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ペテルブルクからのレポート5 -ロシア聖地巡礼の旅-

 こんばんは、茅野です。

ペテルブルクからのレポート最終回をお送り致します。

 

旅の前半戦、モスクワ編のレポートはこちらから。↓

ペテルブルク初日のレポートはこちらから。↓

 

 

9/21 (木)

午前中はペテルブルク最終日を楽しみ、飛行機に乗って日本へ帰国します。

 

パサージュ百貨店、再び

また適当にホテルで朝食を済ませ、出かけます。

 自分自身に対する土産は、博物館や劇場で手に入れていたので、友人らに渡すようにお土産を調達します。

 土産物屋で迷っていたら、女性客がわたしが困っているとおもったのかめっちゃくちゃ親切に物品を紹介してくれました。英語とロシア語のちゃんぽんだったのですが、テレビのショッピング番組も青くなるプレゼンっぷりでございました。助かったのですが、もう店の物隅から隅まで説明してくれたので、「そ、そこまでしなくてもいいのよ~~!」と思いつつ。

おかげさまで無事購入出来ました。

 自分用のものは買わないぞ、と思っていたのですが、ペテルブルクのモノクロ風景写真の折りたたみ傘があまりにも素敵で購入してしまいました。プーシキン像とかもバッチリ映ってるんですよ!めっちゃよくないですか!帰国した現在、愛用しています。

 

チェックアウト

 ホテルに戻り、荷物を纏めて、チェックアウトします。

名残惜しい~~!!!

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↑窓からの眺め。最高。

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さらば幻想の帝都……!

 

空港へ

 タクシーでプルコヴォ空港へ向かいます。

今回はモスクワの時のように駐禁を喰らう()などのトラブルはありませんでした。

あくまでモスクワと比べて、ですが、ペテルブルクのドライバーは比較的落ち着いていて、クラクションもあんまり鳴らしませんし、運転も穏やかです。

 空港がこれがまたお洒落で!

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↑飛行機の翼の生えた女神

 

空港にて時間が余ったので、お茶しました。モスクワで入ったのと同じお店があったのです。赤スグリの紅茶をまた飲みました。すっかりファンです。

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↑この旅、お茶菓子にホワイトエクレアばっかり食べていた気がする。深い意味はありません。

 

飛行機へ

 帰りも勿論アエロフロート航空です。

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こんなにゴリゴリにソ連色出してていいんか()という制服。槌と鎌に羽根が生えたロゴに、女性は朱色のスーツ、男性は白の刺繍が入った漆黒のスーツがめっちゃかっこいいです。

 この旅は日本で飛行機とホテルだけ取ってあとは全部自分のやりたいことを現地で成し遂げるというスタイルで出発したのですが、飛行機を取る際、旅行会社に「アエロフロートは評判悪い」と言われておりました。が、全然そんなことはなかったです!

機内食も美味しいし、サービスもよく、離陸時間が遅れると、機長が速度を飛ばして定刻通りに着く徹底っぷりです。

 アエロフロートはよかったのですが、問題はS7航空ですね(根に持っている)

わたしの推し航空会社(?)はターキッシュエアラインなのですが、アエロフロートもとてもよいです……。好きになりました……。

 

Arzamasとの出逢い

 さて、このフライトがまた快適なもので……。

国際便だと映画を見たりゲームをしたりという楽しみがあるのですが、アエロフロートは至高でした。

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なんと、Arzamas Academyの講義が英語字幕付きで見れちゃうんです!!

これには驚きました。Arzamasといえば、ロシアの放送大学のようなものです。

物凄くマニアックな題材を取り扱っており、内容は非常に興味深いのですが、ロシア語オンリーであることから諦めていたところを、英語字幕を付けてくれました!

帰りの飛行機はひたっっすらこれらを見てました。もう超興奮してしまって、最後の最後でやってくれるな!!と。

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↑これはオネーギンの講義。

そんなわけで、それはそれは楽しい機内でございました。

 

帰国

 日本よ、わたしは帰ってきたぞ。

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いや~~!!たのしかったんですが、この日本の安心感というのもまた格別なものです!

9月の日本はびっくりするほど暑くて、コートにブーツで震え上がっていたロシアから帰ってきた身としては驚愕でした。みんな半袖。

空港とは言え、変な目で見られまくりましたね。ええ。

 

 問題は時差ですよ。日本→ロシアは全然大丈夫なのですが、ロシア→日本の時差は本当にキッツい。時差六時間なので、日が照っているのに眠くて眠くて大変でした。

時差ぼけ直すのも結構根気が要りましたね。帰国して数日後から学校が始まったので、かなりハードでした。

 

総括

 ロシア聖地巡礼の旅、如何だったでしょうか。

第10回からなる長いレポートとなり、お付き合いに心から感謝致します。

 ほんとうに楽しくて、歩きながら「ここ、○○に出てきたところだ!」というのを何度もやりました。行ってから気付いたこと、自分の足で歩いて覚えた地理関係、匂い、感覚など、「行って良かった」という要素ばかりでした。

帰国後も、文学や資料を読んでいて「あ、そこ行った~!」というのが何度もありました。

全て自分で企画したので、ほんとうに大きなトラブルもなく(?)無事敢行できてほんとうによかったです!

 もしこのレポートを読んで、「いいなぁ行ってみたいなぁ」という方がいらっしゃいましたら、是非お勧め致します。が、レポートでも何度か申し上げておりますとおり、お世辞にも治安がいい場所ではないので、盗難や詐欺などには充分に注意してくださいね。

 実際に行ってからこのレポートを書くに至るまで、大分時間が掛かってしまったことから、帰国後更に知識を詰めている次第なのですが、新たに「ここも行ってみたい」と思う場所が増えてきました。今回の旅は当時行きたかった場所はあらかた回りましたし、スケジュール的にも申し分ないと自分で思っているのですが、第二回聖地巡礼の旅にもし行けたらよいな~なんて、最近は思っている次第です。

ロシアに限らず、色々な場所に行きたいですけれどもね! 自分で企画した聖地巡礼の旅があまりにも楽しかったので、こう、「なんとなく観光」ではなく、強いパッションがないと行く気が起きなくなってしまったというのはあるのですが……ww

 

 それでは改めまして通読お疲れ様で御座いました。そして、大変ありがとうございました。

また別の記事でお目にかかれたら幸いです。

それでは、bon voyage!