世界観警察

架空の世界を護るために

Евгений Онегин

OMF『エフゲニー・オネーギン』二日目 2019/8/22 - レビュー

こんばんは、茅野です。 もう東京の自宅にいます。お陰様でなんだか現実感ないです。今までのことは全部夢だったんじゃないかと……。いや、全然有り得るな……(?)。 夢だった説がわたしの中で強くなってきたので、忘れないうちに今回もガッッッツリ感想書きま…

OMF『エフゲニー・オネーギン』初日 2019/8/20 - レビュー

こんばんは! 茅野です。 セイジ・オザワ松本フェスティバル2019のオペラ『エフゲニー・オネーギン』、本公演初日行ってきましたよ!! 出演者でもないのに凄く緊張しました!(?)。 今回はトラブルにも見舞われ、ヒヤヒヤしましたが、無事終演できてほんと…

OMF『エフゲニー・オネーギン』GP 2019/8/18 - レビュー

こんばんは、茅野です。 実は今日誕生日だったりします。21になりました。精神年齢は変わらず5歳です。 しかし今年はとんでもない誕生日プレゼントがあるわけですよ。『エフゲニー・オネーギン』っていうんですけど。人生初の公演の為の遠征です。昨日から四…

N公爵とグレーミン公爵 - Eugene Onegin 考察

こんばんは、茅野です。 松本が迫ってきてますね。感覚的にあと3週間くらいあるもんだとおもってたのでびっくりしております。 早速ですが、今回は謎の多い人物・N公爵とグレーミン公爵について、相変わらず原作・オペラ・バレエ版を比較して考えていきたい…

『オネーギン』に於ける同性愛的解釈 - Eugene Onegin 考察

こんにちは、茅野です。 前期、フランス文学史の講義を受けていたのですが、名前は出しませんが講師の先生が同性愛文学に滅法つよい方で、講義の題は「近代フランス同性愛文学史」だったかな……ってくらい偏っておりました(面白かったのでいいんですが)。 …

『オネーギン』第1幕の季節 - Eugene Onegin 考察

こんにちは、茅野です。 一回『オネーギン』の記事を書いたらもう『オネーギン』のことしか考えられなくなりました。厄介ですね。これが合法ドラッグか……。 というわけで今回は、オペラ・バレエ『エヴゲーニー・オネーギン』の第一幕の「季節」について、挿…

Theatre in my Blood 翻訳 1 - バレエ『オネーギン』資料

おはようございます、茅野です。 夏休みに入りました! が、色々やってます。ただ、学校行っている時よりは流石に時間に余裕があるので、趣味のほうも頑張っていこう! ということで、資料翻訳記事を書いてみようとおもいます。今回はクランコ版『オネーギン…

オネーギンは「ニヒリスト」か?

こんばんは、茅野です。 新国立劇場が、来期の『エウゲニ・オネーギン』の広告を本格化してきましたよ。 公式サイトはもうご覧になりましたか? 見ていない人は今すぐチェック! このシンプルな秋色のポスターが、わたしは好きです……。公演終わったらポスタ…

ウィーン国立歌劇場(2013)の『オネーギン』について - CDレビュー

こんばんは、茅野です。本日は新国立劇場オペラ19/20シーズンの『エウゲニ・オネーギン』一般発売日ですよ! 皆さま準備は宜しいですか? はじまるのは戦争ですよ、瞬発力と課金力が試されております。これはチャンスなのです。ここで集客できれば、当演目が…

『オネーギンの旅』翻訳

こんばんは、茅野です。 早速ですが、今回の記事では『オネーギンの旅』を訳してきます。 皆様は『オネーギンの旅(Путешествие Онегина)』をご存じですか。『エヴゲーニー・オネーギン』の作者である詩聖アレクサンドル・プーシキンが没にした、『オネーギ…

シュトゥットガルト・バレエ『オネーギン』パンフレットについて

こんばんは、茅野です。 夢のオネーギンから一週間が経ちましたね。時の流れの速さにびっくりしています。 今回は、シュトゥットガルト・バレエ『オネーギン』で販売されていたパンフレットについて述べようと思います。これが非常にクオリティが高くて! そ…

シュトゥットガルト・バレエ『オネーギン』2018/11/4

こんばんは、茅野です。夢の三日間がとうとう終わってしまいました。現実世界に戻りたくないです。 今回は最終日のオネーギンの感想を述べたいとおもいます。初日、2日目についての感想はこちらからどうぞ。 ↑ こうやって並べると美しすぎますね。 キャスト …

シュトゥットガルト・バレエ『オネーギン』2018/11/3

こんばんは、茅野です。連日生でオネーギンが見れるってどういう状況ですか。すんごい。それしか言えません。すんごい。 しかし人間とは不思議なもので、明日が最終日だと思うと「うそだ~!もっともっと!」とか思っちゃうんですよね。欲張りだ……。世界一終…

シュトゥットガルト・バレエ『オネーギン』2018/11/2

おはようございます、茅野です。夜が白んで参りました。ブログ記事書いてるとすぐこうなるんですよね。困っちゃう。 さて、いよいよ始まりました、本家本元シュトゥットガルト・バレエ団のオネーギン! 早速行って参りましたよ! ↑パネルがお洒落 三日間、魂…

時代考証的側面から観るボリショイ・バレエ『オネーギン』

こんにちは、茅野です。 いよいよシュトゥットガルト・バレエ団の『オネーギン』が迫ってきましたね! ワクワクとそわそわが止まりません! さて、今回は別の劇場ですが、気になったことがあったので少しだけ書きたいと思います。実は長らく下書きに入れてい…

オネーギン年齢論争

こんばんは、茅野です。 今回の議題はズバリ、「オネーギンは何歳なのか」、です。 これは数多の学者、ファンを悩ませてきた難問で、未だに決着がついていません。熾烈な激論が交わされ、「オネーギン年齢論争」として知られています。 今回はこの難問をわた…

バレエ大学の「オネーギン」講義について

お久しぶりです、茅野です。 所属組織にて当方が責任者を務める事業が現在進行中で、非常にバタついております。そんな中で心機一転Twitterアカウントを作り直してみたりだとか息抜きに趣味に走り逆にのめり込んだりだとかしてます。よくないですね。 twitte…

METライブビューイング『オネーギン』について

こんばんは、茅野です。 先日、後輩と共にMETライブビューイングの『エフゲニー・オネーギン』を鑑賞して参りました。 この2007年のプロダクションは、当然、丸っきり同じ物をBlu-rayで持っていて、何度も見ているのですが、やはり大画面で見たいじゃないで…

Arzamas Academyのオネーギンのテストを解いてみた

こんばんは、最早ロシア語を学ばない方が学ぶよりも面倒説濃厚な茅野です! 今回は、Arzamas Academyのオネーギンに関するテストを解いてみたいと思います。ですので、考察や解説でも何でも無く、筆者の実力テスト受験です。 学校に行っている時は、「イヤ~…

オネーギンをイヤなヤツと断定する前に

お久しぶりです、茅野です。 実に執筆四ヶ月ぶりですよ。このブログも存在を忘れられたのではないかと。いや、忙しかったんですよ! 気を取り直して。今年の11月にシュトゥットガルト・バレエ団が来日し、プログラムにジョン・クランコ版の『オネーギン』が…

東京大学歌劇団『エフゲニー・オネーギン』 - レビュー

『 おはようございます、茅野です。今頃はパリ・オペラ座で『オネーギン』をやってるわけですよ。当たり前のように広告動画とかひとさまのレビューをガン見してるんですけど、パリオペのオネーギン(勝手に命名)は隠遁主義のロシアのバイロンではなく、ちょ…

バレエ・シャンブルウェストさんの「タチヤーナ」について

ご無沙汰しております。茅野です。 夏は忙しかった! 八月はサークル活動一色でありまして、朝から晩まで国際情勢研究にどっぷり浸かっておりました。九月は、ロシアへの旅に出かけ、我らが帝政ロシアの世界を肌で感じて参りました。 さて、今回は、先日バレ…

Eugene Onegin Suite (Ballet) - 『オネーギン』楽曲解説

こんにちは、茅野です。 本日はバレエ: クランコ版『オネーギン』の楽曲の解説をしていこうかと思います。 Tchaikovsky: Onegin Animato Amazon クランコ版オネーギンの楽曲は、全てチャイコフスキーの既存の曲のアレンジになっています。所謂「ポプリ形式」…