世界観警察

架空の世界を護るために

新国立劇場『エウゲニ・オネーギン』四日目2019/10/9 - レビュー

 こんばんは、茅野です!

昨日は「第16回チャイコフスキー国際コンクール 優勝者ガラ・コンサート」にお邪魔していました。チェロ弾きの親がサンティアゴカニョン=ヴァレンシア氏のファンで……。勿論、わたしも楽しませて貰ったんですが、わたしは寧ろこれを期待していてですね……。

 というわけで #毎日オネーギン を聴いています。凄い。日本どうしちゃったの。

ほんの少しだけレビューすると、新国のユルケヴィチ氏とも、松本のルイージ氏とも全然違います。弦に重厚感があり、テンポが遅めなのが特徴です。ただ、ヴァイオリンがちょっと走りがちな癖があるのか、管と弦に少しズレを感じたりしました。

演奏会のド初っぱなでポロネーズ、あるあるなんですよねえ。公演チラシ曰く、少なくとも1月までに2回そういう演奏会があるみたいです。日本どうしちゃったの。

 

 さて、わたくしは一昨日くらいから喉の調子がおかしくて、ちょっと咳が出ていたので、今日は闘いでした。がんばった。戦場は我らが新国立劇場四回目のオネーギンで御座います。

 台風の影響で千秋楽が危ぶまれております。もしかしたら今日が……なんてことも……十二分に有り得r……いやいやいや! 困りますよ! あと10回くらいやって頂かないと……。……破産するな……。

 

 今日もガッツリネタバレ有りで書いていきますので、宜しくお願い致します~! それでは始めまーす。

 

↓初日のレビューはこちらから

sylphes.hatenablog.com

↓二日目のレビューはこちらから

sylphes.hatenablog.com

↓三日目のレビューはこちらから

sylphes.hatenablog.com

 

 

 席は二階ほぼ最前列ド真ん中。えっ、めちゃめちゃ良い席……ありがとうU25……。逆に、この席が売れ残っている事実を憂慮したほうがよいのでしょうか。みんな~! オネーギン観て~~!!

 二階以上の席に座れたら、音楽に集中しようと決めていました。ですので、今日は舞台というより音楽メインで書いていきたいとおもいます。事実、今日はオケピをよく観てました。

聴きながら、よかったポイントに気がつく度に「ここは書こう」とおもっていたのですが、30越えた辺りから数えられなくなり()、最初の方忘れてしまいました。休憩一回ってこういうときに辛いんですよね……メモ取りたい……。

 

キャスト

エヴゲーニー・オネーギン:ワシリー・ラデューク

タチヤーナ・ラーリナ:エフゲニア・ムラーヴェワ

ヴラジーミル・レンスキー:パーヴェル・コルガーティン

オリガ・ラーリナ:鳥木弥生

グレーミン公爵:アレクセイ・ティホミーロフ

ラーリナ夫人:森山京

フィリピエヴナ:竹本節子

トリケ:升島唯博

大尉:細岡雅哉

ザレツキー:成田博之

指揮:アンドリー・ユルケヴィチ

合唱:新国立劇場合唱団

演奏:東京フィルハーモニー交響楽団

演出:ドミトリー・ベルトマン

 

第一幕 第一場

 オケ、どんどんよくなりますね……。というか、演奏初日ともう全然違くないですか?? 最早別のプロダクションまである。通いで観ているオタクに非常に優しい……。

 

 オリガのハープ、今日は更に写実思考でしたね~!! 幕が開いた瞬間からオッ! となりました。ここ、意識的に毎度変えているそうです。

 ↑なんとご本人からリプライを貰ってしまいました……ありがとうございます……。


 最初の四重唱、響きのよい席に座るといつも誰の声が一番響くかなって考えるんですけど、正直言ってハープが優勝してたのがちょっとウケちゃいましたね。いやそこか~いみたいな。いいんですけど。


 きょうは夫人のスキンシップが進化してましたね~~。オリガちゃんが可愛くて仕方ないのね……。

そういえば、新国インタビュー記事で、ベルトマン氏が「タチヤーナとオリガは父親が違うのではないか」と仰っていましたが、この待遇の差はそれを反映しているのでしょうか。

個人的には、わたしはこの推測同意致しかねています。恐らくターニャとオリガは年子に近いので、上のターニャは親の愛を享受できなかっただけなのではないかなとおもっています。が、ベルトマン氏がそういう解釈の上に演出を作っているのであれば、思考の余地があります。うーん、でも、舞台観ただけだと全然わからんですね。

 当方は妄想力が逞しいので(?)、仮にそうだとして、ターニャの部屋の鏡の上には男性の肖像画が掛かっていますが、それがオリガとは違うターニャの父親だったらどうしよう、ってところまで考えました。サンドリヨン・ターニャ。全面的に妄想です。わたしは無学なので未だにあれが誰の肖像なのか把握出来ていないのですが、超有名な全然違うひとだったらどうしよう()。そしたらご教示くださいませ。

 

 今までに指摘し忘れていたシリーズです。

オリガの「Чу!」で右腕チョップみたいな動きするのめっちゃ好きです。以上です。


 これ前にも指摘しましたが、レンスキーが話しかける対象が歌詞とズレているんですよね。この間は、

Прелестно здесь! Люблю я этот сад
Укромный и тенистый!
В нем так уютно!

ここは素晴らしいところです。

僕はこの庭の人気が無い木陰を愛しています。

とても心地よいのです!

はラーリナ夫人に宛てた言葉だとおもうのですが、同意を求めるようにオネーギンに語りかけている、と書きました。その解釈も、まあ、不可能ではないとおもうのですが、であれば字幕の口調を変えてあげてもよかったのかなぁと思わなくもない。

 それからもう一つ、今日思ったのは、その前の

Mesdames! Я на себя взял смелость
Привесть приятеля. Рекомендую вам
Онегин, мой сосед.

皆様! 勝手ながら友人を連れてきました。

オネーギン、僕の隣人です。

を、もう明確にタチヤーナに向けて言い放っているんですよね。もうさも「はい、あなたの旦那さん候補連れてきましたよ」と言わんばかりじゃないですか。これはレンスキーもグルですよ(何と?)。

こちらの台詞、Mesdames! と呼びかけているのでラーリナ夫人・ターニャ・オリガの三人宛てですが、強いて言えば女主人である夫人宛なのかなとおもいます。ところがもうターニャ一直線ですよ。ちょっと違和感があります。

 思ったのですが、この演出の解釈では、夫人とレンスキーの仲が芳しくないのかなぁと詮索してしまいました。夫人はオネーギンに色目使っているし……。

レンスキーは幼なじみで、愛する娘の婚約者で、裕福で美男子なので、夫人から見ても優良物件(?)のはずなのですが、なんで邪険にされているんだろう。オリガを溺愛するあまり目障りになったのか、"詩人の魂"が気にくわなかったのか……。

 

 そして、今日はそこ(レンスキーソロ)のところの弦がメッチャいい。

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↑ここ。

甘くて優しかった……。

 

 また指摘しようとおもって忘れていたシリーズですが、四重唱の時の字幕ですね。

四人で全員違うことを言っているので、字幕で追うのが大変なのは非常によく分かるのですが、ズレていて全く歌っていないひとの歌詞が出て来ることがあって、ちょっと気になるなぁと思っていました。

 但し、この四重唱、目立つところが交互にくるので、そこに合わせてやると意外と見やすいんじゃないかと個人的には思っています。

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↑一部を切り抜くとこんなかんじ。この山型というか「へ」の字型の音型のところはやはり目立つ。


 指摘し忘れシリーズ続きますが、レンスキーのアリオーゾの最後、オリガがレンスキーの書いた文章を読むという演出になっているのは面白いなぁと思って観ていました。あくまでレンスキー主体なのが、オネーギンの登場に浮ついたオリガに合う。

 

第一幕 第二場

  気を抜いていました。指揮者の動き全然観てなくて、個人的に「ウワッ急に始まった!」とおもったんです、序曲。

そしたら、どうしたんですか、革命が起きたのかとおもった。今日弦絶好調すぎませんか?? ガツンと殴られたようで、一発で酔えました。オネーギンはアルコールかクスリの類いなので……(?)。今期新国のオネーギンでは、ここまでキマったのは今日が初めてです。とても嬉しい。よかったです!!

ヴァイオリン、チェロが旋律を取るところは言わずもがな、今日は内声部がキレッキレですよ。厚みがいつもの三倍ってかんじ……。であるのに、歌がある部分はちゃんと控えめになっているんですよ。寧ろ露骨なくらいに。わたしはこういうの結構好きなんですけど……。

 

 で、ですね、序曲の弦が最高ならここも最高に決まってるんですよ。

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手紙の場の直前なんですけど、ここの「恋の動機」、圧倒的にエロいですよね。エロい。オネーギン聴いてると、「耳が孕む」なるへんてこワードを考えたオタクは天才なんじゃないかとおもいます。たぶんその人、オネーギンラヴァーだったんじゃないでしょうか? 確信した……。


 長くなるので楽譜貼りませんが、「手紙の場」の独白の時の柔らかさは一体全体なんなんですか。抽象的な表現をすると、紗のようなんですよ。それだ。柔らかい紗。

О да, клялась я сохранить в душе
Признанье в страсти пылкой и безумной!
Увы! не в силах я владеть своей душой!
Пусть будет то, что быть должно со мной!
Ему признаюсь я! Смелей! Он все узнает!

ああ、胸に秘めておこうとおもっていたのに

熱烈で激しいこの情熱的な想いは……!

自分の魂を抑えられない!

なるようになればいいわ。告白しよう!

彼は全てわかってくれるわ!

ってところです。

 

 書こう書こうと思って書き忘れていたシリーズ。

小皿? を投げ割るの、ほんとうにびっくりするし、音がかなり激しいので、要らないんじゃないかなぁとおもってます。

Но так и быть! Судьбу мою
Отныне я тебе вручаю,
Перед тобою слезы лью,
Твоей защиты умоляю,
Умоляю!

それでもいい!

今日を境にわたしは貴方に自分の運命をお預けします!

貴方の前に涙して、貴方の庇護を祈ります!

どうか!

の前だと記憶しているんですけど、ここ、盛り上がるし、盛り上げる実力がムラーヴェワ氏にはあるので、無理しなくていいのに……とおもってます。無理矢理注意を惹き付けなくても、この後十二分に音楽が聴かせてくれるので……。ここでの恩恵を受けるのは、居眠りこいている人だけなんじゃないかなぁ。

 に、しても、何故そのような演技をするか、ですよね。あれ、そもそもなんなんでしょうか。蝋燭占い? なのかなぁとおもっているんですけど、よくわかりません。ターニャが占い好きというのはなんか解釈一致ですよね。クランコ版っぽさもある。

 

 次ぐその後。例の風()。いやもういい加減突っ込まなくてもいいですか? いいですよね。いや、ほんとに……はい……。隣の人明らかに風で笑ってましたからね。まあ、そうなるわな。わたしも初日吹きましたし……。

 

 細かすぎて伝わるか不安選手権の到来です。今日は弦の内声部がとっってもいい。わたし今日一番印象に残ってるのここですもん。

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↑「 Кому же, милая моя?~」のところのヴィオラなんですけど、わかります……?

 アンサンブルが最高なのは言わずもがな、なんかここ凄く好きだった……。

 

 今日ちょっと演技変えてましたね。最後、ターニャがベッドに倒れ込むタイミングがいつもより遅めで、倒れ込んだ後は明確に涙を流していました。この段階で後悔していることが伺える珍しい演技。……それはいいんですけど、この夢ボケターニャがここで後悔の涙を流すかしら? と、逆に解釈の一貫性に疑問が……。或いは、オリガやラーリナ夫人の嫌がらせじみた行為に対する涙なのかしら。

 

第一幕 第三場

  今日のオネーギンさんはいつにも増していい人感が出ていた気がします。心なしか、いつもより明るい? 感じも致しました。

この演出のラデューク氏のオネーギンさん、あれですよね。一年に一回逢えるか逢えないかくらいの距離感の従兄だったら良い初恋できそうですよね。そんな感じしません? だってアリアの歌詞とか立場からもそんな感じするじゃないですか。我ながら良い表現したっておもったんですけどだめですか。

なんか今日アリア聴いててそんなことを考えていました。抽象的な感想すぎる。いやもう四回目ともなると……もっとちゃんとした感想が読みたい方はお手数ですが遡って下さい()。

 

第二幕 第一場

 ワルツ。めちゃめちゃアップテンポですよね。早いけれども、丁寧。よいです。


 今日、特にオネーギンの噂話をする合唱が最高だなっておもったんですよ。あんな声で噂されるなら陰口叩かれてもいいじゃん、って思った……。トリフォン大尉に話しかけるのもいいんですけど、今日の合唱MVPはオネーギンの噂話ですね。

 

 これも書こうと思って忘れていたシリーズなんですけど、レンスキーの

Котильон со мной танцуешь ты?

コティヨンは僕と踊りませんか?

の時の表情めっちゃ好きです。すっごい笑顔なんですよ。次の展開分かってても、「あぁ~~~」ってなるじゃないですか。ずるいよ。

 

 すっごいどうでもいいんですけど、その直後のオネーギンの

Нет, со мной.
Не правда ль, слово вы мне дали?

いいえ、私とです!

約束しましたよね?

のときのオネーギンの靴音がキュキュ~ッって凄い音立てていて、一周回って好きでした()。いい音してた。うん。なんかそれこそダンスのステップ踏んでるみたいだった。


 して、オネーギンの噂話と同率一位(?)なのが、ムッシュー・トリケを呼ぶ時の合唱ですよ。あそこ、あんなに綺麗な声で呼ばなくても良くない? っておもいつつ、綺麗だからいいやっておもってます()。
 トリケ先生は、1番と2番の歌い分けが今日はより明確でしたね。1番はしっかり、2番はウォッカがキマっている設定で、ふざけ倒している。


 レンスキーの「Прощай навек!」は一昨日(三日目・6日)の勝ち。今日もよかったですけどね。

 

第二幕 第二場

 すっごい今更なこと言ってもいいですか。わたしここで休憩挟むのあんまり好きじゃないんですよ(直球)。

だって考えてもみてください、第一幕90分ですよ、それに第二幕第一場も繋がってるわけですよ。長いよ

 それにですね、物語的に考えてもそうです。第二幕第一場から第二場って一日しか経ってないわけじゃないですか。でも第一幕~第二幕では半年経っているし、第二幕~第三幕では約四年経っているわけですよね。で、なんでここ?? ってなるじゃないですか。オネーギン初見の人は、こぞって「第二幕二場で急に冬になってたのでびっくりした」って言ってましたよ。

 更に、ここで分けると、決闘~第三幕通しになりますよね。第三幕の主題はオネーギンとタチヤーナの悲恋が主題で、ここが物語の最大の盛り上がりになるわけですけど、第二幕二場から通すと、「え、人死んでるのに何でこの人達恋愛が~、とか腑抜けたこと言ってんの?」 ってテンションになるわけですよ。時間の経過があるとはいえ、この『オネーギン』という物語、何が酷いってレンスキーの命よりもオネーギンの悲恋の方が格上なんですよ。それがイヤでも強調されるじゃないですか。

 ですので、個人的にはちゃんと第一幕・第二幕・第三幕という区切りで上演するのが好きです。めっちゃ今更発言でした。

 

 もう散々言ったのでいいか、っておもうんですけど、レンスキーのアリアは дни? 言い終わってから顔覆おうね。はい。

 

 細かすぎて伝わらない選手権続行しまーす。 

レンスキーのアリア最後のチェロのビブラートがめっっちゃ好きでした。嫌いな人いるか? って話ですけど。いつもより大きめに揺らしていた印象。

今日はレンスキーの嗚咽有りでしたけど、ここのチェロが超綺麗だったし正直掻き消していたので、いっか! っておもってます()。

 

 今日演技観て面白いなぁと思ったのは、ザレツキーに銃を差し出された時、レンスキーは即座にバッと銃を取るんですけど、オネーギンさんはレンスキーと銃を交互に三度見するんですよ。三度見ですよ。めっちゃキョロキョロしてた……。決闘への消極性が伝わります。

 

 トリケの件は二日目の記事を見てね、ということで……。今日もオネーギンさんがトリケのパパみたいで可愛かった。オネーギンさん、正直あの後結婚出来ないと思うので、パパーギン拝めて嬉しい(???)。


 今日特に目立っていたなぁと感じていたのはここです。ザレツキーが決闘の流儀を語るところでの、金管(ホルンとトロンボーン)!

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めっちゃ今更なんですけど、ここで金管が出て来るのって凄いザレツキーっぽいですよね。でもザレツキーって原作読むと別に軍人とかではないんですけど……。なんか軍人感ありますよね。トリフォン大尉と同じ人がやったりすることもあるからかな……。 

 

第三幕 第一場

 ポロネーズ。開演前、ファンファーレの練習が聞こえてほっこりしました(詳しくは三日目記事参照)。今日はとてもよかったです。よかった。なんか当事者級に緊張しました。

 あと、ポロネーズはなんかチェロが旋律を取るパートのコンバスが柔らかくて良いなと思ってました。勿論チェロもいいんですけど。細かすぎて伝わらない。


 今日のエコセーズ冒頭の金管、めっっっちゃよくなかったですか?? 息ピッタリでアンサンブルが最高。びっくりしました。

 

 グレーミンのアリアの後のクラリネットが、「運命の動機」を奏でるんですけど、ここはもうちょっと鳴らしてあげてもいいのかなとおもいました。グレーミン公、つよいので大丈夫です。もっとやっても掻き消しません。

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ここで「運命の動機」が流れるのってやっぱり重要だとおもうんですよね。強調しちゃっていいとおもいます。

 最後の初演版のところ、めっちゃ好きなのですが、もっと本気で鳴らして頂いて構いません! 歌終わってるし、もっと勢いよくガンガンぶちまけましょうよ!! その方がオネーギンの激情を感じられてよいのではないでしょうか! うるさいくらいで行きましょう!!

 

第三幕 第二場

 オネーギンのラストの演技は今日が一番じゃないですか? 攻勢ターン(「Оставить вас? Как!.. вас оставить? Нет!~」)の手の震え、最高ですよ。
 しかも今日は事故って机からターニャのブレスレットが落ちたわけですが、物凄く自然に拾い上げて懇願の際に用いるわけですよ。寧ろ元々こうだったんじゃないかまであるカバー力と説得性。すごい。


 今日ご一緒した方からは、ターニャが息切れしているんじゃないかとご指摘が来ていました。確かに言われてみれば不自然なところで呼吸があった気がします。一番盛り上がるところなので、寧ろここまで温存してもいいくらいです、頑張って欲しい~!

 

 それにしても、やっぱり歌はサラッと流してしまうような感覚が未だぬぐえないんですよね……。もっとねっとりというか、こってりというか、……だってチャイコフスキーだぞ?……というか……(伝われ)。

 

 二重唱ラスト一分の一番盛り上がるところ。もうここ無限に好きなのですが、金管がちょっと、なんというか……露骨すぎ、というか……嫌らしすぎ? な印象を受けました。

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↑何回聴いても超かっこいい。

なんというか、派手でいいんですけど、もうちょっとシンプルに行ってもいい気がします……好きですけど……。


 毎度毎度言っていますが、今日も言わせて下さい。今日もオネーギンのラストは最高です。これがあるから本当に気持ちよく帰れるというもの。ありがとうございます。

 

最後に

 今日はこんな感じでお許し頂けるでしょうか! 四日目、今日も元気に9000字!

松本の時もそうなんですけど、そんなに毎日毎日観ていたら、流石に何も書くことなくなるんじゃないか、って心配してたんですけど、もう全然そんなことないですからね。毎回1万字前後書いているくせに、毎度後で読み直して「ああ、そういえばあれ書き忘れたな」っていうのが出て来るんですよ。恐ろしいことですよ。やっぱりオネーギンって凄い作品だなぁと思いますよね。おもいませんか? お気に召して頂けませんか? オネーギンをすこれ。

 というわけで今回は、オケをベースに書いてみました。オーケストラに入ったことがないので(底辺ピアノ弾き)、とんちんかんなこと言ってたらすみません。アマチュアオタクってことで許されたい。

 いよいよ次は千秋楽です。信じられません。無限にやって欲しい。この夢のような時は終わっちゃうんですか。イヤです(迫真)。

そして台風は逸れて欲しいし、無事当日券を確保したい。もう難関の山が酷い。今こそ言いましょう、И предаюсь моей судьбе!。О жалкий, жребий мой! という台詞を言わなくてすみますように(神頼み)。

それでは!