こんばんは、茅野です。
引き続き、Everybody's Gone to the Rapture -幸福な消失-のダイアログになります。
長いので、チャプター毎に分割します。今回はチャプター 3:フランクを纏めます。
チャプター1:ジェレミーのダイアログはこちらから。↓
文章は完全にテキストデータに書き出し、誤訳、誤植(表記揺れ含)の疑いのある部位には下線を引きました。(タイプミス等があれば遠慮なくご指摘ください)。
考察用の資料としてご活用ください。
開発された言語である、英語版はこちらから↓。シーンの順番も統一してあります。
フランク
自動発生
リース:俺はバカをやったけど刑期は務めた
でもまだ不当な扱いさ
フランク:この世にはな、リース
他人の問題に首を突っ込む以外にすることがない連中もいる
どうしようもねえことだ
リース:でも俺は一生懸命働いてる
グレイブスさんは隙を見て俺が盗みをするって思ってるんだ
フランク:大丈夫だ リジーはいい人だよ
リース:でも彼女は夫に隠し事をしているじゃないか
フランク:よさないか!
決めつけられるのが嫌なら自分も他人を決めつけないことだ
リース:すみません
フランク:口を閉じて余計なことに巻き込まれるな できるな?
リース:ああ… おとなしく ね
OK
フランク:それからレイチェルには近づくな
お互いに色目を使おうものなら 親父にもバレる
サム・ベイカーが厄介なのは知っているだろう
さあ そのレンチをよこせ この車輪を戻さないとな
手動発生
ケイト:そこから観測所は見えます?
フランク:尾根の向こう 風車を過ぎたあたりだ
いつでも逃げ出せるよう駅の近くに住みたいのかい?
ケイト:そんなところね
あなたとスティーブンは…
あまりうまくいっていないみたいですけれど
フランク:それはあいつと俺の牛の間の問題だ
ケイト:それはどういう意味かしら
フランク:他人には関係ないことだ
あんたはいい人そうだが村のことで患わされたくないだろ
ケイト:1人でいられるなら願ってもない
スティーブンは中心にいたがるけれど
フランク:は! 変わってないな
ケイト:フランク・アップルトンさん
あなたは悪い人ね お姉さんに避けられるわけだわ
ラジオ
ケイト:顕微鏡をのぞくと光が翼の細胞組織をなぞっているのがわかる
昆虫のような単純な神経が蔓延を防いでいて
鳥に見られたような出血がない
スティーブンはまちがっている
これは攻撃じゃないわ
交信を試みた際の…
副作用よ
成長し…
順応しながら学習している
もうすぐ前進するはず
手動発生
フランク:ブレーカー ブレーカー9 9応答せよ
こちらロスト・カウボーイ 誰か応答してほしい
もしもし?
ブレーカー19 ブレーカー
トラベリング・シャーロック チャーリー、いるのか? オーバー
ラジオ:私の… 私の家族が… 妻と子供が…
フランク:もしもし?
誰だ? まったくなんだよ
ラジオ:何をすべきかわかっているだろう
ラジオ:無理だ そんなことできない
お前は死刑執行をくだせといっているんだぞ
自分の家族に
ラジオ:そんなこと僕だってわかっているさ!
僕だって爆撃のときはここにいるつもりだ!
フランク:そんな! ダメだ
ラジオ:自己犠牲について僕に説教するつもりか この意気地なしが!
フランク:馬鹿野郎いったいなんてことを!
ラジオ:お前に考えがあるっていうならここに来てなんとかしてくれ!
もう僕らに…
選択肢はないと伝えるんだ
やれと言え
今すぐに伝えるんだ
自動発生
エヴィー:変だっていってるだけよ
丘を越えてすぐなんだから 迎えに行っちゃダメなの?
サム:ラジオを聞いただろう
他人との接触を最小限にするんだ 感染の可能性がある
それにジェレミー神父はみんな元気にしていると言っていた
まだ芝居をやるつもりでいるらしい
エヴィー:家にいなきゃいけない時に
なぜジェレミー神父がキャンプのことを知っているの?
サム:きっと聖職者だから特別許可でもされてるんだろう
レイチェルのことは心配ない
最近じゃキャンプに住んでるようなもんだろ
エヴィー:あの子は16歳よ、サム 私は17で妊娠したの
サム:そりゃあまあ俺だってレイチェルの素行は心配しているさ
ほら その鞄をよこせ
さっさと行かないと夜中になっちまう
エヴィー:どうして車が動かないのかしら 誰かに見てもらわないと
ラジオ
グレイム:どうも
ええ これまで20年間セミプロとして…
ええ そう言ってもいいと思います
ああ 同好会を運営しています
天文学愛好家も専門の科学者もいますよ
たまに観測所の望遠鏡を使わせてもらっていますが
普段は… 自宅の裏庭で見ています
ええ いえ 問題はそこです
ジョドレルバンクが見る必要もありません
数が多すぎるんです
嘘じゃありませんよ
外へ出て数えてください
だからオリオン座ですよ 見つけるのは簡単だ
帯上にいったい星がいくつあるべきかは
あなたもよくご存じでしょう!
自動発生
ジェレミー:知っていた?
フランク:ウェイドが6週間後に電話をくれてね
もう話して平気だと思ったんでしょう
あなたに対しては… 感謝の気持ちでいっぱいです
ジェレミー:素晴らしい女性でした
フランク:最高のね
ジェレミー:教会に戻ってください あなたがいないのは寂しい
フランク:私は神が憎い
跪き信じているふりなどできません
なぜあなたは神を憎まずにいられるのです
ジェレミー:憎まぬよう努力しているのです
職務に反するのですよ
「信仰とは望んでいる事柄を確信し 見えない事実を確認すること」
信じるのです
神の思し召しが見えずとも
日曜に会えますか?
ラジオ
ケイト:電話を切った 彼はわかっていない
ここで直に体験したとしても理解するかどうか怪しいわ
どうにかして信号を相互に…
増幅させる方法が必ずあるはず
自動発生
フランク:それであいつは観測所に転勤ってわけか?
ウェンディー:ああ このケイトって女がうまくやったんだろう
こっちに戻る前に結婚するんだって
相変わらずさ
どうして戻るまで待てないんだかね
フランク:行くのかい?
ウェンディー:まさか!
彼女の身内ばかりだろう
どうせ作法も違うだろうさ
フランク:紅茶でも飲んでいくかい?
ウェンディー:いいや… 遠慮するよ
フランク:おい 頼むよ もう8ヶ月だ ちょっとぐらいいいだろう?
ウェンディー:メアリーが生きている頃は嫌がったくせに
お前とチャーリー・テイトは
妻を看病しなけりゃならないときに酒に溺れてただろ
フランク:まったくあんたはムカつくばあさんだな
ウェンディー:フランク・アップルトン! もう一度言ってみなさい!
母さんの言ったとおりあんたはろくでなしだ!
覚えておきな いつか痛い目に合うよ!
手動発生
ウェイド医師:お姉さんはどうしてる?
フランク:葬式以来話していない
ウェイド医師:ああ そうか
なあ フランク、私のためだと思って
彼女のところに寄って元気かどうか見てくれないか?
フランク:ウェイド先生、爆弾が落ちたって
ゴキブリとウェンディー・ボイルズだけは死にゃあしないよ
ウェイド医師:少し… 奇妙なことがあって
ジョン・コールスというレイクサイドの常連客がいるんだがな
ゆうべ姿をくらまして今度はバウトン夫人もいなくなったんだ
フランク:イーニッドが? そりゃ器用だな 春に片足を切断しただろ
ウェイド医師:ああ そこなんだよ
ここ最近病院には鼻血と頭痛の患者が山ほど来る
インフルエンザだと言われているが この道35年の私には納得がいかん
だから様子を見てきてくれないかと思ってね
フランク:行ったとしても あいつが俺を中に入れると思うか?
ウェイド医師:そうか 忘れてくれ 私が会うよ 任せてくれ
ああ、フランク
病院に電話してこれを回収してもらいなさい
もう8ヶ月も経つ
ラジオ
ケイト:6号塔の電波望遠鏡が壊れた
ペンローズからくる背景放射の値は測定域を超えている
光を一緒に数学も歪んだように…
あらゆるものが奇妙な光に包まれている
顔はやけどで麻痺したまま
自動発生
ハワード:ここはイギリスだ
移動手段の列車を勝手に止めていいわけ無いだろ
気に入らない まったく気に入らないね
フランク:ああそうだな だが気にしてもしょうがない
ハワード:みんなイライラして 俺に文句をいう
列車を止めたのは俺じゃない
何か警告はあったか? いや 何もなかった
昨日は「騒ぎを起こすな これはささいな混乱だ」といって
今日になったら
「政府から追って指示があるまでお前がなんとかしろ」だ
村の半分が消えちまった
フランク:何人かだよ 半分にゃ程遠い
ハワード:ああ そうかい
だがな 俺はフォークランドでそりゃ色々見てきた
今朝 古い空襲警報のサイレンを試してみたんだ
フランク:空襲警報? それでいったい何をするつもりだ?
ハワード:駅の物置で見つけたんだ
ベッドの下に隠してた いつか役に立つと思ってな
ああ ちくしょう
フランク:大丈夫 ただの鼻血だ
ほら 俺のハンカチを使え
ハワード:フランク、ありがとう
ここんとこ しょっちゅう鼻血が出るんだ
ラジオ
ケイト:最後の放電でまた停電してしまった
6号塔のまわりにオーロラが舞っているのが見える
同時に頭痛がひどくなってきて幻覚を…
みるようになり始めた
古い記憶と新しい記憶に取り囲まれる
もうすぐ変革が起こる 間違いない
自動発生
グレイム:おはよう、フランク
フランク:息を切らしてどうした?
グレイム:観測所のゲートが故障してね はしごを貸してもらえないかと
フランク:壁の向こう側は3メートル以上あるんだぞ
グレイム:私は年寄りだがバカじゃない それで梯子は (※表記揺れ?)
フランク:バカだなんて言ってないだろ リース!
リース:なんです?
フランク:グレイムに納屋の横にあるはしごを持ってきてやれ
リース:すぐに
フランク:気をつけてくれよ あんたの首が折れて
スティーブンに文句を言われるのはごめんだ
自動発生
フランク:おい ちょっと顔を貸せ
スティーブン:なんだよ! いったい何だって言うんだ?
フランク:何をたくらんでる?
スティーブン:邪魔をするな どいてくれ
フランク:リジーといたのか
あの子に手を出したら痛い目に遭わせるぞ
スティーブン:パターンを追跡しなければならないんだよ
フランク:何の話だ、スティーブン?
みんな病気で 鳥も俺の牛も死んじまった
ケイトはどこだ?
スティーブン:まだ塔の中にいるんだろ
発信器上の無線の座標を再測定すればいいのか
間に合うなら…!
フランク:スティーブン! ケイトはどこだ 何があった?
スティーブン:いいからどいてくれ!
手動発生
チャーリー:お前 昨日は牛が病気だなんて言ってなかっただろ
フランク:ゆうべ 帰りがけに調べたときは元気だったんだよ
今朝 目が覚めたら 大量に死んでいたんだ
なあチャーリー、今日 鳥の鳴き声を聞いたか?
チャーリー:いや 全然気にしてなかったからな
フランク:姉貴はリーキン山一帯の鳥が空から落ちたと思ってる
ウェイド先生は 村中に病気の人がいるってよ
チャーリー:配達はしなくていいってメグに言われたよ
谷一帯 隔離されているそうだ
おとなしくしているのが一番だな
すぐに元に戻るさ
フランク:元に戻るだって?
チャーリー:ああ そうさ
牛のことは気の毒だったな
だが事態が落ちついたら元に戻るさ
こういう時のために備えがあるんだ
フランク:お前ももっとラジオを聞け
事態が落ち着くなんてとんでもねえ
いいか、チャーリー こりゃただごとじゃないぞ
自動発生
フランク:これでいい
リジー:ありがとう それなら邪魔にならないわ
よくわからないけど 突然止まっちゃって
フランク:もう1度やってみろ
リジー:もう… ガソリンを入れたばかりなんですよ!
もう一台はロバートが街に行くのに使っていて…
戻って来ないかしら
今朝までには戻るって約束したんです
フランク:また酒を飲みに行ったのか?
リジー:四六時中 監視することはできません 子どもじゃあるまいし
フランク:何かあったのかい?
リジー:何も!
フランク:またスティーブンに会っているんだろ?
こんなことはつづけるべきじゃない
ロバートにだってじきにバレるだろう
リジー:今みたいに飲んだくれてちゃ気づかないわ
ああ クソ! ごめんなさい
もう一体全体なんなのよ なぜかからないの?
フランク:ほら 俺が送るよ
ラジオ
ケイト:望遠鏡が使えるようになったけど
パターンはレンズ上に焦げ付いた
光と放射線を吸収するけれど
どこにも送りださない
ということから推測すると
交信のエネルギー源にしているものと思われる
動力が足りない
複数の塔で受信量をあげられないかしら
手動発生
スティーブン:フランク!
フランク、頼む やめてくれ!
フランク:近寄るな 何をしたか知ってるぞ!
フランク:引っ込んでろ
警告しないと 止めなきゃならない
スティーブン:止められないんだ 分かってくれ
僕が嫌いなのは分かる
でもこうしなければこの谷だけじゃなく
すべてが終わるんだよ、フランク すべてだ!
フランク:でたらめ言うな
スティーブン:止められないんだよ クソ!
フランク:あと1歩近づいてみろ
その頭をふっ飛ばしてやるぞ
スティーブン:分かった! 分かったよ 僕は行く
でもリジーに会ったら逃げるよう言ってくれ
まだ間に合う
フランク、頼む 彼女のために
フランク:そんなに心配なら お前が守ってやればいい
スティーブン:分からないのか? 僕は行けないんだ
誰かがここで全員が死ぬのを見届けなくちゃ
終末
フランク:俺はフランク・ジェイコブ・アップルトン
これを聞いているってことはスティーブンは正しかったんだろう
飛行機をよこすことで事態の悪化を防いだんだ
気持ちのいい朝だ
俺はメアリーを看取れなかった
怖かったんだ
だからパブに行った
「なるようになる」と彼女は言った
「一緒に向き合ってほしい」と
だができなかった
でも今ならできる
今なら向き合えるよ、メアリー
もうすぐだ
チャプター4:リジーにつづく……