こんばんは、茅野です。
引き続きペテルブルクの旅をお送りします。
旅の前半戦、モスクワからのレポートはこちらから。↓
ペテルブルグ一日目のレポートはこちらから。↓
9/20 (火)
ペテルブルクの聖地巡礼を続行。天気は秋晴れ。
朝食
いつものホテルのレストランへ。
窓際の席に座ったのですが、窓の外の景色がまた美しい。
↑薔薇とクリーム色の建物。
グリンカ記念ホール
探索を開始します。またモイカ河沿いを歩いていると、また立派な建物。
グリンカ記念ホールです。
日本ではあまりメジャーではありませんが、本国ロシアではチャイコフスキーやショスタコーヴィチを凌ぐ人気があります。
それもあってか、結構頻繁に若者たちの出入りがありました。
プーシキンの家博物館
昨日まさかの休館日で入れなかった()、プーシキンの家に再チャレンジ。
いざ潜入~!
↑昨日も訪れたクリーム色の建物
↑中庭。広い!
↑中央にはプーシキン像。
中の写真は撮ることができないので、感想のみ失礼します。
相変わらず貴族然とした邸宅でした。特にその蔵書の数はすさまじく、「ここに住みてぇ~~!」という感じでしたね。
また、あの有名な黒人のインクスタンドもありました!間近で見れられたことに感動しかないですね。
お土産屋さんの品揃えも充実しており、プーシキンファンなら是非一度足を運んで頂きたい場所です。
レニングラード包囲と防衛博物館
さて、帝政ロシア文学者の聖地巡礼として巡っているわけですが、一度はソ連の香りを体感しなければならぬということで訪れたのがレニングラード包囲と防衛博物館です!
↑早速威圧感ある佇まい。
当時の凄惨さがよくわかる展示の数々でした。包括的というより、かなりミクロな視点から捉えている印象です。
グロテスクなものも多かったので、行かれる際苦手な方はご注意ください。
わたしが見学していたときは地元の中学生と思われる団体が社会科見学していました。
ネヴァ川クルーズ
そこからまたネヴァ川まで歩き、クルーズ船に乗り込みます。
↑乗った船
↑船内から見る冬宮/エルミタージュ美術館。壮観!
揺られること約40分。凄く快適で、うとうとしてしまいました。ネヴァ川、続くフィンランド湾は広大でございました。
↑到着!
いずこへ、というと、そこは……。
宮殿、ペテルゴーフ
↑壮大さが伝わりますでしょうか。
↑ペテルゴーフ大宮殿
ペテルゴーフ大宮殿です!
ロマノフ皇家は大量に宮殿を所有していたのですが、なかでもこのペテルゴーフは別格です。
見りゃ分かるだろうとばかりの荘厳さ。ヴェルサイユを参考に……とのことですが、ヴェルサイユよりも 断然 豪華だと思います。もう悪趣味なまでの金ピカです。ヴェルサイユも青くなるレベルです。「ここにずっと居たら目が悪くなりそう」と思うほどです。又、彫刻、絵画の類いも物凄い量&質です。それになんたって、広い!
金ぴかと彫刻と絵画が延々と続きます。延々と。
時期にもよりますが、これが世界最高の財力を誇ったロマノフ家の財力ですか……
↑バルコニーから。気分は皇帝(?)
宮殿内を見学したあとは、屋台でアイスクリームを買って、軽くお散歩としゃれ込んだのですが、あまりの広さに踏破するのは諦めました。無理です。一日ではとても。
ただ、↑のバルコニーからも見える鬱蒼とした森(※実際はとても整備されています)では、皇族の間で馬に乗って行う狐狩りが催されていた場所ですし、趣あるエピソードのあるゆかりの地が多量にあります。また行く機会があれば踏破したい……。
馬車
さて、行きと同じ高速艇で再び40分。冬宮前に戻って参ります。
そこでばったり遭遇したのが……。
↑ば、馬車~!
さも当然みたいな顔で走っていましたが、バックの車とのギャップと違和感がものすんごいです。
なるほど観光名所、そういうのもありか……。
最後の晩餐
実はこれがロシア最後の夜。というわけで、もう行く場所はここっきゃないですね。
プーシキンが決闘前に訪れたことが有名な、「文学カフェ」です!
カフェという名ですが、しっかりしたフルコースを出すレストランです。
創業から変わらない味で、ちょっとフランス風のロシア料理を出してくれます。
↑チキンのサラダ
↑伝統的なペリメニ
↑ビーフストロガノフ。めちゃくちゃお洒落。
↑ロシア文学でお馴染みの存在カツレツ。
聖地巡礼抜きにしてもめちゃくちゃ美味しいので是非行って下さい。
ウエイターさんも白手袋にタキシードでキメているにも関わらずお茶目で面白いです。
特によかったのは伝票です。
古めかしい本がぽん、と渡され……。
開いてみると、
伝票という仕組み!
遊び心満載です。
白鳥の湖
さて、ペテルブルク入りしたときから予告しておりましたが、オペラとバレエは見なくてはならぬ!ということで、初日に少しばかり苦い思いをした()ミハイロフスキー劇場へ再び!
↑ポスターがメチャクチャお洒落!
↑今回は上手側のボックス席を確保!鍵を使って中に入るタイプは日本だとなかなかお目にかかれません。
白鳥全幕を見るのはかなり久々だったのですが、やっぱり古典はいいですね~!ぶれません。
オデット/オディールは流石でした。どちらかというと、オディールよりもオデットの方が似合うダンサーさんだったなぁと思います。
何度聞いてもチャイコフスキーは最高なのですが、やっぱりミハイロフスキーは音の響きがそこまで芳しくないと感じてしまいますね……。これが歴史の代償か……。特に昨日、マリインスキー第二ホールに行ってしまったのでそう感じたのかもしれません。
驚くのは、チケットの値段ですね。勿論キャストや劇場に左右されるとは思いますが、基本的にロシアではバレエよりもオペラのほうがチケット安いです。日本だと考えられませんね。
昨日のスペードも、S席だったのに日本円にして7000円程度で、地元の学生が「ちょっと今晩映画いかない?」なノリでオペラを見に来るので、そりゃあ適わないわな……という気持ちにさせられます。羨ましい~!
夜の帝都
帰りは徒歩でホテルまで。
↑血の上の救世主教会がちらりと顔を覗かせる
↑運河の上から。水面の反射が美しい
明日にはお別れ。名残惜しい~~~!!!
通読お疲れ様でございました。次回、最終回。お楽しみに!
書けました↓