分でトリコの可愛さを見つけて下さい。それだけが私の望みです。
※以下ネタバレ祭りします。※
お待たせ致しました、本音トークの時間です。
大鷲の巣について
THE 上田文人、でしたね。文句の付けようもない……。
上田ゲーで元ネタがどうこうと考えるのは野暮ですので、(※上田さんは遠方にロケハンに行かないことで有名です)、モデル詮索は致しませんが、やはり高度的な意味でマチュピチュとか、モンゴルあたりを連想しちゃいましたね。
いつもの、西洋とも東洋ともつかないデザイン、最高です。今回は主人公の服装とか、目玉、ぶら下がっている五円玉みたいなやつ(?)のデザインがちょっと仏教チックかしら、とも思ったり。
あんな命懸けのSASUKEはやりたくありませんが、相変わらず訪れてみたいと思わせてしまう世界は卑怯です。
息を呑む美しさ……。
疑問:あの「大鷲の巣」はどうやって作られたのだろう。明らかに人工のものなのに、人は主人公しかいない。(鎧は人間なのか?)
人間が作った建物群に大鷲たちが住み着いた、とするのが一般的だろうが、立地が立地すぎる。あの谷はヤバい。
また、注目したいのはここ。
明らかに『ワンダ』の泉にそっくりですよね。
と、いうことは、ここはいにしえの地なのだろうか?
まあ、橋が崩れたとなると、窪んでた、といえば、窪んでた……けどさ。次元が違いすぎでは?
又、時系列はいにしえの地(ワンダ)→霧の城(ICO)とするのが通説なので、同じ場所だと仮定した場合、トリコはいつになるのか?というのも併せて考えていきたいポイント。
そしてそして、影と青い光! 今作ではもう来ないものかと思いましたが、ラストで出て参りましたね! "わたし"は、「今思えば―それこそが谷を支配していたのだろう」と言っています。
つまりそれは『ICO』ではイケニエの棺や女王の剣に宿っていた青い光であり、『ワンダ』でドルミンを形成していた影なのであります。
やっぱり大鷲の巣も過去作と同じ場所だと考えるのが無難なのかしらん?
あと、上田さんはそろそろ高所恐怖症のファンに後ろから刺されると思います。
『ICO』の木漏れ日後の鎖とか、ワンダの第13の巨像なんて屁ですよ。最初から最後まで高所でヒィコラします『人喰いの大鷲トリコ』。
私は両親が空の仕事に就いております関係で、高所恐怖症ではありませんが、物心ついた頃から手掌多汗症なので、ずっとバスタオルを握りしめてプレイしてました。後半ではそれで涙も拭いてました。
この綱渡りゾーンとか、リアルに「お前……馬鹿じゃねえの?」と思いました。ほんとに。
主人公、強すぎる。
少年について
名前は未だ判明していないようなので、操作キャラを少年、ナレーターをわたしと呼ぶことにします。
わたしの存在により、少年が大鷲の巣より生還していることは最初より明らかです。ローズガンズデイズでも思いましたが、それが語り部としての安定感を与えてくれるものの、同時に、命が脅かされたときのハラハラ感が薄れている気がします。
少年は、よく見ると栗色の大きな目と長い睫毛が大変愛らしいです。
体の紋章(?)は、公式曰く、鎧に捕まる度に濃くなっていくのだとか。思うに、捕まったときなど、紋章が青く輝くと濃くなるのかな、と思います。未検証。
そしてなによりですね、
発言が一々男前でカッコイイ。
中盤まで、上田ゲーはヒロインが裸足の法則があるんじゃないかと思っていましたが、彼は輝いてます。良いキャラしてます。いいです。
また、物の規格が過去作と同じなのかはわかりませんが、梯子や鎖、スイッチの動かし方を見るに、彼はイコよりも小さいのかな、という気がします。何歳くらいなんだろう。
他には、気を失っているときは肌の色が白くなるのが細かいなぁと思いました。
でも耳!耳の色!それでいいのか!?wwww
このシーンでは少年を動かせるのが(といってもトリコを呼ぶことしか出来ないけど)、ワンダのラストを彷彿とさせ、懐かしさも相まってまた涙腺が緩みました。
"わたし"について
ナレーターをしている時点でワンチャンあるのかな?と思いましたが、マジでありました。
\ドヤ/
すっかり渋いおじさまになってしまわれました我らが主人公……。二週目では「饒舌なわたし」のトロフィーを取りたいですね。
又、地味に当ゲームでまともに喋るのは少年=わたしくらいです。
言語はヨルダ語と推測されます。(日本語をローマ字にして逆から読んだもの)。
トリコについて
トリコというのは種族名なので、我らが相棒には個別のニックネームが欲しかったなぁとちょっと思いました。可愛いよトリクォーヌォ。(地味に難しい発音)。
当記事では便宜上、種族としての"トリコ"を大鷲、我らが相棒のことはトリコと呼ぶことに致します。
わたしは動物が苦手なので、正直なところ、「新作動物ものなのか~どうだかなぁちゃんと楽しめるかなぁ……」と思っていました。
最後までやるとそれが完全に杞憂だったと分かりました。最高です。
プロモーションを見た時も、「皆可愛い可愛い~!って言うけど、……ちょっと怖くない?」と思っていました。
特に目が光った時とか……。
でも太陽に照らされるトリコの顔を見たとき、その大きすぎる黒目や、角の感じをどこかで見たことがあるような、と感じました。
その既視感は、『かいじゅうたちのいるところ』だな、とその時思ったのです。
私はこの絵本及び映画の大ファンなのでそう思っただけかもしれない、とその時は思いましたが、後に上田氏本人が参考にした旨のツイートをしてらしたので、ガチみたいです。
『かいじゅうたちのいるところ』の"かいじゅう"はこんな見た目に反して可愛らしい性格をしていますが、トリコもそんな感じなのかしらん、と思ったら急に可愛く思えてきました。そこから恋に落ちるのは一瞬のことでした。
飛べない飛べないって首を振ってたにも関わらず、少年がピンチだとどこへでも駆けつけてくれる健気さ。お腹が空くとへたり込んじゃう素直さ。興奮していても優しく宥めるとすぐ座り込んじゃうところとか、可愛い以外の何がありましょうか?
過去のムービーの後とかもう、もうね……(以後涙に濡れて見えない)。
又、他の大鷲が絡み始めると、「なんでウチのトリコだけこんな目に遭わなきゃいけないの!?!」という感情ばかりが先行しました。
雷に打たれたり、鎧に槍を投げられたり、崖底へ堕とされたり、リンチされたり……。
洗脳されていたとはいえ、ドルミンに変化したトリコのモンスターペアレンツ:少年にフルボッコされなかったことを感謝して欲しいですね(?)
尻尾が食い切られたところなんか「▂▅▇█▓▒░(’ω’)░▒▓█▇▅▂」という感じでした……。また、私の操作が下手くそだっただけなんですけど、その千切れた尻尾に、少年が愛おしそうに「いそ~いそ~」ってするのは正直狂気を覚えました。
疑問:「選ばれし者」とは何か?何故トリコは少年を攫っていったのか?
ICOにおけるイケニエ的なものかと推測していますが、この辺に関してはまた考察記事として纏めたいですね。
「人喰いの大鷲」というのは、過去ムービーにて少年を飲み込んだ為、過去にもそういう出来事があったと推測されます。
それを見た村の人々が「人喰いだ」と思ったことが起因なのではないかと思いますが、実際にはタルを食べることが人喰いの由来なのではないかと思います。
というのも、タルの中身は即ち……。そういうことですよね?
ワンダのアグロが最後足が折れてしまったので、過去イベントでトリコの羽が折れてしまったとき、「トリコもアグロみたいになってしまったのか……!」と涙腺決壊しましたが、後にちゃんと翼が治った(生え替わった?)みたいでよかった……。そこでも涙腺緩みまくりました。
こう例えると、翼のない少年と翼の折れたトリコの関係は、いにしえの地に取り残されたモノとアグロを彷彿とさせますね。
どうでもいいんですが、うちの優秀なトリコは、最後の最後で優秀じゃなかった。
なんでこんな美しいシーンでう○こをしたんだ!?!?
おお、太陽を眺むる大鷲の美しき姿よ……。ってそうじゃなくて!手前の球体どうしてくれんの!もう!台無しよ!
村について
今作で個人的にすごく嬉しかったのは、主人公の故郷となる村が出てきたことです!
宮部みゆき氏が『ICO』の小説で少し出していましたが、原作至上主義の考察勢:茅野から致しますと、「でも……でもそれって二次創作じゃん?」という思いが拭えないものでした。
『ワンダ』では、エモン様など村の人々が出てきますが、結局村そのものを見ることは出来ませんでした。
しかし今作、トリコでは、映像で村を見ることが出来るのです!最高!!しかもムービーの内容は胸熱!!
ワンダは別としても、イコと少年の目的は、城や遺跡を脱出し、故郷に帰ること。
しかしプレイヤーには故郷の情報がないため、「ええ……ならここでヨルダやトリコとキャッキャウフフしてた方がよくない?」と思ってしまいます。
この映像はそんな思いを払拭……は出来ないと思いますが、「故郷には自分を待っている人がいるんだ」という感情を植え付けることが出来ます。
上田ゲーでは基本的に、ひと気のない隔離された場所を冒険します。なので、ちゃんと人々が暮らしている場所を映しておくことで、冒険の舞台の神秘さが増すと思うのです。そしてまたそれが双方魅力的に映る……。
故郷も大事、トリコも大事。だからこそ、「遠く離れていても」というタイトルが映えるんじゃないですか!……書きながら涙腺緩んできたので小休止。
ストーリーについて
一言で言うと、とっても良かったです。
「なんでトリコにそんなことしたんだ~~!!」と叫んだ場面は幾たびもありましたが、それがストーリーの落ち度ってわけじゃないですしね。
言葉の通じない相手と一緒に旅をする、というのは上田ゲーの基本ですが、ご本人の仰る通り、アグロとの旅を掘り下げた感じと申しましょうか。
エピローグからも、トリコとの絆を深く深く感じました。
というか過去ムービー後のシーンだめでしょあれ、だめですよ。
ここで泣かなくていつ泣くんだ!?!?
気を失った少年を恐る恐る突く前足とか、目を覚ましたときに大きく飛び跳ねるのとか、もう色々反則すぎたのでダメです。
逆に少年がトリコを気遣うのもよい……。
"わたし"の居丈高な態度に唸りつつ、少年とトリコがずっと一緒に暮らせれば良かったのになぁと思う茅野なのでした。
でもきっとトリコは村では絶対に受け入れて貰えないのでしょうね。その「どちらかしか選べない」という状況は、『キリクと魔女』みたいです。尤も、こちらはハッピーエンドですが。
他にも、少年が狭い通路を進むシーンなんかはこちらを思い出したりしました。実際に参考にされたのかはわかりませんが、トリコファンの方は少し楽しめる作品なんじゃなかろうか。
上田ゲーなので、そこそこのハッピーエンドです。(ICOに関しては百点満点だが、ワンダは少しもやっとするし、トリコは最後トリコが巣に帰ってしまったのでどうかというところ)。
でも、それが良いんです。これくらいが一番余韻を残すのです。少なくとも私はこういうのが大好きです。
纏め
初見プレイの興奮をそのまま書いたため支離滅裂ですが、それくらいエキサイティングだったと思って勘弁してください。またすぐに二週目を始めたいと思っていますし、今度改めて考察の記事を書こうと思っています。
トロコンは自分のプレイヤースキル的に出来るかアヤシイものですが、挑戦できたらいいな~と考えております。
それでは、貴公に大鷲の加護のあらんことを。