世界観警察

架空の世界を護るために

モスクワからのレポート2 -ロシア聖地巡礼の旅

 こんばんは、茅野です。

続けてモスクワの旅二日目をお届けします。

一日目のレポートはこちらから。

sylphes.hatenablog.com

 

9/14 (木)

 遂に聖地巡礼がスタート。

時差ぼけも相まって朝9時頃に起き抜け、支度をし、朝ご飯を食べるところから一日を始めます。

 

朝ご飯

朝はホテルのある通り、モスクワ音楽院の真ん前のブーランジェリーに入り込みました。大変に気に入ったので、モスクワでの朝は毎朝通いました。

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↑めっちゃ可愛くない??????

 

店員のお嬢さん方がそれは麗しい、若いロシア美女で、はにかみ屋で辿々しく英語を喋るのもポイント高いですよ。

 そしてまたテラス席に陣取ったわけですが……。

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↑カフェラテ。泡の層が尋常ではなく厚い!!!

 

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↑注文したエッグベネディクト。どでかいサーモンが乗っております。ロシア料理に多い香草:ディルもたっぷり。

 

しかもここ、眺めが最高なんですよね。見て下さい。

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↑朝のやわらかい日差しとモスクワ音楽院

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↑街並み。石造りの建物が多く、タイムスリップしたかのよう。

 

あぁ~~ここが天国なんか~~と思いましたね。

もう居心地よすぎて動きたくなかった。ずっといたかった。(切実)

それでも食べ終えたらお会計を済ませ、探索の旅へ。

 

レールモントフの家博物館

 いや、もうこの旅のメインイベントですよこんなん。

推しの家に合法で侵入出来るんですよ。オタク完全勝利でしょ。(迫真)

 ミハイル・ユーリエヴィチ・レールモントフ帝政ロシアの詩人です。

ロシア文学の夜の光」「暗い憎悪と怒りの詩人」「ロシア第二の詩人(第一はプーシキン)」……などなどの異名を持ち、代表作は緻密に練り上げられたロシア初の心理小説として名高い「現代の英雄」。

詩「白帆」はロシア語初学者の初の暗記題材としても好まれ、現地の教科書にも載っています。

当方、大ファンなんですね。文学者ではダントツで好きです。その彼が、モスクワ大学在学中に住んでいたという家があってですね、現在は博物館としてそっくりそのまま残っているという……。

というわけで!行って参りました!!!!

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↑淡い桃色の外装。二階建ての邸宅で、こぢんまりとしていて可愛らしい。

 

開館は11時なのですが、もう楽しみすぎて10時半には着いてしまい、門先で興奮しつつウロウロしていたところ、警備員のお兄さんが登場。

レールモントフが好きか」と問われたので、淀みなく肯定したところ、少し早めに入れて貰えることに。

もう!!ワクワクが!!止まらない!!!!

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↑居間

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↑私物であるピアノやヴァイオリン、ギターなど。触りたい……触りたくない?(※お手を触れないで下さい)っていうか何弾いてたんですかなんで録音残ってないの????(限界)

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↑詩人兼軍人なのに絵もプロ級に上手いという圧倒的天才ぶり。で、この絵、何億で売ってくれるんですか?

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↑数々の傑作を書き上げた書斎。えっ、ここに腰掛けてあれ書いてたんですか?ヤバくない?(落ち着け)

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↑窓際のテーブルにはチェスピース。対戦者羨ましいなぁまったく!

 

 あとはご自分の目でお確かめください。

ご厚意で開館時間外()に突入したので当たり前のように貸し切りでした。

ロシアは物凄く中国人観光客が多いので、最初「中国人?」と訊かれ、中国語のパンフレットを渡されかけたのですが、日本人である旨を伝え、英語のパンフレットを頂きました。中国語はあるのに日本語がないのが妙に悔しい日本人であった。

ですので、持ち帰った資料を和訳してここにアップロードするのもよいかなぁと考えていたり。翻訳作業がんばります。

 

 いや、本当に興奮しました。一瞬で”将来の夢”がここの警備員になってしまいました。どうなったらなれるんですかね、取り敢えずロシア国籍が必要かも知れません。

 

書店、そしてテレビ取材!?

 興奮冷めやらぬまま、ふらふらと博物館の外へ。適当にぶらついていると、大きな書店を発見。取り敢えず入ってみることとします。

 わたしはロシア語は全くわからないのですが、どうしてもお土産として原語のオネーギンと現代の英雄が欲しかったのです。キリル文字くらいは読めるようにしておいたので、気合いで探索を開始します。

 しかし、外国語(英語、フランス語など)も取り扱っている書店とはいえ、アジア人はどうしても浮いてしまうもの。店員さんに「What are you searching for?(何かお探しですか?)」と尋ねられる。

キョドりながら探しているものを伝える当方。畳みかけるように「What language?」と。

当方「O-original. Russian...」

怪訝な顔をする店員さん。「こいつロシア語わかんねーくせにロシア語の本探してんの?」という顔である。ほら見たことか!!だからイヤだったんだよ!!!!

でももうしょうがないので、「ええい、ままよ」とドヤ顔で通すことに。めっちゃ恥ずかしかったですほんとうに。帰国したらロシア語勉強しようと心に固く誓いました。

怪訝な顔の店員さんに連れられて見えたものは、絶景でございました。

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↑聞いて驚け、この列全てがオネーギンなのである。10以上の出版社が置いています。流石国民的古典文学……!

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↑不審な(?)日本人のために色々並べてくれた店員さん。助かりました、ありがとうございます!

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↑結局ハードカバーのものを購入。満足!

 

 お目当てのものを見つけ、ほくほくと他の棚も見て回る。全然読めないのですが()、それもあって海外の書店に行く機会はなかなかないので、楽しかったです。

 ぶらぶらしていると、先程の店員さんが気恥ずかしそうに戻ってきて声を掛けてきました。なんだよ、恥ずかしいのはこっちだよ。

店員さん「オネーギン買えた? それで、あの、どこから来たの?(英語)」

当方「おかげさまで。日本の東京だよ(英)」

店員さん「いま、うちの書店、テレビ取材のクルーが来ていて、お客さん数名にもインタビューしているんだけど、よかったら受けてほしい……(英)」

当方「……( ゚Д゚)????」

英語が聞き取れなくなったのかと思った。

店員さんが指さすので、チラッと見てみると、なるほど、たしかに大型のテレビカメラと超美人なアナウンサーらしき人がマイクを持っている。

当方「え、嘘でしょ?(英)」

店員さん「マジマジ。じゃ、クルー呼んでくるからちょっと待ってね。よろしく!(英)」

どうやら店員氏、ロシア語も読めないジャップがロシアの古典を興奮顔で買っていったのがネタになると思ったらしい。マジかよ。

そんなこんなで……これ以後は恥ずかしいので黙秘します。

「いや、ガセでしょ?」って感じなんですけど、わたしが一番驚いておりますし、こんなことって……あるんだなぁと……。

後々知ったのですが、そこは「дом книги」というモスクワでも最大級の書店。とても有名なお店で、テレビ取材が来るのも納得。

推しの家からのテレビ取材。どうなってるんだ、ロシア!

 

プーシキンの家博物館

 いやぁ、今日ほど心臓に悪い日はなかなかないなとおもいつつ、探索を続行。アルバート通りに入ります。

お目当ては再び博物館で、「プーシキンの家博物館」。先程のオネーギンを著したロシア文学の父、プーシキンがモスクワ滞在時に住んでいた場所になります。

 レールモントフはこのプーシキンを大変に敬愛していたのですが、モスクワでの二人の住居は近く、バリバリ徒歩圏内。こういうの、実際に歩いてみないとわからないよなぁ~!と思い、とてもハッピーな考察・検証班。

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↑如何にも博物館然とした佇まい。ここに住んでいたのか~、立派だなぁ。

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↑落ち着いたグリーン寄りのブルーの外装。

 

 少し雨が降って濡れていたので、館内では靴の上にカバーを被せて入ります。結構滑りやすくて危ない。

音声ガイドも借りました。

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↑めっちゃ豪奢。というか豪奢。

 

 先程のレールモントフの家博物館と比べると物凄い豪奢な邸宅になっています。展示物の量も多く、じっくり見るには結構な時間がかかります。

まあ、レールモントフは当時大学生、プーシキンは妻子持ちですから、比べるのもおかしいんですけれどもね。尤も、プーシキンは貧乏貴族としても有名ですから、当時も相当借金に苦しんでいたはずです。

英語の音声ガイドは、度々「それではここでオネーギン第二章の1節を読みます」「ここでオネーギン第五章の1節を読みます」と朗読を挟んでくるので、ちょっとびっくりします。個人的にはとても嬉しいです。

 

昼食

 濃い出来事が続き()、疲れたので遅い昼食を採ることに。

モスクワのアルバート通りは、喩えるならば東京の原宿といったところ。ファッショナブルな若者が多く行き交い、とても賑やかな通りです。

その雰囲気に押され、近くのShake Shackへ。

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↑最近は日本でも人気なのだそうですが、わたしはまだ日本では行けていないです

 

「いっや~~……ソ連時代じゃ考えられませんな」とアメリカ産のハンバーガーをもりもり喰らいながら考えてしまいました。そもそもソ連時代じゃこんな旅行も出来ねーよというツッコミはさておき。

 

小散歩、余談

 次なる目的地はプーシキン博物館。聖地巡礼の旅なので、行けるところはどんどん行きます。

ただ、少し離れていて結構歩いたので、その間に見たもの、感じたことを少々お話します。

 

 余談その1。

モスクワの街、とにかく綺麗です。前回の記事で良いにおいがする、ともお伝えしたのですが、外観もとても美しいんです。

レールモントフプーシキンの家が丸々残っていることからもわかるように、帝政ロシア時代の石造りの建物が数多く現存しているんですね。しかもそれを放置することなく、定期的に補強したり、ペンキで色を塗り替えたりして、美しく保っているんです。

日本では最早考えられないことですが、都心部には一切の高層ビルの類いは存在しません。皆古い石造りの建物で、しかし上記のように美しく保っているので古めかしい感じは全くしません。道路標識や車をちょっと視界から外したら、そこはもう帝政ロシアの世界です。

火事や地震が多く、「壊れたらまた立て直せば良い」の精神でガンガン建物を壊し、建て直して作られた日本とは真逆ですね。

 又、レリーフ銅像の類いが至るところにあります。冗談抜きに通り50m毎に1個はあるんじゃないかというほど。プーシキン像なんかもう何百体あるんでしょう。

 中にはちょっと変わったものもありました。

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↑馬が溺れている……?????

謎です。

また、こんな可愛らしいものも。

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↑巨大な(二階建て相当)エンゲルス像なのですが、頭の上に雀が!!

なんだか、平和を感じましたね、ええ。

 

 余談その2。

モスクワは物凄く天気が変わりやすいです。朝は雲一つ無く晴れていても、お昼頃には雨になって、夕方に快晴戻り、夜は大荒れ……なんてこともあります。

ですからモスクワ人は基本的に折りたたみ傘を常備しているようで、雨になるとどこからともなくサッと傘を取り出して雨を防ぎます。

天気が移ろいやすい理由はごく簡単で、空を数十秒眺めているとその謎が解けます。

雲の動きがとても速いんです。恐らく、上空は物凄い強風が吹き荒れているのだとおもいます。五秒前左手の方を漂っていた雲がもう頭上へ、なんてこともしばしば。

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↑おかげさまで綺麗な虹を見ることができました。

 

これだとスカイスポーツも発展しないだろうなぁ、と感じました。

 

プーシキン博物館

 暫く歩き、プーシキン博物館へ。少し離れていたとしても、徒歩圏内というのは素晴らしいですね! しかも9月のロシア、かなり快適な気温です(但し例外もある)。

 博物館が大変多いことの弊害で、このときは少し迷いました。

プーシキンの家博物館」「プーシキン博物館」「プーシキン記念美術館」が全て徒歩圏内にあるので、迷ったとき、正確にどれなのか把握していないと不便なのです。

またアジア人であることが災いして、受付カウンターで係員に「プーシキン記念美術館は向こうだよ」的なことを言われていまい、お互いに英語がそんなに得意ではないことから、素直に従って、そこで間違いに気付き引き返すという一幕がありました。

戻ってきて、「いや、こっちであってるよ」と言い、チケットを求めると、また「ロシア語読めないやつがプーシキンだと?」という怪訝な顔。クソ~~~絶対ロシア語習得してやるぞと再び思いましたね。

 

 館内、こちらもとても広いです。直筆の原文など、お宝資料がザクザク眠っています!!!!

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↑Bloodborneとかに出てきそうじゃないですか?

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↑一部が吹き抜けになっていて、二階のテラスから一階の展示場が見える

 

展示物をあまり公開するわけにはゆかないので、この辺で。

初版オネーギンとか決闘銃とか、凄いものが鬼のようにありますよ。プーシキン作品が好きならば行くしかないです。

 

晩ご飯

 すっかり夜になり、多大な情報量にすっかり頭をやられ、そしてひたすら歩いて足も疲れていたので、ホテル付近の簡単なイートインへ。

皆様、海外に来たらば、ひとつやらなければならないことがありますよ。

ズバリ、日本食を食すことです。

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↑ CHICKEN SUSHI WRAP……?

 

 アメリカ留学中に食した寿司は、酢飯ではなく、というかそのただのご飯の量が妙に多く、なかなかに謎だったのですが、ロシアでも見つけてしまいました。

普通にカリフォルニアロールみたいな感じでしたね……。

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↑店内も結構お洒落

 

タス通信社

 お腹もふくれて、腹休めにホテル周りを散策していると、さも普通に顔を見せたのがこちら。

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タス通信社……!!

 かのソ連の国営通信局ですよ!

いや、まさかホテルの通りにあったとはな?! というか、徒歩1分くらい(お隣のお隣のお隣のお隣あたり)だけどな!?

 ビビりました。モスクワの中心に密集しているので、ほんとうにこういうことがあり得ちゃうんですね。異世界だぜ、モスクワ……

 

 そしてホテルに戻り、二日目を終えます。

この日は、万歩計曰く19000歩歩いたそうな。

まだまだ続くモスクワの旅。次回もお楽しみに。

 

sylphes.hatenablog.com

↑三日目の記事が仕上がりました。こちらからどうぞ。